こんばんは。キタダハルキです。
今日は書き溜め作業3日目…アップされるのは月曜日…。父の墓参りに無事に行けて…という一日になっているかと思いますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のDMM月額レンタル日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【ポップも無視せず、渦の中に抱き込んでいく】。
それではレビューしていきたいと思います。
■渦になる/きのこ帝国(2012)
立正大学の同級生で結成されたロックバンド、きのこ帝国の1stミニアルバムです。
いやー、リアルタイムでもずっと名前は目にしていたんですがちょうど'12年は精神的な病もあって私自身の人生の岐路になる時期で…新しい音楽をほぼ聴いていなかった年ということもありスルーしてしまい、そのまま音源を聴くことなく活動を停止してしまっていて。
でも、なんとなく名前を思い出すというリズムはずっと続いていたのもあって。これはさすがに聴け!という啓示なのではないか?と思って手に取りました。
いやー…これ聴いてなかったのはハッキリと損失でした。もったいねぇ…
シューゲイザー、オルタナ、ポストロック的なサウンドの土台がカチッとした演奏と佐藤千亜妃(Vo./Gt.)の儚さがありつつ太く、肚が地面ときちんとくっついている歌声が非常に魅力的ですよね。収録曲に8分超が2曲もあるのも演奏面への自信の表れかと思います。
↓その8分超の一角『退屈しのぎ(M-2)』は退屈しないダイナミックで繊細なグルーヴが美しいですね…
で、この曲が長いとかそういう話になると「ポップを投げ捨ててきたのか?」みたいな話になりがちだと思うんですけど、『スクールフィクション(M-3)』でははっきりとしたキャッチーなキメが目立つ誰でも盛り上がれそうな曲に仕上がっていますし、『Girl meets NUMBER GIRL(M-4)』では直接的にナンバガの愛を歌うでもなく’’脳ハウれ’’という一語にオルタナの真髄を匂わせ…世界観の中に呑み込んでいく力があるんですよね。
尺の都合で終盤の話はオミットしましたが、シューゲイザー的な歪みと静かの海の中に呑み込まれ、でもそこには安心感があるんですよね。
自分たちの道を行きながらも、ポップを無視せず渦の中に抱き込むところが素晴らしいと思いましたね。惜しくも活動停止してしまいましたけど、今からでもしっかり聴いて損なしだと思います。
■終わりに:今からでも音源に近づく意思を見せることはできる。
レビューは以上になりますが…
私は抑うつ状態になって以降、音楽をあまり聴いていなかった時期がハッキリとあるので…特にこの時期の空白が大きいんですけども…こういういいバンドの聴き洩らしはやはりもったいなく感じますね。
だけど、今からでも音源に近づく意思を見せることはできる。
きのこ帝国はそれを思い起こさせてくれたと思いますね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
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