2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧
NYのインディーロックバンド、パーケイ・コーツの出世作『Light Up Gold』をレビュー。ライブハウスではなく「スタジオ」にライブを観に行ったような、無駄も虚飾も一切ない剥き出しのサウンド。バンド経験者なら誰もが感じるノスタルジーと、思わずギターを…
スーパートランプの代表作『Breakfast In America』をレビュー。プログレ仕込みの高度な演奏技術を、誰にでも親しみやすい「ポップ」として結実させた本作は、全世界2000万枚超えのメガヒットも納得の完成度。ドラマチックなコードワークと美しいメロディが…
ピンク・フロイドの歴史的金字塔『The Dark Side of the Moon(狂気)』をレビュー。全世界5000万枚という驚異的なセールスを記録しながら、聴くたびに「わからなさ」と「心地よさ」が同居する不思議な体験。具体的な音と抽象的な浮遊感が交互に押し寄せ、気…
日本のミクスチャー・バンドの先駆者、BACK DROP BOMBの1stアルバム『Micromaximum』をレビュー。ボサノヴァ、レゲエ、スカといった多種多様なジャンルをハードコアの精神で融合させた本作。中学生の頃に衝撃を受けた「NEVER SEEM TO LAST」のクールな二面性…
ロニ・サイズ&レプラゼントの1stアルバム『New Forms』をレビュー。'97年マーキュリー賞受賞の本作は、ドラムンベースの高速BPMとウッドベースが織りなすジャジーでオーガニックなサウンドが魅力。あえて展開を抑えた「一本槍」なスタイルが作り出す、クー…
オリヴィア・ロドリゴの2ndアルバム『GUTS』をレビュー。1stの成功に続く本作は、アグレッシブなポップパンクから繊細なバラードまで、天性のポップセンスとパワーが炸裂。ティーン向けという先入観をぶち破る、圧倒的な楽曲の完成度とエネルギーを紐解きま…
MAZZELの1st EP『Royal Straight Flush』をレビュー。タイトル通りトランプの役を彷彿とさせるコンセプチュアルな楽曲群は、1stアルバム以上に彼らの名刺代わりとして機能する一作。強力なイントロで惹きつける『King Kila Game』から、トリックスター的な魅…
フォークの神様・岡林信康の1stアルバム『わたしを断罪せよ』をレビュー。カストロ議長の言葉を冠した重厚なタイトルとは裏腹に、ニール・ヤングにも通じるフォークロック的な聴きやすさと完成度に驚かされます。当時の熱狂的な支持層による「思想的縛り付け…
カナダのシンガーソングライター、マック・デマルコ(Mac DeMarco)の2ndアルバム『2』をレビュー。ゴールドディスク獲得も納得の、退廃的な空気感と心地よいトリップ感が同居した唯一無二のサウンド。全楽器を自ら操る卓越したセンスが生み出す、脳がとろけ…
英国ロックの至宝、ブラーの9thアルバム『The Ballad of Darren』をレビュー。1999年の『13』以来となる、メンバー全員が一堂に会して作り上げた本作は、全盛期の「ひねくれ、けだるい」魅力と、混迷期のミニマルな実験精神が見事に一体化した快作。バンドの…
BLANKEY JET CITYの解散前最後となった8thアルバム『Harlem Jets』をレビュー。人生初のレンタル体験以来、25年にわたり筆者の傍らにあり続ける本作。冒頭の鋭いギターリフから、10分を超える大作「不良の森」に見る圧倒的な緊張感と美しさ、そして「SWEET D…
ブルーノ・マーズの3rdアルバム『24K Magic』をレビュー。JBやマイケル・ジャクソンを彷彿とさせる「黄金時代」のフィーリングを現代に蘇らせた本作の魅力を解説します。圧倒的な歌唱力と、スッキリとしたアレンジが融合した「とっつきやすいポップス」の極…
日本のスリーピースバンド・STANの1stアルバムをレビュー。自画自賛や毒を吐き捨てる「不遜な」歌詞の裏側に潜む、真摯なロックの精神とエッジの効いたダンス・ミュージックとしての魅力を解説します。時代の欺瞞を暴き、聴く者を問答無用で踊らせる、鋭利で…
日本ヒップホップ界初のミリオンセラーを記録したRIP SLYMEの2ndアルバム『TOKYO CLASSIC』をレビュー。『楽園ベイベー』をはじめとする特大ヒット曲を軸にしつつ、実は玄人好みなファンクやソウルの要素が詰め込まれた本作の深みを再検証。中学生だった当時…
イギリスのハードロックバンド、ザ・ダークネスの1stアルバム『Permission To Land』をレビュー。AC/DCを彷彿とさせる王道サウンドと、強烈なファルセットが放つ「特大インパクト」の正体とは?リアルタイムで触れた洋楽原体験を交え、クイーン好きにも刺さ…
