いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

2000年代

猛烈な劇物。理性を超える存在感。【#4/凛として時雨(2005)】

スリーピースロックバンド・凛として時雨の衝動的な1stアルバム『#4』をレビュー!TKの超絶ハイトーンと鋭利なギター、ピエール中野の圧倒的な手数、345のイノセントな歌声が放つ“猛烈な劇物感”から、「Sadistic Summer」に潜むメロディアスな緩急まで、理性…

近未来的な、あたらしい煌めきを映す。【HIGHVISION/スーパーカー(2002)】|今日のDMM月額レンタル日記。#301

スーパーカーの2002年作『HIGHVISION』。砂原良徳や益子樹を迎え、エレクトロニカ・テクノへと大胆に舵を切ったバンド最大のヒット作。「STORYWRITER」「STROBOLIGHTS」「YUMEGIWA LAST BOY」などの名曲を軸に、今なお色褪せない近未来的な煌めきとサウンド…

これ聴けば、どんなに寝ぼけていても目が覚める。【Mezmerize/System of a Down(2005)】

System of a Downの2005年作『Mezmerize』。アルメニア民謡の独特なメロディと、プログレッシブで超攻撃的なメタルサウンドが融合した名盤。聴けばどんなに寝ぼけていても目が覚める、強烈なアクと中毒性を放つ11曲を徹底レビューします。

レジスタンスのような、人間的アンサンブル。【SIX PACKS/Hermann H. & The Pacemakers(2001)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#108

Hermann H. & The Pacemakersのメジャーデビュー作『SIX PACKS』をレビュー!衝撃のマスターピース「言葉の果てに雨が降る」から始まる本作。ごった煮の音楽性を内包しながらも、完璧すぎない「スキ」を残した人間的アンサンブルの妙。凝り固まった格式への…

急速に渋くなった。それをどう思うか。【Humbug/Arctic Monkeys(2009)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#491

アークティック・モンキーズの3rdアルバム『Humbug』をレビュー。リアルタイム試聴時に「急速に渋くなった」彼らの成長速度についていけず、一度はスルーした過去を告白。その後、プロデューサーであるジョシュ・オム(QOTSA)経由で再聴し、印象が激変して…

シフォンのような危うさに、好奇心がからめとられる…【シフォン主義/相対性理論(2008)】

2000年代後半の日本のインディーズロックシーンに突如現れ、またたく間に席巻したバンド・相対性理論が2008年に発表した自主制作の1stミニアルバム『シフォン主義』をレビュー。当時タワーレコードの試聴機で聴いて衝撃を受け、即買いしたリアルタイムの記憶…

こんなにやってしもてええんか?と思わせるほどの切迫感。【coup d'Etat/syrup16g(2002)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#105

3ピース・ロックバンド、syrup16gが2002年に発表したメジャー進出第1弾アルバム『coup d'Etat(クーデター)』をリアルタイムリスナーの視点から熱量高くレビュー。「自分の曲を売り物にする」というフロントマン・五十嵐隆の凄まじい決意が宿った本作の、ヒ…

ミュージカルを観たような気分。芸術性も平易性も両立。【Funeral/Arcade Fire(2004)】

カナダを代表するインディーロックバンド、アーケイド・ファイアの金字塔となった1stアルバム『Funeral』をレビュー。大学時代の衝撃的な出会いから、楽隊のような特異な編成、そして「喜怒哀楽」がすべて詰まった劇的な楽曲展開を紐解きます。家族の死とい…

色眼鏡を超えて、スマートな美しさを…【Friendly Fire/Sean Lennon(2006)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#103

ジョン・レノンとオノ・ヨーコの息子であるショーン・レノンの2006年発表の2ndアルバム『Friendly Fire』をレビュー。「偉大な親の息子」という色眼鏡や過小評価を跳ね除け、無駄のないスマートなアレンジ、芯の通った美しいメロディラインを徹底考察。親友…

聴く者の”冒険心”は裏切らない作品。【URUSA IN JAPAN/あふりらんぽ(2005)】

あふりらんぽのメジャーデビューアルバム『URUSA IN JAPAN』(2005年作)をレビュー。強烈なノイズと咆哮、剥き出しの呪術的衝動で圧倒する本作の魅力を紐解きます。一見すると人を激しく選ぶアヴァンギャルドな作風でありながら、その根底にあるのはブルー…

