2010年代
北海道発の3ピースロックバンド・ズーカラデルの1stフルアルバム『ズーカラデル』をレビュー。『イエス』『アニー』といった代表曲が放つ強烈なグッドメロディと、ハイファイな音楽に疲れた耳に優しく響く「ローファイかつ丁寧で素朴なアンサンブル」の魅力…
syrup16gが2014年に発表した奇跡の再結成アルバム『Hurt』をレビュー。解散から6年、復活の祝賀ムードを一切拒絶するようなザリザリとした粗削りなサウンドの奥にある、過去の貯金に頼らず「傷だらけのまま新曲を鳴らす」というバンドの圧倒的な誠実さと畏敬…
Suchmosが2018年に発表したミニアルバム『THE ASHTRAY』をレビュー。「808」やNHKサッカーテーマ曲「VOLT-AGE」を収録。ミニの枠を超えた36分超の圧倒的なボリューム感と、サイケデリックかつ重厚な音像へと舵を切ったバンドの強烈な成長スピードを紐解きま…
Suchmosの大ブレイク作となった2ndアルバム『THE KIDS』をレビュー!「STAY TUNE」の爆発的ヒットの背景や、オルタナ的なザリザリ感が渋い「DUMBO」からメロウなインタールードへの鮮やかな緩急など、お洒落なだけで終わらない“ヤンチャな刺激”の魅力を紐解…
細野晴臣の22ndアルバム『HOCHONO HOUSE』をレビュー。日本の名盤として名高い1st『HOSONO HOUSE』と間違えてレンタルしたエピソードを交えつつ、完全一人作業で仕上げられたセルフリメイク作の凄みを解説。エレクトロニカとフォークが融合したミニマルな音…
ザ・ホラーズが2017年に発表した5thアルバム『V』をレビュー。これまでのサイケデリックな浮遊感にバキバキとしたインダストリアル的な肉体感を融合させ、抜群の一貫性と密度の高さを誇る音像に仕上がった一作です。「支配されすぎずに聴ける距離感」という…
KIRINJI(キリンジ)が新体制名義変更後に発表した通算12枚目のアルバム『ネオ』(2016年)をレビュー。RHYMESTERをフィーチャーしたファンキーな急先鋒「The Great Journey」での幕開けや、弓木英梨乃がキュートに歌うディスコチューン「Mr. BOOGIEMAN」な…
UKブライトン出身の2人組ロックデュオ、ロイヤル・ブラッドの歴史的1stアルバム『Royal Blood』をレビュー。ドラムとベースのみの最小編成でありながら、ストーナーロックを彷彿とさせる極厚の中低域・低域をベース1本で叩き出す、圧倒的な破壊力のサウンド…
カナダのエレクトロニカデュオ、Crystal Castles(クリスタル・キャッスルズ)が2010年に発表した2ndアルバム『Crystal Castles II』をレビュー。冒頭「Fainting Spells」や「Doe Deer」に渦巻く、テレビノイズを思わせる現代ホラー的な狂気と、一転して美し…
サイケデリック・ファンクバンド、クルアンビン(Khruangbin)の日本独自企画盤『全てが君に微笑む』をレビュー。1stアルバム前後のシングルやEPから、初CD化となる全10曲を収録した本作の魅力を紐解きます。アジアン・アウトローなワルっぽさを纏った『The …
カリフォルニアのアンビエントアーティスト、Tycho(ティコ)の4thアルバム『Epoch』をレビュー。3部作の完結編となる本作は、前作までの静謐な空気感から一転、肉体的なドラムやベースが際立つポストロック的なアプローチへと進化。変化ゆえの戸惑いと、ア…
テキサスのサイケデリック・ロックバンド、クルアンビンの2ndアルバム『Con Todo El Mundo』をレビュー。中東やラテンの影響を深めたエキゾチックなグルーヴと、空気を途切れさせない圧倒的な演奏力が生む唯一無二の音世界。日常を忘れ、どこか遠くへ浸りた…
Tempalayの2ndアルバム『from JAPAN 2』をレビュー。中毒性のあるサイケデリックな浮遊感はそのままに、驚くほど美しく人懐っこいメロディが際立つ本作。「革命前夜」や「革命」といった代表曲を軸に、ヒップホップ要素やハードサイケを自在に横断する、まさ…
ブルックリンのインディーロックバンド、TV On The Radioの4thアルバム『Nine Types Of Light』をレビュー。前作『Dear Science』のポップさから一転、アーティーなデジタル・ソウルへと深化。独特な後ノリのグルーヴと強いクセを持つメロディが聴き手をふる…
SPECIAL OTHERSの4thアルバム『THE GUIDE』をレビュー。灯台のジャケットが象徴するように、インストゥルメンタルでありながら「導く」という強い意志を感じさせる一作です。代名詞である温かなグッドメロディはそのままに、プログレ的アプローチや即興性と…