タルヴィン・シンのマーキュリー賞受賞作『OK』をレビュー。タブラのビートとエレクトロニカが融合した「アジア発の未来音楽」の魅力を紐解きます。坂本龍一やネーネーズも参加した本作の、伝統とデジタルが交差する壮大なスケール感と、11分超の冒頭曲『Tra…
トム・ペティの1994年のソロ名盤『Wildflowers』をレビュー。フォーク、カントリー、ブルース、ロックを自在に操り、濃淡豊かなコントラストを描き出す作曲術を解説します。60分超の長尺ながら、ジワジワとせり上がるような高揚感と、大人の耳に心地よい「刺…
日本発・世界基準のガールズグループXGの1st EP『NEW DNA』をレビュー。安直なポピュラリティに媚びない、最先端の洋楽ヒップホップに通ずる洗練されたサウンドを徹底解剖。「アイドル」と敬遠する人にこそ聴いてほしい、当ブログ2025年年間ランキング6位に…
syrup16gの衝撃的な1stアルバム『COPY』をレビュー。代表曲『生活』『負け犬』に刻まれた、剥き出しのリアリティと美しいメランコリー。人生の「再生産」への絶望を淡々と綴りながらも、聴く者に「生きよう」と思わせる圧倒的な希望を放つ、筆者の原点ともい…
東海岸ヒップホップの最高傑作と名高いナズの1stアルバム『Illmatic』をレビュー。ギャングスタラップへの苦手意識を持っていた筆者が、「あれ?これおしゃれじゃない?」と直感した衝撃を綴ります。DJプレミアら豪華プロデューサー陣による洗練されたビート…
現代R&Bの金字塔、SZA(シザ)の5年ぶり2ndアルバム『SOS』をレビュー。全米800万枚超えの驚異的ヒットの裏側にある、生々しくどぎつい恋愛の葛藤と、それを包み込む圧倒的なメロディの美しさ。傷だらけの彼女がリスナーを癒そうとする「セラピー的」な深淵…
ヴァンパイア・ウィークエンドの2024年作『Only God Was Above Us』をレビュー。洗練の極致から一転、2nd以前を彷彿とさせる「埃っぽい煌めき」とドカドカとした疾走感が戻ってきた本作の魅力を紐解きます。セールスの数字では測れない、インディーロックの…
レディオヘッドの5thアルバム『Amnesiac』をレビュー。『Kid A』と同時期に制作され、『Kid B』と揶揄された過去を持ちながらも、ジャズやオーケストラの有機的な深化を遂げた一冊。名曲「Pyramid Song」の不穏な癒やしから、トム・ヨークのソロにも通ずる実…
Creepy Nutsが好きなら次に聴くべきアーティストは?R-指定のルーツであるSOUL'd OUTやRHYMESTER、そして楽曲のラテンノリに共通点を感じるnobodyknows+など、彼らの音楽をより深く楽しむための「次の一手」を提案。ヒップホップの楽しさと奥深さを知るため…
アメリカを代表するカントリーバンド、ザ・チックス(ディクシー・チックス)のメジャー2nd『Fly』をレビュー。原典的なカントリーの個性を主軸に据えつつ、驚異のシングル8曲を輩出したポップな聴きやすさを解説します。カントリー初心者にこそ真っ先に勧め…
月刊ヘビープレイ紹介企画「最近、こんなのよく聴いてます。」2025年11月号。今月のキーワードは「聴いているというより、感じている時間」。再生数1位のフローティング・ポインツによる桃源郷的なアンビエントを中心に、P-MODELの奇怪な緊張感、きのこ帝国…
鬼束ちひろの2004年作ベストアルバム『the ultimate collection』をレビュー。強烈なインパクトや激情の裏に隠された、フォーキーな素朴さと包容力に迫ります。『月光』だけにとどまらない彼女の初期の魅力を、プロデューサー羽毛田丈史氏による選曲の妙とと…
平沢進率いるP-MODELの6thアルバム『KARKADOR』をレビュー。カウンセラーの勧めで綴られた「夢日記」を歌詞に盛り込み、正気と狂気の境界線を漂う奇怪な世界観。奇怪さの中に潜む童謡のような懐かしさや、40年経っても古びない圧倒的な個性が、聴き手の脳回…
2004年にメガヒットを記録したnobodyknows+の1stアルバム『Do You Know?』をレビュー。「THE FIRST TAKE」でも再注目された『ココロオドル』をはじめ、ラテンノリの軽快なトラックと、誰でも一瞬で盛り上がれるパーティー感の正体に迫ります。時代を経ても全…
ジョン・レノンの2ndアルバム『Imagine』をレビュー。世界平和を象徴する表題曲の影で、剥き出しの嫉妬やポール・マッカートニーへの攻撃性をさらけ出す、人間の多面性が詰まった一作。心理カウンセラーの視点から、ジョンの「内的平和」への問いかけと共に…