いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2025年に個人的に聴いた名盤ベスト10枚レビューする企画。

音楽ブロガー・心理カウンセラーのキタダハルキが選ぶ「2025年に聴いた名盤ベスト10」。IDLES、小林建樹、Tycho、WARなど、ジャンルや年代を問わず、再生回数に基づいたガチのランキングを公開。各作品の「ひとことレビュー」と共に、この1年を彩った音楽体…

ガッと心を掴まれて立ち尽くしてしまうような…【kocorono/bloodthirsty butchers(1996)】|今日のDMM月額レンタル日記。#264

札幌が誇るロックバンド、bloodthirsty butchersの4thアルバム『kocorono』をレビュー。朴訥な歌声と、緻密にコントロールされた「熱量ある冷気」のような轟音サウンド。日本のオルタナシーンに多大な影響を与え続ける、時代を超えた傑作の魅力を紐解きます。

”ブギ”のノリについていけるかがキモかも…【Electric Warrior/T. Rex(1971)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#455

グラムロックのレジェンド、T.レックスが1971年に発表した歴史的名盤『Electric Warrior』をレビュー。代表曲「Get It On」の破天荒な魅力に触れつつも、アルバム全体に漂う土着的な「ブギ」のノリが持つ意外な難しさを考察します。華やかなイメージの裏にあ…

ラップ俺!ビート俺!全部俺!【新人クレバ/KREVA(2004)】

KICK THE CAN CREWの活動休止後、衝撃のソロデビューを飾ったKREVAの1stアルバム『新人クレバ』をレビュー。名曲『音色』に宿る圧倒的なポップさと、クリエイターとしての孤独や葛藤を越えた先にたどり着いた「新人」という謙虚なアティテュード。20年経って…

わかりやすく聴ける感じ(でも酩酊感は残ってる)。【Pills 'N' Thrills And Bellyaches/Happy Mondays(1990)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#72

マッドチェスター・ムーブメントの核心、ハッピー・マンデーズの3rdアルバム『Pills 'N' Thrills And Bellyaches』をレビュー。名曲『Kinky Afro』に象徴される、ダンスとロックが融合した「わかりやすさ」と、消えない「酩酊感」。混沌とした制作背景を越え…

ふと思い立ったら『A Place in the Sun』。【Down to Earth/Stevie Wonder(1966)】|今日のDMM月額レンタル日記。#263

弱冠16歳のスティーヴィー・ワンダーが放った6thアルバム『Down to Earth』をレビュー。黎明期ゆえの瑞々しさと、思わず一緒に歌いたくなる「A Place in the Sun」の開放感、そしてボブ・ディランの名曲「Mr. Tambourine Man」の絶品カバーについて綴ります…

酒に酔って転がっているときのような気持ちよさ。【Lazer Guided Melodies/Spiritualized(1992)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#454

スピリチュアライズドの記念すべき1stアルバム『Lazer Guided Melodies』をレビュー。単曲では測れない、アルバム全体で紡がれる圧倒的な陶酔感。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドへのオマージュから、ドローン・トレモロが織りなす浮遊感まで。「酒に酔…

フィル・スペクターの挨拶までが様式美。【A Christmas Gift for You from Phil Spector/V.A.(1963)】

伝説のプロデューサー、フィル・スペクターが手掛けた歴史的クリスマス・アルバムをレビュー。ロネッツやクリスタルズによる煌びやかな「ウォール・オブ・サウンド」で綴られる定番曲の数々。フィルの挨拶まで含めた「様式美」としての魅力を、クリスマスイ…

鈍いながらも、脈打つような胎動。【FLAME VEIN/BUMP OF CHICKEN(1999)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#71

国民的バンド・BUMP OF CHICKENの原点である1stアルバム『FLAME VEIN』をレビュー。『ガラスのブルース』や『アルエ』など、今なお愛される名曲に宿る「鈍いながらも脈打つような胎動」。長年のブランクを経て再聴して気づいた、藤原基央の圧倒的な個性と、…

理想のジャズアルバム、全要素揃ってる。【Afternoon In Paris/John Lewis & Sacha Distel(1957)】|今日のDMM月額レンタル日記。#262

ジョン・ルイスが1956年のパリで現地ミュージシャンと共演した名盤『Afternoon In Paris』をレビュー。「理想のジャズアルバム」の全要素が揃った、過不足のない完璧なアンサンブル。骨太さと繊細さが絶妙に溶け合い、思わず作業の手を止めて聴き入ってしま…

