こんばんは。キタダハルキです。
今日は書き溜めているんでこの記事のアップは日曜日。たぶん酔いどれてるかなーと思うんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【聴いているというより、感じている時間】。
それではレビューしていきたいと思います。
■Promises/Floating Points, Pharoah Sanders & The London Symphony Orchestra(2021)
マンチェスターの電子音楽アーティスト、フローティング・ポインツのファラオ・サンダース、ロンドン交響楽団との共作となった3rdアルバムです。
彼、日本では宇多田ヒカルの『BADモード(’22)』の共同プロデュースで知名度を上げた…とのことなんですが、私が把握したのはつい先日のことでして…興味を持って聴いてみよう!と思ったんですよ。ところが、サブスク配信をなるべく使わないスタイルでやっている身としてはなかなか音源にたどり着けず…CDで見つけられたのがこの作品だった、ということでここからスタートすることにした次第です。
さて、このアルバム…すごいですよ。抽象度が高いどころの騒ぎではなく、抽象的でもあるし、いつのまにか曲展開をしていて、事実上『Movement』1曲のようなアルバムです*1。
ただ、私の感覚としてはどこか知らない無人島に来て、ハンモックに揺られながら、自分の周りが揺らぐ音だけを聴いているかのように、そして人類の決まりごとでもある『Promises(約束)』から解放されているかのような、そんな桃源郷的な自由な世界が広がっていますね。ファラオ・サンダース*2の直感的に空気を捉えるかのようなフレージングもまた気持ちいいですね…
一生懸命聞く、というよりも、部屋を気持ちいい空間にしたい!と思ったときに、リラックスタイムのお供として感じるような聴き方であれば、この上なく上質な体感になるんじゃないですかね。
■終わりに:ポップから脱出できる感覚を…
レビューは以上になりますが…
すごく気持ちのいい作品ですよ。とにかくそこですよね。
ポップから脱出できる感覚を身に着けるのにもちょうどいい作品かもしれませんね。聴くだけでなく、感じるような音の楽しみ方が手に入ると、楽しめる音楽の幅が相当広がっていくと思いますね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★関連(個人的お勧め含む)作品 ・記事
↓間違いなく、日本での彼の知名度を上げたのはヒッキーです。『BADモード(下記M-1)』『気分じゃないの (Not In The Mood)(M-6)』のプロデュースで参加。彼のアンビエンシーなアレンジが曲のスケール感を高めています。
↓当ブログの月間ヘビープレイ紹介企画『最近、こんなの聴いてます。』'25年11月号の第1位に当作品がランクインしました。ぶっちゃけ、1位はびっくり。今作って敷居はなかなかに高いアルバムなんでね…。この号はラインアップの振れ幅が面白い回なので、ぜひチェックしていただけると嬉しいです。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。宇多田ヒカルの1stにして伝説。国内歴代セールス第1位作品です。