「なんじゃこりゃ」のベクトルが変わった。【TEAM ROCK/くるり(2001)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#102

くるりの実験精神が爆発した3rdアルバム『TEAM ROCK』(2001年作)をレビュー。先行シングル「ワンダーフォーゲル」の電子音や、幕開けを飾る表題曲のラップ・トラックに当時のリスナーが覚えた「なんじゃこりゃ」という戸惑いと衝撃の記憶を紐解きます。自…

ギターリフをみんなが一緒に歌ってる。そんな曲そうそうない。【Elephant/The White Stripes(2003)】

デトロイトのロックデュオ、ザ・ホワイト・ストライプスが2003年に発表したガレージロックの金字塔『Elephant』をレビュー。筆者がティーン時代にリアルタイムで衝撃を受けた洋楽との出会いを振り返ります。世界中のライブ会場で観客がリフを大合唱する歴史…

必殺の一曲と、全体のポップさが武器。【By The Way/Red Hot Chili Peppers(2002)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#101

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(レッチリ)の歴史的大ヒット8thアルバム『By The Way』をレビュー。驚異的な一体感と緩急で圧倒する表題曲『By The Way』、万人に勧めやすいポップな『Universally Speaking』、そしてライブの超定番として中盤で再び耳を…

他者批判と、自己批判のはざまで…【HEAT ISLAND/RHYMESTER(2006)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#484

RHYMESTER(ライムスター)が2006年に発表したメジャー4thアルバム『HEAT ISLAND』を、前作『マニフェスト』との比較を交えて再レビュー。FIRE BALLを迎えた攻撃的な表題曲や、SCOOBIE DOとのコラボによる軽快な「音楽は素晴らしい」といった聴きどころを紹…

ダンスホールに衝突事故のように飛ばされて、もう踊るしかない。【You're A Woman, I'm A Machine/Death From Above 1979(2004)】

カナダのロックデュオ、デス・フロム・アバヴ 1979(Death From Above 1979)が2004年に発表した衝撃の1stアルバム『You're A Woman, I'm A Machine』をレビュー。猛烈なグリッサンド音から暴走するビートへと繋がる「Turn It Out」から、代表曲「Romantic R…

乾いた、クールで、ダークで、ブルージーな”癒し”。【Keep On Your Mean Side/The Kills(2003)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#483

ザ・キルズ(The Kills)の1stアルバム『Keep On Your Mean Side』をレビュー。ベースレスにドラムマシンの無機質なビート、そしてすべてを牽引する渋いギターリフが織りなす独特のミニマリズムを解説します。ボーカルのアリソンが放つ強烈な色気と、2人組な…

凄いドラムと、シリアスな切迫感。【Blink-182/Blink-182(2003)】

ブリンク182(blink-182)の5thアルバムにしてセルフタイトル作をレビュー。大学時代にドラマーから薦められたエピソードを交え、トラヴィス・バーカーによる圧倒的かつ変則的なドラムテクニックの凄みを解説します。従来のポップパンクの枠を超え、ハードコ…

”素直なサイドの”中二の心を思い出して…【Does This Look Infected?/Sum 41(2002)】

カナダを代表するポップパンクバンド、Sum 41の大出世作『Does This Look Infected?』をレビュー。「The Hell Song」に代表されるメタル直系のリフとキャッチーなメロディは、まさに「中二心」をくすぐる普遍的な魅力に満ちています。かつて反抗心から素直に…

ハッキリ、うるさく、突っ走る。【Veni Vidi Vicious/The Hives(2000)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#97

スウェーデンのガレージロックバンド、ザ・ハイヴスの2ndアルバム『Veni Vidi Vicious』をレビュー。冒頭からアクセル全開で駆け抜ける潔いサウンドと、ソウルカバー「Find Another Girl」で見せる緩急の妙を解説します。ムシャクシャした気持ちを吹き飛ばす…

覚えきってしまわない、優しい時間が流れる。【Modal Soul/Nujabes(2005)】

日本を代表するローファイ・ヒップホップの先駆者、Nujabesの2ndアルバム『Modal Soul』をレビュー。ジャジーで美しい旋律と、一生懸命聴かなくても心地よく流れる「優しい時間」の魅力を紐解きます。発表から約20年が経った今も全く色褪せない、抽象的で奥…

