もっと知られてもいいと思うアーティスト
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの息子であるショーン・レノンの2006年発表の2ndアルバム『Friendly Fire』をレビュー。「偉大な親の息子」という色眼鏡や過小評価を跳ね除け、無駄のないスマートなアレンジ、芯の通った美しいメロディラインを徹底考察。親友…
ジェイソン・フォークナーの1st『詠み人知らず』をレビュー。驚異的な多重録音で紡がれるのは、止まることのない美麗なメロディの奔流。温度が上がりすぎず、飽きのこない「ずっと食べてられる」ポップスの理想形がここに。当時の低セールスが信じられないほ…
音楽の価値はセールスだけでは決まらない。チャートインギリギリ、あるいは圏外という不遇な扱いを受けながらも、聴けば確実に心に刺さる邦楽名盤5枚を厳選。YOGURT-pooh、阿部芙蓉美、SLY MONGOOSEなど、知られさえすれば熱狂的なファンを生むはずの珠玉の…
日本のパンクバンド、BUNGEE JUMP FESTIVALのメジャー1stアルバム『Wasteland』をレビュー。TSUTAYA DISCAS加入の決め手となった、筆者にとって思い入れの深い一作。ブルーハーツの系譜を感じさせるグッドメロディと、今にも壊れそうな焦燥感や「拗れ」が同…
フジロック出演で話題のカナダ発・覆面ユニット、Angine de Poitrineの2ndアルバム『Vol.II』を全曲レビュー。ディスコハウスから高速フォークダンス、さらにはブラック・サバス的な重厚さまで。インストロックの枠を超えた「カースタント級」のスリリングな…
Furui Rihoの3rdアルバム『Letters』を本音レビュー。1st・2ndと当ブログ年間ベスト入りの実力派が放つ最新作は、制作の苦悩が滲む丁寧で優しい仕上がりに。一方で、ダンサブルな名曲「ちゃんと」が放つ圧倒的なパワーと、アルバム全体の「日記的」な距離感…
宅録ソロユニット・TOMOVSKYが1999年に放った3rdアルバム『LEISURE』をレビュー。小学生時代に衝撃を受けた「デンワデスマソウ」との再会や、高橋幸宏・高野寛ら超豪華客演を迎えながらも保たれる「ひとりきりの内的世界」の魅力を綴ります。ローファイな質…
「パンクは同じままでいいのか?」——Refusedが提示した、来るべきパンクの姿。ジャズや電子音を飲み込み、アティチュードごと更新してしまった圧倒的な密度と精緻さ。当時は失敗作扱いだったなんて信じられない、ジャンルを超えた真の金字塔をレビューしまし…
カナダの注目のポストロックユニット、Angine de Poitrine(アンジーヌ・ド・ポアトリーヌ)の1st EP『Vol.1』をレビュー。ライブレポでも触れた二人組による精緻なアンサンブルと、バンド名が示す「狭心症」のような不穏かつスリリングなビートを考察。ワク…
YouTubeで話題のAngine de Poitrine(アンジーヌ・ド・ポアトリーヌ)のKEXPライブをレビュー。見た目のインパクトに反し、ツインネックギターとドラムの二人だけで構築される圧巻のサウンドは正に「正気か?」の一言。バトルズ好き必見の衝撃パフォーマンス…
アニメ『銀魂』のエンディングテーマとして爆発的ヒットを記録した「修羅」を収録する、DOESの2ndアルバム『SUBTERRANEAN ROMANCE』をレビュー。タイアップの華やかさに媚びない、スリーピースならではの無駄を削ぎ落とした硬派なロックサウンドが魅力です。…
日本のオルタナ・ロックバンド、dipの3rdアルバム『love to sleep』をレビュー。ヤマジカズヒデが放つグラム的な色気と退廃美、そして計20分超に及ぶ圧巻のピーク。急逝したベーシスト・ナガタヤスシが遺した、土台をビシーッと通る圧倒的なベースサウンドの…
オアシスやレッド・ホット・チリ・ペッパーズら世界的大物のオープニングアクトを務める、京都発のハードコア・パンクバンド「おとぼけビ~バ~」の4thアルバム『いてこまヒッツ』をレビュー。剥き出しの怒りを爆発させながらも、プログレやメタルにも通ずる…
日本のスリーピースバンド・STANの1stアルバムをレビュー。自画自賛や毒を吐き捨てる「不遜な」歌詞の裏側に潜む、真摯なロックの精神とエッジの効いたダンス・ミュージックとしての魅力を解説します。時代の欺瞞を暴き、聴く者を問答無用で踊らせる、鋭利で…
ジョン・ホプキンスの4thアルバム『Immunity』をレビュー。2013年マーキュリー賞にもノミネートされた本作は、デジタルでありながら「生命の手触り」を感じさせる電子音楽の傑作です。心臓の鼓動を思わせる立体的なビートと、高い没入感を呼び起こす音響設計…
