いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

今日のDMM月額レンタル日記。

DMMから届いた作品を1~2回聴いただけでレビューする企画…でしたが、結果的に再生数が多くなってからレビューしてるケースあり。独断・偏見あり。

原風景の中にある、田舎のような…【HOSONO HOUSE/細野晴臣(1973)】|今日のDMM月額レンタル日記。#303

細野晴臣が1973年に発表したソロ1stアルバム『HOSONO HOUSE』をレビュー。日本語ロック論争から離れ、狭山の自宅で録音された本作。のどかな田舎のような空気感と、決して散漫にならない強靭なベースラインが同居した、気構えずに聴けるポップスの原点を紐解…

ドシッと腰が入った舞のような、和の歌心。【Colorado/Tina(1999)】|今日のDMM月額レンタル日記。#302

90年代後半のJ-R&Bの名盤、Tinaの1stアルバム『Colorado』をレビュー。低音の効いた本格サウンドと、スッと耳に馴染む「和の歌心」が融合した本作。R&Bに不慣れな人にも響く高いポップネスこそが、のちに語り継がれるオリコン1位の快挙を成し遂げた理由だと…

近未来的な、あたらしい煌めきを映す。【HIGHVISION/スーパーカー(2002)】|今日のDMM月額レンタル日記。#301

スーパーカーの2002年作『HIGHVISION』。砂原良徳や益子樹を迎え、エレクトロニカ・テクノへと大胆に舵を切ったバンド最大のヒット作。「STORYWRITER」「STROBOLIGHTS」「YUMEGIWA LAST BOY」などの名曲を軸に、今なお色褪せない近未来的な煌めきとサウンド…

亀のように、ゆっくりと、気長に…【Tortoise/Tortoise(1994)】|今日のDMM月額レンタル日記。#300

シカゴのポストロックバンド・トータスの1stアルバム『Tortoise』をレビュー。ミニマルで実験的な導入部から、残響音の中に漂うゆったりとしたベースのグルーヴまで。空間の鳴りがもたらす「聴き心地のよさ」に気づくことで、部屋でのリラックスタイムに気長…

実は『HOSONO HOUSE』と間違えた。けれど…【HOCHONO HOUSE/細野晴臣(2019)】|今日のDMM月額レンタル日記。#299

細野晴臣の22ndアルバム『HOCHONO HOUSE』をレビュー。日本の名盤として名高い1st『HOSONO HOUSE』と間違えてレンタルしたエピソードを交えつつ、完全一人作業で仕上げられたセルフリメイク作の凄みを解説。エレクトロニカとフォークが融合したミニマルな音…

インダストリアル×ネオサイケデリア。【V/The Horrors(2017)】|今日のDMM月額レンタル日記。#298

ザ・ホラーズが2017年に発表した5thアルバム『V』をレビュー。これまでのサイケデリックな浮遊感にバキバキとしたインダストリアル的な肉体感を融合させ、抜群の一貫性と密度の高さを誇る音像に仕上がった一作です。「支配されすぎずに聴ける距離感」という…

今作が、ある意味本当のリスタート。【ネオ/KIRINJI(2016)】|今日のDMM月額レンタル日記。#297

KIRINJI(キリンジ)が新体制名義変更後に発表した通算12枚目のアルバム『ネオ』(2016年)をレビュー。RHYMESTERをフィーチャーしたファンキーな急先鋒「The Great Journey」での幕開けや、弓木英梨乃がキュートに歌うディスコチューン「Mr. BOOGIEMAN」な…

ここが踏ん張りどころ、という感覚。【THE CORE - 核/XG(2026)】|今日のDMM月額レンタル日記。#296

グローバルに活躍する実力派ボーカルグループ・XGの待望の1stアルバム『THE CORE - 核(2026)』をレビュー。先行シングル『GALA』をはじめ、彼女たちの持ち味である圧倒的な洗練性とキャッチーなダンスポップ/ヒップホップの魅力が詰まった高水準な一枚です…

いかに冒頭で坂を転がる勢いをつけることが重要かを教えてくれる作品。【Critical Thinking/Manic Street Preachers(2025)】|今日のDMM月額レンタル日記。#295

ウェールズの至宝ロックバンド、マニック・ストリート・プリーチャーズが2025年に発表した15thアルバム『Critical Thinking』をレビュー。前作の歌メロ偏重路線から一転、静かにデジタルにアジる冒頭曲からメロディアスな『Decline & Fall』へと繋ぐ配置の妙…

”ミニアルバム”なのに、きっちりお腹いっぱいになる。【FAILBOX/奥田民生(1997)】|今日のDMM月額レンタル日記。#294

奥田民生が1997年に発表した3rdにしてミニアルバムの傑作『FAILBOX』をレビュー。まったりとした凪の中に独特の色気が漂う名曲「カヌー」や、平易なメロディの中に奥深い佇まいを見せる人気曲「野ばら」の魅力を解説します。王道ブルースやロックンロールな…