ミシガンのファンクバンド、ヴルフペック(Vulfpeck)の2ndアルバム『The Beautiful Game』をレビュー。ジャクソン5を彷彿とさせるキャッチーな「Animal Spirits」から、緻密なインスト、現代のフェス風景が浮かぶ洗練されたサウンドまで。ポップさとマニア…
LAのインディートロニカ・バンド、フォスター・ザ・ピープル(Foster The People)の1stアルバム『Torches』をレビュー。世界的ヒット曲「Pumped Up Kicks」をはじめ、洗練されたサイケデリアと普遍的なメロディが融合。評論家の評価を超え、一流ミュージシ…
syrup16gの2ndミニアルバム『Kranke』をレビュー。再結成後のボロボロな姿を見せた前作『Hurt』から一転、躁状態のような無敵のバンドアンサンブルで猛烈にドライブする本作の魅力を解説します。「冷たい掌」の衝撃から、自身の境遇を投影したような「To be …
カリフォルニアの重鎮デフトーンズが2016年に発表した『Gore』をレビュー。メタル特有の熱量とアンビエントな冷気が同居する、彼ら独自の「美しいうごめき」を紐解きます。変拍子や実験的なアプローチを多用しながらも、決して突飛にならず一曲として成立さ…
ニュージーランド出身の才人、ルバン・ニールソン率いるUnknown Mortal Orchestraの衝撃の1stアルバムをレビュー。全パートを完全にひとりでこなしたとは思えないバンドグルーヴと、懐かしさと新しさが同居するサイケデリックな音像を紐解きます。Bandcampへ…
オーディオテクニカの有線イヤホン「ATH-CK350iS」を4年愛用し続ける理由を綴ります。ワイヤレス全盛期にあえて有線を選ぶのは、紛失リスクの回避と「御堂筋線の喧騒から身を護る防具」としての実用性を重視するため。過度なノイズキャンセリングを排し、「…
ニュージーランドのサイケデリックロックバンド、アンノウン・モータル・オーケストラの4thアルバム『Sex & Food』をレビュー。メタル的なファズが炸裂する政治批判曲「American Guilt」の衝撃や、従来のファンキーなサイケ路線の健在ぶりに触れつつ、タイト…
ヒップホップ界の至宝、カニエ・ウェストの5thアルバムをレビュー。洋楽ヒップホップに不慣れだった筆者を惹きつけた、キング・クリムゾンやブラック・サバスを飲み込んだ圧倒的なサンプリングの妙を語ります。リアーナ、エルトン・ジョンら豪華ゲスト陣が彩…
syrup16gが2017年に発表した10thアルバム『delaidback』をレビュー。五十嵐隆のソロプロジェクト『犬が吠える』時代の楽曲を蔵出しし、完成させた本作が持つ「過去の清算」としての意味を考察。生々しい楽曲群や、長年待ち望んだ「赤いカラス」の音源化など…
ヒューストン出身のサイケデリック・バンド、クルアンビンの1stアルバム『The Universe Smiles Upon You』をレビュー。タイ語で「飛行機」を意味するバンド名の通り、タイのファンクやアジアのオリエンタルな空気感をまとった独自のサウンドが特徴です。どこ…
ビッフィ・クライロ(Biffy Clyro)の7thアルバム『Ellipsis』をレビュー。前作の圧倒的ボリュームを経て、よりコンパクトかつ実験的なポップさも取り入れた意欲作。持ち味の変拍子オルタナは健在ながら、あえて「普通に聴ける曲」が並ぶ本作をどう楽しむか…
細美武士率いるMONOEYESの1stアルバムをレビュー。ELLEGARDENの面影を色濃く残すサウンドの裏側に隠された、独力での「やり残しの消化」という制作背景を考察します。一度スルーしたファンにこそ聴いてほしい、活動停止から再開を繋ぐ重要な一枚の魅力を紐解…
レディングが誇るシューゲイザーの至宝、スロウダイヴが22年の時を経て放った2017年の復活作をレビュー。ジャンル特有の「混然とした音使い」への苦手意識を、一曲の圧倒的なメロディが鮮やかに打ち砕きます。ハッキリとした輪郭を持ち、痛みや苦しみを浄化…
ジェイムス・ブレイク(James Blake)の3rdアルバム『The Colour In Anything』をレビュー。静かな祈りのような歌声と、環境音楽のような心地よさが同居する一作。ボン・イヴェールとの共演曲を含む全17曲の静謐な世界。聴くというより「感じる」ことで馴染…
ロスが生んだ世界的なポップバンド、マルーン5のベスト盤『Singles』をレビュー。「This Love」や「Sunday Morning」など、熱心なファンでなくとも「どこかで聴いたことがある」名曲が揃う驚異のベスト盤を紐解きます。近年の邦楽シーンにおける彼らの多大な…