ハイファイを行ききった時代に現れた、ロックンロールの救世主。【Is This It/The Strokes(2001)】

ザ・ストロークスの伝説的デビュー作『Is This It』をレビュー。ハイファイな音作りが主流だった時代に、シンプルで「けだるい」隙間のあるサウンドで現れたロックンロールの救世主。名曲「Someday」や「Last Nite」が持つ、余裕と優雅さを備えた色気の正体…

焦燥感、拗れた危うさ、それでも前に進むしかない。【Wasteland/BUNGEE JUMP FESTIVAL(2002)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#477

日本のパンクバンド、BUNGEE JUMP FESTIVALのメジャー1stアルバム『Wasteland』をレビュー。TSUTAYA DISCAS加入の決め手となった、筆者にとって思い入れの深い一作。ブルーハーツの系譜を感じさせるグッドメロディと、今にも壊れそうな焦燥感や「拗れ」が同…

ルーツロック味を、損ねないままメガヒット…【Superfly/Superfly(2008)】

Superflyの衝撃的な1stアルバム『Superfly』をレビュー。「愛をこめて花束を」などの特大ヒット曲を含みつつ、ブラスロックからゴスペルまで多彩な音楽性を提示した本作。ルーツロックの渋みや熱量を損なうことなく、圧倒的なポップさでオリコン1位を記録し…

”完全に離れたリスナー”を引き戻すレベルの猛烈な引力。【Rockin' Luuula/MO'SOME TONEBENDER(2005)】

MO'SOME TONEBENDERの9thアルバム『Rockin' Luuula』をレビュー。かつてそのリスナーから一度完全に離れてしまった筆者が、再びリスナーへと引き戻された記念碑的な一冊。衝撃的なギターリフが炸裂する表題曲「ロッキンルーラ」や、圧倒的なキャッチーさを誇…

洗練度急上昇。メジャーにふさわしい大進化。【Sing the Sorrow/AFI(2003)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#471

カリフォルニアのパンクロックバンド・AFIが2003年に放ったメジャーデビュー作『Sing the Sorrow』をレビュー。前作までのメロコア路線から一転、深化したゴシックな世界観と、飛躍的に向上した演奏の精度に迫ります。全米チャートを一気に駆け上がった要因…

頭空っぽにして、楽しくロックンロールする。それだけでいい。【Get Born/JET(2003)】

2000年代ガレージロック・リバイバルの旗手、JETの衝撃的なデビュー作『Get Born』をピックアップ。iPodのCMで世界中を席巻した「Are You Gonna Be My Girl」の圧倒的なキャッチーさと、理屈抜きに体が動くロックンロールの快感を綴ります。小難しいことは抜…

ずっと手玉に取られたまま、常にちょっと芯を外される。【フジファブリック/フジファブリック(2004)】

フジファブリックのメジャー1stアルバム『フジファブリック』をレビュー。名曲「桜の季節」から「赤黄色の金木犀」まで、四季を巡るような叙情性と、予想を常に裏切るストレンジな楽曲展開。リスナーを「手玉に取る」ような変幻自在のロックサウンドと、22年…

粗削りだけど、これが確かに傑作に繋がった。【Bloc Party/Bloc Party(2004)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#85

イギリスのポストパンク・リバイバルを牽引したBloc PartyのデビューEPをレビュー。傑作1stフルアルバムへと繋がる「粗削りながらも確かな熱量」に焦点を当て、代表曲のプロトタイプといえる楽曲や、当時のバンドの勢いを考察します。ファンなら聴いておくべ…

渋カッコよさを、荒々しく叩きつける。【フィンセント・ブルー/勝手にしやがれ(2004)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#84

孤高のジャズパンクバンド、勝手にしやがれのメジャー1stアルバム『フィンセント・ブルー』をレビュー。40年代〜60年代の本格的なジャズサウンドを土台にしながらも、一発録りならではのパンキッシュな衝動が聴き手を圧倒します。代表曲「ロミオ」の衝撃から…

こんな声で歌ってみてぇよ…【Hybrid Theory/Linkin Park(2000)】

2000年代ミクスチャー・ロックの覇権を決定づけたリンキン・パークの衝撃的デビュー作『Hybrid Theory』をレビュー。3,000万枚を超える驚異的なセールスの背景にある、圧倒的な「わかりやすさ」と「カッコよさ」を紐解きます。故チェスター・ベニントンの魂…