2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧
Hermann H. & The Pacemakersのメジャーデビュー作『SIX PACKS』をレビュー!衝撃のマスターピース「言葉の果てに雨が降る」から始まる本作。ごった煮の音楽性を内包しながらも、完璧すぎない「スキ」を残した人間的アンサンブルの妙。凝り固まった格式への…
昨今耳にする「ドパガキ」という言葉。サブスク時代の短いキャッチに縛られる音楽シーンへの違和感を覚えつつも、自身の若い頃を振り返れば確実にドーパミンを求めていた。システム・オブ・ア・ダウンで臨戦態勢になり、ブライアン・イーノの環境音楽で心を…
シカゴのポストロックバンド・トータスの1stアルバム『Tortoise』をレビュー。ミニマルで実験的な導入部から、残響音の中に漂うゆったりとしたベースのグルーヴまで。空間の鳴りがもたらす「聴き心地のよさ」に気づくことで、部屋でのリラックスタイムに気長…
アークティック・モンキーズの3rdアルバム『Humbug』をレビュー。リアルタイム試聴時に「急速に渋くなった」彼らの成長速度についていけず、一度はスルーした過去を告白。その後、プロデューサーであるジョシュ・オム(QOTSA)経由で再聴し、印象が激変して…
ビートルズの11thアルバム『Abbey Road』。名盤中の名盤として語り継がれる本作の魅力を、「曲強度のA面。流れのB面」というキーワードから紐解きます。『Come Together』や、不気味ながらクセになる『I Want You』など一曲一曲が強烈な個性を放つA面と、大…
LAのシンガーソングライター、フィオナ・アップルの1999年作品『When The Pawn...』をレビュー。小学生での衝撃的な出会いとなった名曲「Fast As You Can」をはじめ、冒頭からヒリつきを感じさせる「On the Bound」、冷徹な怒りが大爆発する「Limp」を紹介。…
90年代米オルタナティブ・ロックの影響を受け、日本独自に発展したギターロックの「源流」を独自の視点で徹底考察。ジャンルの絞り込みを経て辿り着いた、NUMBER GIRLとthe pillowsという2つの巨大な潮流を解説します。独自の轟音世界で後進に絶大な影響を与…
細野晴臣の22ndアルバム『HOCHONO HOUSE』をレビュー。日本の名盤として名高い1st『HOSONO HOUSE』と間違えてレンタルしたエピソードを交えつつ、完全一人作業で仕上げられたセルフリメイク作の凄みを解説。エレクトロニカとフォークが融合したミニマルな音…
サザンオールスターズが1998年に発表した13thアルバム『さくら』をレビュー。前作のポップ路線から一転、1曲目『NO-NO-YEAH / GO-GO-YEAH』から漂う異様なムードや、渦巻くダークサイドの全貌を紐解きます。表向きのクリーンなヒットシングルの裏に隠された…
the pillowsが1999年に発表した8thアルバム『HAPPY BIVOUAC』をレビュー。オルタナティブロック特有のローファイなサウンドと、がっつり心に響くポップなメロディを高次元で両立させた、ジャンル屈指の聴きやすさを誇る記念碑的作品。名曲『Funny Bunny』や…
レディオヘッド(Radiohead)が1997年に発表した金字塔的3rdアルバム『OK Computer』をレビュー。高校生時代に洋楽の扉を開く決定打となった本作の、実験的でありながら圧倒的な美しさを紐解きます。「Paranoid Android」の緩急に満ちた衝撃、人によって聴き…
ブログ運営で長年無視していた「SEO・SNS設定」の面倒な問題に、AI(Gemini)を活用することで前向きに向き合えるようになった体験談を綴ったコラム。過去記事が1000本以上ある絶望的な状況から、クリエイティブを邪魔しないAIへの外注化によってアクセスの…
ザ・ホラーズが2017年に発表した5thアルバム『V』をレビュー。これまでのサイケデリックな浮遊感にバキバキとしたインダストリアル的な肉体感を融合させ、抜群の一貫性と密度の高さを誇る音像に仕上がった一作です。「支配されすぎずに聴ける距離感」という…
松任谷由実が1993年に発表し、翌年の年間チャート7位を記録した25thアルバム『U-miz』をレビュー。幼少期の最古の記憶に刻まれたモンスターヒット曲「真夏の夜の夢」の圧倒的なメロディセンスを振り返りつつ、フュージョンやアフリカンなリズムを贅沢な演奏…
2000年代後半の日本のインディーズロックシーンに突如現れ、またたく間に席巻したバンド・相対性理論が2008年に発表した自主制作の1stミニアルバム『シフォン主義』をレビュー。当時タワーレコードの試聴機で聴いて衝撃を受け、即買いしたリアルタイムの記憶…