大暴れする狂気と、不気味なまでの冷静な計算。【Crystal Castles II/Crystal Castles(2010)】|今日のDMM月額レンタル日記。#293

カナダのエレクトロニカデュオ、Crystal Castles(クリスタル・キャッスルズ)が2010年に発表した2ndアルバム『Crystal Castles II』をレビュー。冒頭「Fainting Spells」や「Doe Deer」に渦巻く、テレビノイズを思わせる現代ホラー的な狂気と、一転して美し…

無理がなくなった。純粋でフォーキーな優しさ。【10 Songs/Travis(2020)】|今日のDMM月額レンタル日記。#292

スコットランドを代表するロックバンド、トラヴィス(Travis)の2020年発表の9thアルバム『10 Songs』をレビュー。前作での苦戦を経て再チャレンジした本作に見る、「無理のなくなった」コンディションの良さと純粋でフォーキーな優しさを紐解きます。静謐な…

ブラーという大きな看板で、聴こえ方が変わるかも。【Leisure/Blur(1991)】|今日のDMM月額レンタル日記。#291

ブリットポップの王者、ブラーの原点である1stアルバム『Leisure』をレビュー。当時流行のマッドチェスターやシューゲイザーの影響を色濃く反映したサウンドを、後追いで全アルバムを制覇した筆者の視点から考察します。「大物バンドのデビュー作」という看…

肉体感の増したサウンドを、どう捉えるか…【Epoch/Tycho(2017)】|今日のDMM月額レンタル日記。#290

カリフォルニアのアンビエントアーティスト、Tycho(ティコ)の4thアルバム『Epoch』をレビュー。3部作の完結編となる本作は、前作までの静謐な空気感から一転、肉体的なドラムやベースが際立つポストロック的なアプローチへと進化。変化ゆえの戸惑いと、ア…

サイケデリックなままに、美しい革命を。【from JAPAN 2/Tempalay(2017)】|今日のDMM月額レンタル日記。#289

Tempalayの2ndアルバム『from JAPAN 2』をレビュー。中毒性のあるサイケデリックな浮遊感はそのままに、驚くほど美しく人懐っこいメロディが際立つ本作。「革命前夜」や「革命」といった代表曲を軸に、ヒップホップ要素やハードサイケを自在に横断する、まさ…

”導く”という意思表明を”音”で伝える。【THE GUIDE/SPECIAL OTHERS(2010)】|今日のDMM月額レンタル日記。#288

SPECIAL OTHERSの4thアルバム『THE GUIDE』をレビュー。灯台のジャケットが象徴するように、インストゥルメンタルでありながら「導く」という強い意志を感じさせる一作です。代名詞である温かなグッドメロディはそのままに、プログレ的アプローチや即興性と…

門前払いはされずに、招かれるところまでは行けるんじゃないか?【Karma/Pharoah Sanders(1969)】|今日のDMM月額レンタル日記。#287

ファラオ・サンダースの1969年の名盤『Karma』をレビュー。フリージャズへの警戒心を解く穏やかな幕開けから、ヨーデル唱法が炸裂する混沌の極致へ。一筋縄ではいかないスピリチュアル・ジャズの深淵を、「門前払いされずに招かれる」独自の視点で紐解きます…

ここぞ!というところだけ、強烈なミドルを蹴り込んでくる。【The Beautiful Game/Vulfpeck(2016)】|今日のDMM月額レンタル日記。#286

ミシガンのファンクバンド、ヴルフペック(Vulfpeck)の2ndアルバム『The Beautiful Game』をレビュー。ジャクソン5を彷彿とさせるキャッチーな「Animal Spirits」から、緻密なインスト、現代のフェス風景が浮かぶ洗練されたサウンドまで。ポップさとマニア…

新しすぎず、ずっと聴いてきたかのような普遍性をまとっている。【Torches/Foster The People(2011)】|今日のDMM月額レンタル日記。#285

LAのインディートロニカ・バンド、フォスター・ザ・ピープル(Foster The People)の1stアルバム『Torches』をレビュー。世界的ヒット曲「Pumped Up Kicks」をはじめ、洗練されたサイケデリアと普遍的なメロディが融合。評論家の評価を超え、一流ミュージシ…

とにかく『メタセコイアと月』。【Next Chapter EP/ストレイテナー(2025)】|今日のDMM月額レンタル日記。#284

ストレイテナーの6thミニアルバム『Next Chapter EP』をレビュー。珠玉の轟音バラード「メタセコイアと月」で見せた新たなシューゲイザー・アプローチから、初期を彷彿とさせるオルタナ、再録曲まで。4曲に凝縮されたバンドの「今」と「歩み」を紐解き、結成…