勢いと衰退と。その退廃的な泥臭い美しさ。【The Decline Of British Sea Power/British Sea Power(2003)】

ブリティッシュ・シー・パワー(現・シー・パワー)の衝撃的な1stアルバムをレビュー。16年間の記憶の空白を経て再会した名曲『Remember Me』のキャッチーさと、ガレージパンクの熱量、そしてタイトルの如き「衰退」の美学。粗削りな音の中に宿る、退廃的で…

陰にまとわりつきがちな退屈さを収める緊張感。【Impressions/Mal Waldron Trio(1959)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#453

マル・ウォルドロン・トリオの1959年の傑作『Impressions』をレビュー。セロニアス・モンクの流れを汲む陰影豊かなピアノスタイルでありながら、単なる静寂に留まらない緊張感と躍動感。コーヒータイムや読書のお供にふさわしい、夕方から夜にかけての時間を…

遅効性の毒のように、突然効いてくる。【ゆらゆら帝国 III/ゆらゆら帝国(2001)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#70

サイケデリック・ロックの雄、ゆらゆら帝国のメジャー3rdアルバム『ゆらゆら帝国 III』をレビュー。かつて筆者が抱いた「拒絶」が、いかにして「一生ものの愛」へと変わったのか。中毒性抜群の「ゆらゆら帝国で考え中」から、今やフェイバリットとなった「男…

軽やかに”ふつうに”立っている。【BADモード/宇多田ヒカル(2022)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#452

宇多田ヒカルの8thアルバム『BADモード』をレビュー。最新鋭のデジタルサウンドを纏いながらも、驚くほど身近で、脱力した心地よさを放つ傑作。スーパースターとしてではなく、いち人間として「自立」し、軽やかに、そして”ふつうに”立っているような彼女の…

現代アフロビートの、震源地。【Sometimes I Might Be Introvert/Little Simz(2021)】

ロンドンのラッパー、リトル・シムズの代表作『Sometimes I Might Be Introvert』をレビュー。マーキュリー賞受賞、メタスコア88点と圧倒的な評価を得た本作の真価とは。ゴージャスなストリングスとクールなラップ、そして「現代アフロビートの震源地」とも…

美しい空間で、痛みや苦しみを何もかも浄化する。【Slowdive/Slowdive(2017)】|今日のDMM月額レンタル日記。#261

レディングが誇るシューゲイザーの至宝、スロウダイヴが22年の時を経て放った2017年の復活作をレビュー。ジャンル特有の「混然とした音使い」への苦手意識を、一曲の圧倒的なメロディが鮮やかに打ち砕きます。ハッキリとした輪郭を持ち、痛みや苦しみを浄化…

どうしようもなく、正直な生傷だらけ。【at the BLACK HOLE/YOSHII LOVINSON(2004)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#69

THE YELLOW MONKEYの活動休止後、吉井和哉がソロプロジェクト「YOSHII LOVINSON」として放った1stアルバム『at the BLACK HOLE』をレビュー。煌びやかなロックスターの虚飾を排し、宅録による不完全さと暗い情念を曝け出した本作。名曲「TALI」すらアルバム…

覚醒と酩酊の白昼夢。【love to sleep/dip(1995)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#451

日本のオルタナ・ロックバンド、dipの3rdアルバム『love to sleep』をレビュー。ヤマジカズヒデが放つグラム的な色気と退廃美、そして計20分超に及ぶ圧巻のピーク。急逝したベーシスト・ナガタヤスシが遺した、土台をビシーッと通る圧倒的なベースサウンドの…

どこをとっても”中央値”のような人を選ばなさ。【#1 Record/Big Star(1972)】

メンフィスのパワーポップの祖、ビッグ・スターの1stアルバム『#1 Record』をレビュー。ロック、ブルース、カントリー、そしてグラムロックの要素まで、あらゆる音楽の「中央値」を射抜くような、人を選ばない心地よさ。後年再評価された、ロックバンドの基…

オーガニックさも感じる、静かな祈りの中で。【The Colour In Anything/James Blake(2016)】|今日のDMM月額レンタル日記。#260

ジェイムス・ブレイク(James Blake)の3rdアルバム『The Colour In Anything』をレビュー。静かな祈りのような歌声と、環境音楽のような心地よさが同居する一作。ボン・イヴェールとの共演曲を含む全17曲の静謐な世界。聴くというより「感じる」ことで馴染…

