いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

パンク

わかりやすい一枚。実はパンクの走り。【Loaded/The Velvet Underground(1970)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#110

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1970年作『Loaded』をレビュー。これまでの実験性を排し、格段にストレートでポップな聴きやすさを実現した4thアルバム。ルー・リード脱退前夜の不遇なセールス史を振り返りつつ、後のパンクムーブメントを先取ったリフ…

ギターリフをみんなが一緒に歌ってる。そんな曲そうそうない。【Elephant/The White Stripes(2003)】

デトロイトのロックデュオ、ザ・ホワイト・ストライプスが2003年に発表したガレージロックの金字塔『Elephant』をレビュー。筆者がティーン時代にリアルタイムで衝撃を受けた洋楽との出会いを振り返ります。世界中のライブ会場で観客がリフを大合唱する歴史…

ダンスホールに衝突事故のように飛ばされて、もう踊るしかない。【You're A Woman, I'm A Machine/Death From Above 1979(2004)】

カナダのロックデュオ、デス・フロム・アバヴ 1979(Death From Above 1979)が2004年に発表した衝撃の1stアルバム『You're A Woman, I'm A Machine』をレビュー。猛烈なグリッサンド音から暴走するビートへと繋がる「Turn It Out」から、代表曲「Romantic R…

凄いドラムと、シリアスな切迫感。【Blink-182/Blink-182(2003)】

ブリンク182(blink-182)の5thアルバムにしてセルフタイトル作をレビュー。大学時代にドラマーから薦められたエピソードを交え、トラヴィス・バーカーによる圧倒的かつ変則的なドラムテクニックの凄みを解説します。従来のポップパンクの枠を超え、ハードコ…

”素直なサイドの”中二の心を思い出して…【Does This Look Infected?/Sum 41(2002)】

カナダを代表するポップパンクバンド、Sum 41の大出世作『Does This Look Infected?』をレビュー。「The Hell Song」に代表されるメタル直系のリフとキャッチーなメロディは、まさに「中二心」をくすぐる普遍的な魅力に満ちています。かつて反抗心から素直に…

ハッキリ、うるさく、突っ走る。【Veni Vidi Vicious/The Hives(2000)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#97

スウェーデンのガレージロックバンド、ザ・ハイヴスの2ndアルバム『Veni Vidi Vicious』をレビュー。冒頭からアクセル全開で駆け抜ける潔いサウンドと、ソウルカバー「Find Another Girl」で見せる緩急の妙を解説します。ムシャクシャした気持ちを吹き飛ばす…

焦燥感、拗れた危うさ、それでも前に進むしかない。【Wasteland/BUNGEE JUMP FESTIVAL(2002)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#477

日本のパンクバンド、BUNGEE JUMP FESTIVALのメジャー1stアルバム『Wasteland』をレビュー。TSUTAYA DISCAS加入の決め手となった、筆者にとって思い入れの深い一作。ブルーハーツの系譜を感じさせるグッドメロディと、今にも壊れそうな焦燥感や「拗れ」が同…

洗練度急上昇。メジャーにふさわしい大進化。【Sing the Sorrow/AFI(2003)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#471

カリフォルニアのパンクロックバンド・AFIが2003年に放ったメジャーデビュー作『Sing the Sorrow』をレビュー。前作までのメロコア路線から一転、深化したゴシックな世界観と、飛躍的に向上した演奏の精度に迫ります。全米チャートを一気に駆け上がった要因…

”パンク”の来るべき、新たな光としての方向性。【The Shape of Punk to Come/Refused(1998)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#86

「パンクは同じままでいいのか?」——Refusedが提示した、来るべきパンクの姿。ジャズや電子音を飲み込み、アティチュードごと更新してしまった圧倒的な密度と精緻さ。当時は失敗作扱いだったなんて信じられない、ジャンルを超えた真の金字塔をレビューしまし…

渋カッコよさを、荒々しく叩きつける。【フィンセント・ブルー/勝手にしやがれ(2004)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#84

孤高のジャズパンクバンド、勝手にしやがれのメジャー1stアルバム『フィンセント・ブルー』をレビュー。40年代〜60年代の本格的なジャズサウンドを土台にしながらも、一発録りならではのパンキッシュな衝動が聴き手を圧倒します。代表曲「ロミオ」の衝撃から…