ポップでわかりやすく”無垢”な聴き味をどう感じるか…【INNOCENCE/ACIDMAN(2021)】|今日のDMM月額レンタル日記。#283

3人組ロックバンド・ACIDMANの12thアルバム『INNOCENCE』をレビュー。アニメ主題歌『Rebirth』やヒットシングル『灰色の街』など、キャリア史上最もポップでキャッチーなメロディが際立つ本作の魅力を紐解きます。あえて「薄味」とも形容できる無垢なサウン…

緻密な作曲技術が光る「美しいうごめき」。【Gore/Deftones(2016)】|今日のDMM月額レンタル日記。#282

カリフォルニアの重鎮デフトーンズが2016年に発表した『Gore』をレビュー。メタル特有の熱量とアンビエントな冷気が同居する、彼ら独自の「美しいうごめき」を紐解きます。変拍子や実験的なアプローチを多用しながらも、決して突飛にならず一曲として成立さ…

「おお…こんな時期もあったんや?意外!」という感覚で…【Sonic Flower Groove/Primal Scream(1987)】|今日のDMM月額レンタル日記。#281

スコットランドの重鎮、プライマル・スクリームの原点である1stアルバム『Sonic Flower Groove』をレビュー。後に歴史的名盤を生み出す彼らの、ジャングル・ポップ色の強い初期衝動が詰まった一枚。元ジザメリのドラムだったボビー・ギレスピーの初々しいボ…

このスケールは、もはや”矛盾”すらも抱きかかえてしまうのか?【everything is alive/Slowdive(2023)】|今日のDMM月額レンタル日記。#280

レディングが誇るシューゲイザーの至宝、スロウダイヴが2023年に発表した5thアルバム『everything is alive』をレビュー。モコモコとした質感に陥りがちなジャンルの枠を超え、驚くほどクリアで明瞭な輪郭を持ったサウンドの秘密に迫ります。シングル曲のキ…

もう少し「新しい」彼らのビジョンが観たい。【From Zero/Linkin Park(2024)】|今日のDMM月額レンタル日記。#279

チェスター・ベニントンの死を乗り越え、新ボーカルを迎えて奇跡の復活を果たしたリンキン・パークの8thアルバム『From Zero』をレビュー。新加入エミリー・アームストロングの圧倒的な歌唱力を認めつつも、あえて「懐古的」に映るサウンドやマイク・シノダ…

アートに押し込まれず、原初の叫びを保っている。【All Born Screaming/St. Vincent(2024)】|今日のDMM月額レンタル日記。#278

セイント・ヴィンセント(St. Vincent)2024年発表の7thアルバム『All Born Screaming』をレビュー。プログレ、インダストリアル、さらにはレゲエまでを飲み込みつつも、アートの枠に押し込まれない「原初の叫び」が宿る一作。セルフ・プロデュースによって…

熱狂の残響、静寂の深淵。【Strawberry Hotel/Underworld(2024)】|今日のDMM月額レンタル日記。#277

テクノ界の至宝・アンダーワールドが2024年に放った11thアルバム『Strawberry Hotel』をレビュー。代表曲を彷彿とさせる四つ打ちのリズムや、日本人にも馴染み深い「Techno Shinkansen」など、全編にわたって「体感できる音楽」としての快楽が詰まった一作で…

蜂蜜で引き寄せられて、脳が焼ける。【Psychocandy/the Jesus and Mary Chain(1985)】|今日のDMM月額レンタル日記。#276

スコットランドが生んだオルタナティブ・ロックの源流、ザ・ジーザス&メリー・チェインの1stアルバム『サイコキャンディ』をレビュー。冒頭を飾る名曲「Just Like Honey」の甘い誘惑から一転、脳を焼くような強烈なノイズの嵐が吹き荒れます。ポストパンク…

スパイスとしてのアヴァンギャルドであれば「ふつうにも聴ける」ということ。【The Velvet Underground/The Velvet Underground(1969)】|今日のDMM月額レンタル日記。#275

NYのアート・ロックレジェンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの3rdアルバムをレビュー。前作までの過激な前衛性から一転、新メンバーのダグ・ユールを迎え、ストレートな美しさと「歌」の魅力を打ち出した本作の深みを紐解きます。終盤の「The Murder…

ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。それともそんなものは超越した美しいことなのか。【ロメオの心臓/Blankey Jet City(1998)】|今日のDMM月額レンタル日記。#274

Blankey Jet Cityの7thアルバム『ロメオの心臓』をレビュー。打ち込みを導入し、映画のサントラのような構成で攻めた本作。ロカビリーの熱量と、ロックバラードに宿る危ういほどの純粋性が同居する音像を紐解きます。代表曲「赤いタンバリン」が放つ圧倒的な…