いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

気持ちが癒される・落ち着く一枚

原風景の中にある、田舎のような…【HOSONO HOUSE/細野晴臣(1973)】|今日のDMM月額レンタル日記。#303

細野晴臣が1973年に発表したソロ1stアルバム『HOSONO HOUSE』をレビュー。日本語ロック論争から離れ、狭山の自宅で録音された本作。のどかな田舎のような空気感と、決して散漫にならない強靭なベースラインが同居した、気構えずに聴けるポップスの原点を紐解…

ミニアルバムとは思えないほど、ヘビーな密度。【THE ASHTRAY/Suchmos(2018)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#494

Suchmosが2018年に発表したミニアルバム『THE ASHTRAY』をレビュー。「808」やNHKサッカーテーマ曲「VOLT-AGE」を収録。ミニの枠を超えた36分超の圧倒的なボリューム感と、サイケデリックかつ重厚な音像へと舵を切ったバンドの強烈な成長スピードを紐解きま…

ドシッと腰が入った舞のような、和の歌心。【Colorado/Tina(1999)】|今日のDMM月額レンタル日記。#302

90年代後半のJ-R&Bの名盤、Tinaの1stアルバム『Colorado』をレビュー。低音の効いた本格サウンドと、スッと耳に馴染む「和の歌心」が融合した本作。R&Bに不慣れな人にも響く高いポップネスこそが、のちに語り継がれるオリコン1位の快挙を成し遂げた理由だと…

おしゃれで終わらず、刺激があったからこそ…【THE KIDS/Suchmos(2017)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#109

Suchmosの大ブレイク作となった2ndアルバム『THE KIDS』をレビュー!「STAY TUNE」の爆発的ヒットの背景や、オルタナ的なザリザリ感が渋い「DUMBO」からメロウなインタールードへの鮮やかな緩急など、お洒落なだけで終わらない“ヤンチャな刺激”の魅力を紐解…

近未来的な、あたらしい煌めきを映す。【HIGHVISION/スーパーカー(2002)】|今日のDMM月額レンタル日記。#301

スーパーカーの2002年作『HIGHVISION』。砂原良徳や益子樹を迎え、エレクトロニカ・テクノへと大胆に舵を切ったバンド最大のヒット作。「STORYWRITER」「STROBOLIGHTS」「YUMEGIWA LAST BOY」などの名曲を軸に、今なお色褪せない近未来的な煌めきとサウンド…

煙に巻かれながら、ソファーに座ってボケーっと…【Smokers Delight/Nightmares On Wax(1995)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#492

Nightmares On Waxの1995年作『Smokers Delight』。クラブの煙に巻かれながらソファーでボケーっと聴くのに最適な、至高のトリップホップ/ダウンテンポ名盤。情報過多な現代の「みっちみちな音楽」に疲れた心に染み渡る、色褪せない空気感をレビュー。

レジスタンスのような、人間的アンサンブル。【SIX PACKS/Hermann H. & The Pacemakers(2001)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#108

Hermann H. & The Pacemakersのメジャーデビュー作『SIX PACKS』をレビュー!衝撃のマスターピース「言葉の果てに雨が降る」から始まる本作。ごった煮の音楽性を内包しながらも、完璧すぎない「スキ」を残した人間的アンサンブルの妙。凝り固まった格式への…

亀のように、ゆっくりと、気長に…【Tortoise/Tortoise(1994)】|今日のDMM月額レンタル日記。#300

シカゴのポストロックバンド・トータスの1stアルバム『Tortoise』をレビュー。ミニマルで実験的な導入部から、残響音の中に漂うゆったりとしたベースのグルーヴまで。空間の鳴りがもたらす「聴き心地のよさ」に気づくことで、部屋でのリラックスタイムに気長…