3ピース・ロックバンド、syrup16gが2002年に発表したメジャー進出第1弾アルバム『coup d'Etat(クーデター)』をリアルタイムリスナーの視点から熱量高くレビュー。「自分の曲を売り物にする」というフロントマン・五十嵐隆の凄まじい決意が宿った本作の、ヒ…
音楽リスナーが口にする「聴きにくい」という言葉の正体を、実家での母親との会話をきっかけに深掘り考察。多くのライトリスナーにとって「聴きにくさ」の境界線は、楽器の難解さではなく「歌のメロディが素直に受け入れられるか否か」に集約される事実を紐…
KIRINJI(キリンジ)が新体制名義変更後に発表した通算12枚目のアルバム『ネオ』(2016年)をレビュー。RHYMESTERをフィーチャーしたファンキーな急先鋒「The Great Journey」での幕開けや、弓木英梨乃がキュートに歌うディスコチューン「Mr. BOOGIEMAN」な…
ウィスコンシン州出身のオルタナティヴ・ロックバンド、ガービッジ(Garbage)が1995年に発表した衝撃の1stアルバム『Garbage』をレビュー。「1001枚のアルバム」リストをきっかけに出会った本作の、1stらしからぬ圧倒的なサウンドクオリティの秘密に迫りま…
カナダを代表するインディーロックバンド、アーケイド・ファイアの金字塔となった1stアルバム『Funeral』をレビュー。大学時代の衝撃的な出会いから、楽隊のような特異な編成、そして「喜怒哀楽」がすべて詰まった劇的な楽曲展開を紐解きます。家族の死とい…
NYが誇るインテリジェントなニューウェーブ・バンド、トーキング・ヘッズの1978年発表の2ndアルバム『More Songs About Buildings And Food』をレビュー。名匠ブライアン・イーノをプロデューサーに迎えた本作は、マーチング調のリズムが印象的な冒頭曲から…
今年シーンを席巻中の「Angine de Poitrine」のライブの反響をきっかけに、最小限の編成で圧倒的な衝撃を放つ「二人組ロックバンド5選」を大特集。世界中にデュオ・スタイルを決定づけたザ・ホワイト・ストライプスをはじめ、ダークでクールなアウトロー感が…
グローバルに活躍する実力派ボーカルグループ・XGの待望の1stアルバム『THE CORE - 核(2026)』をレビュー。先行シングル『GALA』をはじめ、彼女たちの持ち味である圧倒的な洗練性とキャッチーなダンスポップ/ヒップホップの魅力が詰まった高水準な一枚です…
前衛作曲家ギャヴィン・ブライアーズが放つ異色の名盤『Jesus' Blood Never Failed Me Yet(1993)』をレビュー。浮浪者の賛美歌ループにオーケストラが重なっていく、一見「敷居の高い」75分。しかし、耳を集中的に傾けるのをやめ、あえて身を委ねてみた時…
テネシーのロックバンド、キングス・オブ・レオンの8thアルバム『When You See Yourself』をレビュー。4年半ぶりのリリースゆえに期待が高まる中、全体的に地味でフックに欠ける作風に「もっと来いよ」ともどかしさを感じた当初のリスニング体験を率直に綴り…
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの息子であるショーン・レノンの2006年発表の2ndアルバム『Friendly Fire』をレビュー。「偉大な親の息子」という色眼鏡や過小評価を跳ね除け、無駄のないスマートなアレンジ、芯の通った美しいメロディラインを徹底考察。親友…
ブログ筆者が直近でヘビーローテーションした音源を紹介する月例企画「最近、こんなのよく聴いてます。」の2026年6月号。今月は「聴きやすさ・薦めやすさ」を担保した、万人に推薦できる良質な5枚がランクイン。ディー・ライトの90sクラブサウンド、フォスタ…
ウェールズの至宝ロックバンド、マニック・ストリート・プリーチャーズが2025年に発表した15thアルバム『Critical Thinking』をレビュー。前作の歌メロ偏重路線から一転、静かにデジタルにアジる冒頭曲からメロディアスな『Decline & Fall』へと繋ぐ配置の妙…
テイ・トウワが在籍し、90年代のニューヨークおよび世界のクラブ・シーンを牽引したハウス/ダンスユニット、ディー・ライトの衝撃的な1stアルバム『World Clique』(1990年作)をレビュー。全米4位を記録した『Groove Is in the Heart』に代表される、サイ…
あふりらんぽのメジャーデビューアルバム『URUSA IN JAPAN』(2005年作)をレビュー。強烈なノイズと咆哮、剥き出しの呪術的衝動で圧倒する本作の魅力を紐解きます。一見すると人を激しく選ぶアヴァンギャルドな作風でありながら、その根底にあるのはブルー…