ハードコアと、清らかな民族美の中道を。【THE MIDDLE WAY/BRAHMAN(2004)】

日本を代表するハードコア・パンクバンド、BRAHMANの3rdアルバム『THE MIDDLE WAY』をレビュー。高校生の頃には咀嚼しきれなかった「穏やかさ」や「民族調の美しさ」が、アラフォーになった今、いかに深い魅力として響くのかを綴ります。激しいパンク魂と清…

【2026年2月号】最近、こんなのよく聴いてます。

2026年2月のリスニングログから、特に再生回数の多かった5作品を紹介。現代の吟遊詩人とも評される折坂悠太のミニアルバムや、海外での評価も高いおとぼけビ~バ~の瞬発力溢れるパンクサウンド。さらに、90年代シューゲイザー・サイケデリックシーンを牽引…

修羅の国からやってきた、刹那を駆け抜ける侍。【SUBTERRANEAN ROMANCE/DOES(2007)】

アニメ『銀魂』のエンディングテーマとして爆発的ヒットを記録した「修羅」を収録する、DOESの2ndアルバム『SUBTERRANEAN ROMANCE』をレビュー。タイアップの華やかさに媚びない、スリーピースならではの無駄を削ぎ落とした硬派なロックサウンドが魅力です。…

ソウルフルでクリーンなテクニックを、パンキッシュに生命力で叩きつけるエネルギー。【新しき日本語ロックの道と光/サンボマスター(2003)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#73

サンボマスターの衝撃的1stアルバム『新しき日本語ロックの道と光』をレビュー。初期の名曲「そのぬくもりに用がある」に象徴される、パンキッシュな衝動とクリーンなソウル・テクニックの融合を解説します。単なる「熱いバンド」ではない、緻密な演奏力とソ…

2025年に個人的に聴いた名盤ベスト10枚レビューする企画。

音楽ブロガー・心理カウンセラーのキタダハルキが選ぶ「2025年に聴いた名盤ベスト10」。IDLES、小林建樹、Tycho、WARなど、ジャンルや年代を問わず、再生回数に基づいたガチのランキングを公開。各作品の「ひとことレビュー」と共に、この1年を彩った音楽体…

こんなにキレ散らかしているのに…破天荒を制御する才。【いてこまヒッツ/おとぼけビ~バ~(2019)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#449

オアシスやレッド・ホット・チリ・ペッパーズら世界的大物のオープニングアクトを務める、京都発のハードコア・パンクバンド「おとぼけビ~バ~」の4thアルバム『いてこまヒッツ』をレビュー。剥き出しの怒りを爆発させながらも、プログレやメタルにも通ずる…

天性のパワーで、敷居をぶっ壊してくれる。【GUTS/Olivia Rodrigo(2023)】|今日のDMM月額レンタル日記。#256

オリヴィア・ロドリゴの2ndアルバム『GUTS』をレビュー。1stの成功に続く本作は、アグレッシブなポップパンクから繊細なバラードまで、天性のポップセンスとパワーが炸裂。ティーン向けという先入観をぶち破る、圧倒的な楽曲の完成度とエネルギーを紐解きま…

純粋な愛も、拗れた愛もぶちまけるリアリティ。【DOOR/銀杏BOYZ(2005)】

銀杏BOYZの衝撃のデビュー盤『DOOR』をレビュー。あまりに率直でグロテスクな欲望の裏側に隠された、原初的な愛の純粋性に迫ります。なぜこのアルバムを聴くには「腹をくくる」必要があるのか。歳を重ねた今だからこそ再認識したい、ごまかしのないリアリテ…

ドカドカ、爆走、シンプルに強いメッセージ。【Complete Discography/Minor Threat(1989)】

ワシントンの伝説的ハードコアパンクバンド、マイナー・スレットのベスト盤『Complete Discography』をレビュー。26曲をわずか46分で駆け抜ける爆走サウンドと、ストレートエッジを掲げた強いメッセージ性が爆発する一枚です。ハードコアの入門としても、ム…

粗暴と思いきや…実は、きわめて音が整理されているアルバム。【Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols/Sex Pistols(1977)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#53

パンク・ロックの金字塔、セックス・ピストルズ唯一のスタジオアルバム『Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols』をレビュー。世間の「粗暴・粗野」という強烈なイメージとは裏腹に、実は極めて緻密に整理され、耳馴染みの良い完成度を誇るサウン…

