2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「言葉」すら拒絶したくなるほど深く落ち込んだ日、私を救ったのは励ましの言葉ではなく、ただそこに流れる「音」でした。Nujabesの『Feather』を通じて感じた、淀みを洗い流すような音楽の力と、正気を保つための生存戦略としての音楽体験について綴ります。
SPECIAL OTHERSの4thアルバム『THE GUIDE』をレビュー。灯台のジャケットが象徴するように、インストゥルメンタルでありながら「導く」という強い意志を感じさせる一作です。代名詞である温かなグッドメロディはそのままに、プログレ的アプローチや即興性と…
ブライアン・イーノとハロルド・バッドの共作『Ambient 2: The Plateaux Of Mirror』をレビュー。アンビエント・シリーズ第2弾となる本作は、ピアノの「具体性」によってシリーズ中最も聴きやすい一枚。リラックスタイムやヨガのBGMとしてiTunes再生数70回を…
ザ・ストロークスの伝説的デビュー作『Is This It』をレビュー。ハイファイな音作りが主流だった時代に、シンプルで「けだるい」隙間のあるサウンドで現れたロックンロールの救世主。名曲「Someday」や「Last Nite」が持つ、余裕と優雅さを備えた色気の正体…
ケンドリック・ラマーの6thアルバム『GNX』をレビュー。現在のヒップホップシーンの中心核による本作は、複雑な自己批判と圧倒的な自信が交錯する一作。長尺が多かった過去作に比べ、44分というタイトさで非常に聴きやすく、ヒップホップに馴染みがない方に…
「いいアルバム」の定義とは何か?音楽批評を日々発信する筆者が、独自の視点でその具体性に迫ります。演奏の巧拙だけでは測れない「楽曲の求める像と表現の合致」という本質的なポイントや、直感を言語化することの意義について綴ります。
ファラオ・サンダースの1969年の名盤『Karma』をレビュー。フリージャズへの警戒心を解く穏やかな幕開けから、ヨーデル唱法が炸裂する混沌の極致へ。一筋縄ではいかないスピリチュアル・ジャズの深淵を、「門前払いされずに招かれる」独自の視点で紐解きます…
ジェイソン・フォークナーの1st『詠み人知らず』をレビュー。驚異的な多重録音で紡がれるのは、止まることのない美麗なメロディの奔流。温度が上がりすぎず、飽きのこない「ずっと食べてられる」ポップスの理想形がここに。当時の低セールスが信じられないほ…
ビートルズの歴史的傑作『サージェント・ペパーズ』をレビュー。かつて「不気味さ」に壁を感じていた筆者が、いかにしてこのサイケデリックな名盤の面白さに目覚めたのか。一生懸命聴くのを一度諦めた時、曲の境界線が融け、アルバムが一枚画のように繋がり…
マカロニえんぴつの3rdフルアルバム『physical mind』をレビュー。15曲中8曲が大型タイアップという驚異的な構成ながら、落ち着いた作風でまとめ上げた彼らの演奏力と堅実さを考察。非タイアップ曲『NEVERMIND』で見せるプログレッシブな一面や、次回作への…
音楽の価値はセールスだけでは決まらない。チャートインギリギリ、あるいは圏外という不遇な扱いを受けながらも、聴けば確実に心に刺さる邦楽名盤5枚を厳選。YOGURT-pooh、阿部芙蓉美、SLY MONGOOSEなど、知られさえすれば熱狂的なファンを生むはずの珠玉の…
ミシガンのファンクバンド、ヴルフペック(Vulfpeck)の2ndアルバム『The Beautiful Game』をレビュー。ジャクソン5を彷彿とさせるキャッチーな「Animal Spirits」から、緻密なインスト、現代のフェス風景が浮かぶ洗練されたサウンドまで。ポップさとマニア…
日本のパンクバンド、BUNGEE JUMP FESTIVALのメジャー1stアルバム『Wasteland』をレビュー。TSUTAYA DISCAS加入の決め手となった、筆者にとって思い入れの深い一作。ブルーハーツの系譜を感じさせるグッドメロディと、今にも壊れそうな焦燥感や「拗れ」が同…
くるりの衝撃的な1stアルバム『さよならストレンジャー』をレビュー。「ストレートなロック」と「非凡な実験性」が同居する本作。名曲「東京」や「虹」の輝き、そして大学時代のコピバン経験で気づかされた「オールドタイマー」の説得力。なぜ彼らが第一線を…
椎名林檎が自作曲を封印した異色のコンピ盤『禁じ手』をレビュー。客演や共作のみという括りながら、作家陣の深い理解と彼女自身の編曲により、紛れもない「椎名林檎のアルバム」として結実。伊秩弘将、加藤ミリヤ、伊澤一葉ら多彩な才能が、彼女の揺るぎな…
