こんばんは。キタダハルキです。
今日はグラコロ、結局全種コンプを達成したんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【軽やかに”ふつうに”立っている】。
それではレビューしていきたいと思います。
■BADモード/宇多田ヒカル(2022)
ご存じ、宇多田ヒカルの8thアルバムです。ジャケットに移っている子供は長男とのこと。このアルバムにも参加*1しています。
しっかしまぁ…最新型も最新型。無理やりついていったような感覚もなく、脱力したムードをリード曲『BADモード(M-1、上記)』から感じますよね。力が抜けているんだけど、腑抜けてしまっているんじゃなくて、やわらかく立てている感覚と言いますか…
音楽としては結構なデジタルミュージック寄りで、なんというか、もっとフューチャリスティックな感覚になっても不思議ではないんですけど、そういう壮大なスケール感とは違って、ミニマルな内的世界としていちリスナーとして繋がれるような感覚がありますね。
それはエヴァの主題歌*2だった『One Last Kiss(M-3)』ですらそんな感じ。
それにしてもね…このアルバム、ほんと派手じゃないんですよ。ボーっとしてたらほとんどリズムの中で過ごすような時間になると思います。
だけど、それが気持ちいいし、ジャケットからうかがえる日常のイメージともフィットしているし、スーパースターとしての像ではなく、いち人間として、自分自身との関係を整えていく、自立していく…でもそれが力み倒してボキッといってしまうような脆さをはらんでなくて、軽やかに、それこそ”ふつうに”立っているような…
当たり前の話かもしれないけれど、そういう自己への向き合いの先に見つかった、きわめて人間的で自然なアルバムです。”なんか*3”いいなぁ…って感覚は共有できるんじゃないですかね。
■終わりに:最新鋭のサウンドでありながらも身近に感じられるようなアルバム。
レビューは以上になりますが…
改めて、ヒッキーは復活してくれてよかったなぁ…って思うんですよね。
それこそ、あの『Fantôme(’16)』が出るまでは期待するのは酷だよ…って空気もたぶんに感じていた中で、ここまで最新鋭のサウンドでありながらも身近に感じられるようなアルバムを出してくれるところまでエネルギーを戻してきてくれたことに感服しますよね…いやほんと。
もしまだ聴いてない方がいたらほんっと、聴いた方がいいと迷わず言える一枚です。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★宇多田ヒカル・アルバム時系列レビュー
↓次作(3rd・ベスト)のレビューはこちら。ミックスも近未来的に、きわめて洗練されて揃ったいまのムードにばっちりあった作品集です。とにかく『traveling(D-2、M-1)』の再録だけでも聴いてくれ!それだけは本当にお願いしたいレベルです。
★関連(個人的お勧め含む)作品・記事
↓フローティング・ポインツは今作の『BADモード』『気分じゃないの (Not In The Mood)(M-6)』のプロデュースで参加しています。特にM-6での後半のアンビエンシーさに大きな貢献を感じます。また、当ブログの月間ヘビープレイ紹介企画『最近、こんなの聴いてます。』'25年11月号の第1位に彼の下記作品がランクインしています。作品自体の敷居は高いので驚きでした。
↓当ブログの月間ヘビープレイ紹介企画『最近、こんなの聴いてます。』'22年7月号の第1位に当作品がランクイン。順当オブ順当でしたね。自然に再生ボタンに手が伸びてましたからね。この号のラインアップは(当時)最新と(自分の中での)復活が入り混じる、記念碑的な号になったと思います。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。日本のオルタナバンド・dipの3rdは、覚醒と酩酊の白昼夢。特大の20分に渡る大ピークが決定打。サウンドのかみ合い度合いも抜群で、今からでもぜひ触ってみてほしいアルバムです。