青春の青さ、渾然となって…【Weezer(The Blue Album)/Weezer(1994)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#52

パワーポップの代名詞、ウィーザーの1stアルバム『The Blue Album』をレビュー。大学時代のコピバンでの思い出を交えつつ、キャッチーなメロディの裏に潜む鬱屈や哀しみ、そして自分自身をさらけ出した「エモさ」の正体に迫ります。ギターを手に取りたくなる…

意思ある粗削りからの、多面的な景色。【Meat Puppets II/Meat Puppets(1984)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#416

アリゾナのアンダーグラウンドシーンが生んだミート・パペッツの2ndアルバムをレビュー。ニルヴァーナのカート・コバーンが敬愛したことでも知られる本作。ハードコアの衝動にカントリーやサイケが混ざり合う「カウ・パンク」の妙と、粗削りな意思が描き出す…

ノー・コードの意味とは…【No Code/Pearl Jam(1996)】|今日のDMM月額レンタル日記。#229

パール・ジャムの4thアルバム『No Code』をレビュー。医療用語を冠したタイトルの真意や、一筋縄ではいかない難解な楽曲群、そしてそれらを支える圧倒的な演奏力を紐解きます。実験的ながらも「安心して聴ける」そのクオリティの源泉とは。

急進的な姿勢で大口叩き、もめごとになったいわくつきの1枚。【Generation Terrorists/Manic Street Preachers(1992)】

ウェールズの至宝、マニック・ストリート・プリーチャーズ(マニックス)の野心的なデビューアルバムをレビュー。「世界一になって解散する」という伝説の宣言やリッチーの衝撃的な行動など、スキャンダラスな側面を持ちながらも、ハードロックとパンクが高…

【2025年8月号】最近、こんなのよく聴いてます。

音楽ブログ『いちいち、音楽を考える。』の月刊ヘビープレイ紹介企画・2025年8月号。圧倒的再生数を記録したクラウス・ノミ『Simple Man』を筆頭に、中毒性抜群のパイロット、2ヶ月連続ランクインのアイドルズ、来日で話題のヴルフペックなど、時代やジャン…

敬遠対象から、テレビにかじりつきになるまで。【BEST CRUSADERS/BEAT CRUSADERS(2003)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#40

BEAT CRUSADERSのインディーズ時代を網羅したベスト盤『BEST CRUSADERS』をレビュー。当初は「お面」のインパクトやパンクへの不慣れさから敬遠していた筆者が、いかにして彼らの音楽に魅了されていったのか。「EYES IN THE SKY」との出会いが生んだ劇的な変…

アクとポップの中間を通れた、ガレージアート。【Lust For Life/Iggy Pop(1977)】|今日のDMM月額レンタル日記。#224

パンクのレジェンド、イギー・ポップがデヴィッド・ボウイとタッグを組んだ1stソロ『Lust For Life』をレビュー。JETのヒット曲のルーツとしても知られる表題曲のワクワク感から、R&Bの要素も取り込んだ「ガレージアート」としての深みまでを紐解きます。前…

粗削りで蛮勇ながら、ハードコアな重厚感。【Brutalism/IDLES(2017)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#407

ブリストルのパンクロックバンド、アイドルズ(IDLES)の衝撃的な1stアルバム『Brutalism』をレビュー。出世作となった2ndから遡って出会った本作は、粗削りながらも蛮勇なエネルギーに満ちた一作。化粧っ気のない「ブルータリズム」を体現した重厚なサウン…

原初の衝動として、100点以上のもの。【ザ・クロマニヨンズ/ザ・クロマニヨンズ(2006)】

ザ・クロマニヨンズの衝撃のデビュー作をレビュー。ヒロトとマーシーが新たに放った「原初の衝動」が、なぜこれほどまでに人の心を揺さぶるのか。MEET THE WORLD BEAT 2006での伝説的な初お披露目のエピソードを交えつつ、わずか3日で録音された剥き出しのロ…

黒歴史だけど、兆しも見える。【This Is The Modern World/The Jam(1977)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#401

ザ・ジャムの2ndアルバム『This Is The Modern World』をレビュー。ポール・ウェラー自身も「失敗作」と語り、黒歴史化されがちな本作ですが、大傑作の1stと成熟の3rdを繋ぐ重要な「兆し」が隠されています。拙速な制作環境の中でバンドが模索した、勢いだけ…