きのこ帝国の1stミニアルバム『渦になる』をレビュー。シューゲイザーやオルタナティブを基調とした重厚な演奏と、佐藤千亜妃の儚くも力強い歌声が融合した名盤です。8分を超える大曲からキャッチーな楽曲まで、「ポップを無視せず渦の中に抱き込んでいく」…
2人組バンド「離婚伝説」の1stアルバムをレビュー。マーヴィン・ゲイに由来するバンド名通り、R&Bやソウル、ファンクを昇華したメロウで懐かしいサウンドの魅力を紐解きます。圧倒的な演奏技術を誇りながらも、あくまでメロディの美しさが際立つ普遍的な心地…
スーパーカー解散後、中村弘二がiLL名義で放った全曲インストの1stアルバム『Sound by iLL』をレビュー。リリース当時はその前衛的な作風に戸惑いの声もありましたが、エレクトロニカが浸透した現代だからこそ響く「ポップの原石」が詰まった一作です。聴き…
異次元の歌声を持つ唯一無二のアーティスト、クラウス・ノミの2ndアルバム『Simple Man』をレビュー。ニューウェーブとオペラが融合し、誰も追いつけない高みへと到達した本作。奇才・鬼才と称される彼の根底にある、シンプルで力強いメッセージと「宇宙その…
横浜発のジャズ/フュージョンバンド、bohemianvoodooの記念すべき1stフルアルバム『Lapis Lazuli』をレビュー。後年の作品と比較しながら、初期ならではの強固なフュージョンフレーバーを紐解きます。ラテン、スパニッシュ、サンバといったワールドミュージ…
大阪のDTMユニット、パソコン音楽クラブの3rdアルバム『See-Voice』をレビュー。ハウステイストにシティポップの風味が溶け込んだ、都会的で洗練されたエレクトロニカの魅力を紐解きます。ミニマルで心があらわれるような静けさと、ポップな鍵盤のメロディが…
埼玉県出身のロックバンド、GREAT ADVENTUREの3rdアルバム『OK SCREAMER』をレビュー。カサビアンのオープニングアクトを務めるなど確かな実績を持ちながらも、セールス面で不遇だった実力派バンドの魅力に迫ります。ダンス・ソウル調の打ち込みサウンドや、…
京都の3ピースバンド・台風クラブ、6年ぶりの2nd『アルバム第二集』をレビュー。ザ・ナックやザ・ラーズの影を感じさせるガレージ・インディーサウンドと、日本語が織りなす「今にも壊れそうな美しいノスタルジア」。ボーカルのコンディションに触れつつも、…
ルイジアナ出身のカントリー・シンガーソングライター、ルシンダ・ウィリアムズ(Lucinda Williams)が10年近くの下積みを経て1988年に発表した、出世作となる3rdアルバム『Lucinda Williams』をレビュー。カントリーロックやアメリカーナに通じる聴きやすさ…
広島出身のシンガーソングライター・tonun(トヌン)の1stアルバム『intro』をレビュー。「ウィスパー・ファンキー・サーフライク」な心地よいサウンドを紐解きます。ジョン・メイヤーに影響を受けた洗練されたギターセンスや、マルーン5へのオマージュを感…
北海道出身の3人組ファンク・ロックバンド、BAZRAが2004年に発表したEP『Passion』をレビュー。強烈な歌声と手数の多い楽器陣が混ざり合うカオスな音像、その中から覗く高いメロディセンスと自由奔放なカッティングなど、唯一無二の魅力を放つ本作の衝撃を解…
シンガーソングライター・小林建樹の2025年最新作『BLOSSOM』をレビュー。53歳にして放つ「春らしい、パステルピンクなポップネス」を徹底解説。米津玄師から尾崎豊までを彷彿とさせる、時代をクロスオーバーする圧倒的な作曲技巧としなやかな感性に迫ります…
京都出身の兄弟インディーロックユニット、キセルのベスト盤『タワー(2005)』をレビュー。名前は知りつつもスルーしてしまっていた過去を悔やむほどの、素晴らしい名盤との出会い。本作は10名の「他薦」によって選曲されたため、極めて高い客観性と親しみ…
惜しくも2024年に活動停止したラウドロックバンド、オメでたい頭でなによりのメジャー1stアルバム『オメでたい頭でなにより1』をレビュー。数え切れないほどのオマージュや、演歌からデスボイスまでを網羅するとてつもない歌唱力、打ち込みを融合させた底抜…
ザ・フォールが1985年に発表した名盤『This Nation's Saving Grace』を再レビュー。筆者の2024年購入物再生数第1位に輝いた本作の、鋭利でヒリヒリした冷徹さと異様な熱量が同居するゾクゾク感を紐解きます。気難しそうな佇まいに反して「めちゃくちゃ踊れる…