洋楽と思わずに邦楽として抑えるぐらいの気持ちでもいいぐらい。【Singles/Maroon 5(2015)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#68

ロスが生んだ世界的なポップバンド、マルーン5のベスト盤『Singles』をレビュー。「This Love」や「Sunday Morning」など、熱心なファンでなくとも「どこかで聴いたことがある」名曲が揃う驚異のベスト盤を紐解きます。近年の邦楽シーンにおける彼らの多大な…

どこかは刺さる、万能のダンスミュージック。【Destroy Rock & Roll/Mylo(2005盤)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#450

スコットランドのアーティスト、マイロ(Mylo)の唯一のフルアルバム『Destroy Rock & Roll』をレビュー。刺激的なタイトルとは裏腹に、ソフトで上品な聴き味が魅力の一枚。膨大なサンプリングが織りなす「どこかは刺さる」万能なダンスミュージック。ラウン…

順当に行きつつ、一発もかます。【It Is What It Is/Thundercat(2020)】

稀代のベーシスト、サンダーキャットの4thアルバム『It Is What It Is』をレビュー。ベースを主役に据えたメロウでフュージョンライクな心地よいグルーヴのなかに、突如として牙をむく「タテ乗り」の一撃。期待通りの「らしさ」と、決定的な変化を刻んだエピ…

ボリューム感を、スムーズに聴かせる巧みな構成。【Planet Shining/m-flo(2000)】|今日のDMM月額レンタル日記。#259

m-floの1stアルバム『Planet Shining』をレビュー。宇宙船のサントラのような近未来的な世界観と、多彩なジャンルを流れるように聴かせる巧みな構成を徹底解説。初期代表曲「been so long」の再発見や、名盤「The Low End Theory」からの影響など、今なお色…

脳内を”Do the dance”と響き渡って…【Cross/Justice(2007)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#67

パリのハウスデュオ、ジャスティスの衝撃的なデビュー作『†(クロス)』をレビュー。マイケル・ジャクソンへのオマージュが光る名曲「D.A.N.C.E.」との出会いや、エレクトロの枠を超えた「オペラ・ディスコ」の荘厳な世界観を紐解きます。緻密なサンプリング…

こんなにキレ散らかしているのに…破天荒を制御する才。【いてこまヒッツ/おとぼけビ~バ~(2019)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#449

オアシスやレッド・ホット・チリ・ペッパーズら世界的大物のオープニングアクトを務める、京都発のハードコア・パンクバンド「おとぼけビ~バ~」の4thアルバム『いてこまヒッツ』をレビュー。剥き出しの怒りを爆発させながらも、プログレやメタルにも通ずる…

進歩しながら、伸びしろも残っている。【Ultra Mono/IDLES(2020)】

イギリスのパンクバンド、アイドルズ(IDLES)の3rdアルバム『Ultra Mono』をレビュー。全英1位を獲得し評価を決定づけた本作は、インダストリアルな熱量と洗練されたプロダクトが融合した、バンド史上最も「触りやすい」一作。確かな進歩の裏に見える新たな…

サイケデリアどっぷりながら”和”の薫りも匂う。【from JAPAN/Tempalay(2016)】|今日のDMM月額レンタル日記。#258

日本のサイケデリック・ロックシーンを牽引するTempalayの1stアルバム『from JAPAN』をレビュー。中毒性のある浮遊感とファンキーなリズムが同居するサウンドの中で、時折顔を出す「和」を感じさせる情緒的なメロディ。洋楽ファンをも唸らせる本格的なサイケ…

【2025年12月号】最近、こんなのよく聴いてます。

ブログ筆者がリアルに聴き込んだ月間ヘビープレイ紹介企画「最近、こんなのよく聴いてます。」2025年12月号。今月は全5作品が再生回数5回をクリアするハイレベルな豊作月。圧倒的1位に輝いた「離婚伝説」をはじめ、ジョン・ホプキンスやタルヴィン・シンなど…

緊張感。勢い。キャッチー。踊れる。【Silent Alarm/Bloc Party(2005)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#67

ロンドンのポストパンクバンド、Bloc Partyの衝撃的な1stアルバム『Silent Alarm』をレビュー。コピバンをするほど心酔した筆者が、圧倒的なドラムの手数と緻密なギターリフが織りなす「踊れるロックサウンド」の魅力を解説します。20年経っても色褪せない、…