iTunesの楽曲数が65,000曲を超え、iPod classicの「RAMの限界」に直面。SSD換装でも解決できないリンゴループを乗り越え、あえて「2台持ち」という運用に辿り着いた理由と、20年連れ添う相棒への愛着について綴ります。
LAのインディートロニカ・バンド、フォスター・ザ・ピープル(Foster The People)の1stアルバム『Torches』をレビュー。世界的ヒット曲「Pumped Up Kicks」をはじめ、洗練されたサイケデリアと普遍的なメロディが融合。評論家の評価を超え、一流ミュージシ…
アンビエント・ミュージックの先駆者、ブライアン・イーノの名盤『Ambient 1: Music For Airports』をレビュー。空間を豊かに満たすミニマルな音像が持つ「沈静」の機能や、ヨガなどのケアにも最適な癒やしの魅力を解説します。環境音楽の原点にして究極の一…
サザンオールスターズの金字塔、12thアルバム『Young Love』をレビュー。かつてサザンに苦手意識を持っていた筆者が、全枚制覇を決意するきっかけとなった本作の魅力を解説。『愛の言霊』など多彩な楽曲が織りなす「顧客満足度の鬼」とも言える圧倒的な構成…
ちゃんみなプロデュースのガールズグループ・HANAの待望の1stアルバム『HANA』を最速レビュー。「Drop」から「Blue Jeans」まで、シンデレラストーリーを駆け上がったシングル曲の圧倒的なクオリティと、名刺代わりの一枚としての構成を解説。大きな山を獲っ…
ブログ毎日更新4年目を前に、過去の音楽レビューを振り返る。リンク整理の中で気づいた「書く体力」の向上と、当時の情報量不足への向き合い方。ケイト・ブッシュの難解な名盤を例に、メモを取ることの重要性や、レディオヘッド、くるり等の全アルバムレビュ…
ストレイテナーの6thミニアルバム『Next Chapter EP』をレビュー。珠玉の轟音バラード「メタセコイアと月」で見せた新たなシューゲイザー・アプローチから、初期を彷彿とさせるオルタナ、再録曲まで。4曲に凝縮されたバンドの「今」と「歩み」を紐解き、結成…
ケイト・ブッシュ(Kate Bush)の最高傑作との呼び声高い5thアルバム『Hounds Of Love』をレビュー。名曲『Running Up That Hill』を含む「Side 1」の流麗な構成から、コンセプチュアルで幻想的な「Side 2」の旅路まで。レコード会社を黙らせた圧倒的なセル…
フジロック出演で話題のカナダ発・覆面ユニット、Angine de Poitrineの2ndアルバム『Vol.II』を全曲レビュー。ディスコハウスから高速フォークダンス、さらにはブラック・サバス的な重厚さまで。インストロックの枠を超えた「カースタント級」のスリリングな…
Furui Rihoの3rdアルバム『Letters』を本音レビュー。1st・2ndと当ブログ年間ベスト入りの実力派が放つ最新作は、制作の苦悩が滲む丁寧で優しい仕上がりに。一方で、ダンサブルな名曲「ちゃんと」が放つ圧倒的なパワーと、アルバム全体の「日記的」な距離感…
音楽ファン必見!ブログ筆者が2026年3月に聴き倒した5枚を厳選紹介。井上陽水の隠れた名盤から、ニューウェイヴの衝撃Adam & The Ants、そしてフジロック出演決定で話題のAngine de Poitrineまで。時代を跨ぐ「アクの強い」ラインアップで、あなたの音楽ライ…
3人組ロックバンド・ACIDMANの12thアルバム『INNOCENCE』をレビュー。アニメ主題歌『Rebirth』やヒットシングル『灰色の街』など、キャリア史上最もポップでキャッチーなメロディが際立つ本作の魅力を紐解きます。あえて「薄味」とも形容できる無垢なサウン…
英国のロックバンド、ブラーの6thアルバム『13』をレビュー。前作からのオルタナティブ路線をさらに深め、ダウナーで鋭利なサウンド、そして実験的な音像が渦巻く一作を紐解きます。デーモン・アルバーンの私的な破局が影を落とす「Tender」から、のちのゴリ…
syrup16gの2ndミニアルバム『Kranke』をレビュー。再結成後のボロボロな姿を見せた前作『Hurt』から一転、躁状態のような無敵のバンドアンサンブルで猛烈にドライブする本作の魅力を解説します。「冷たい掌」の衝撃から、自身の境遇を投影したような「To be …
くるりの15thアルバム『儚くも美しき12の変奏』をレビュー。前作のロック路線から一転、ポエトリーフォーク、ラテン、メタルといった多彩な実験的アプローチを試みながらも、根底には『金星』に象徴されるような穏やかさが流れる本作。刺激と心地よさが同居…