実は『HOSONO HOUSE』と間違えた。けれど…【HOCHONO HOUSE/細野晴臣(2019)】|今日のDMM月額レンタル日記。#299

細野晴臣の22ndアルバム『HOCHONO HOUSE』をレビュー。日本の名盤として名高い1st『HOSONO HOUSE』と間違えてレンタルしたエピソードを交えつつ、完全一人作業で仕上げられたセルフリメイク作の凄みを解説。エレクトロニカとフォークが融合したミニマルな音…

美しい。黙って聞きたくなる。【OK Computer/Radiohead(1997)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#106

レディオヘッド(Radiohead)が1997年に発表した金字塔的3rdアルバム『OK Computer』をレビュー。高校生時代に洋楽の扉を開く決定打となった本作の、実験的でありながら圧倒的な美しさを紐解きます。「Paranoid Android」の緩急に満ちた衝撃、人によって聴き…

大御所としての責務を、こだわり抜いた音で果たす。【U-miz/松任谷由実(1993)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#489

松任谷由実が1993年に発表し、翌年の年間チャート7位を記録した25thアルバム『U-miz』をレビュー。幼少期の最古の記憶に刻まれたモンスターヒット曲「真夏の夜の夢」の圧倒的なメロディセンスを振り返りつつ、フュージョンやアフリカンなリズムを贅沢な演奏…

今作が、ある意味本当のリスタート。【ネオ/KIRINJI(2016)】|今日のDMM月額レンタル日記。#297

KIRINJI(キリンジ)が新体制名義変更後に発表した通算12枚目のアルバム『ネオ』(2016年)をレビュー。RHYMESTERをフィーチャーしたファンキーな急先鋒「The Great Journey」での幕開けや、弓木英梨乃がキュートに歌うディスコチューン「Mr. BOOGIEMAN」な…

ミュージカルを観たような気分。芸術性も平易性も両立。【Funeral/Arcade Fire(2004)】

カナダを代表するインディーロックバンド、アーケイド・ファイアの金字塔となった1stアルバム『Funeral』をレビュー。大学時代の衝撃的な出会いから、楽隊のような特異な編成、そして「喜怒哀楽」がすべて詰まった劇的な楽曲展開を紐解きます。家族の死とい…

もっと来いよ、みたいな気持ちが続きがちに…【When You See Yourself/Kings Of Leon(2021)】

テネシーのロックバンド、キングス・オブ・レオンの8thアルバム『When You See Yourself』をレビュー。4年半ぶりのリリースゆえに期待が高まる中、全体的に地味でフックに欠ける作風に「もっと来いよ」ともどかしさを感じた当初のリスニング体験を率直に綴り…

「なんじゃこりゃ」のベクトルが変わった。【TEAM ROCK/くるり(2001)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#102

くるりの実験精神が爆発した3rdアルバム『TEAM ROCK』(2001年作)をレビュー。先行シングル「ワンダーフォーゲル」の電子音や、幕開けを飾る表題曲のラップ・トラックに当時のリスナーが覚えた「なんじゃこりゃ」という戸惑いと衝撃の記憶を紐解きます。自…

”ミニアルバム”なのに、きっちりお腹いっぱいになる。【FAILBOX/奥田民生(1997)】|今日のDMM月額レンタル日記。#294

奥田民生が1997年に発表した3rdにしてミニアルバムの傑作『FAILBOX』をレビュー。まったりとした凪の中に独特の色気が漂う名曲「カヌー」や、平易なメロディの中に奥深い佇まいを見せる人気曲「野ばら」の魅力を解説します。王道ブルースやロックンロールな…

心を整える音。ブライアン・イーノ「アンビエント4部作」の取扱説明書。

環境音楽の祖、Brian Eno(ブライアン・イーノ)が遺した至高の「アンビエント4部作」を徹底解説。筆者が毎日続けるヨガの習慣をきっかけに出会ったエピソードを交えつつ、極上の鎮静効果をもたらす『1: Music For Airports』、ハロルド・バッドとのコラボで…

ゆるくてクセになる、民族調ミクスチャーサウンド。【When I Was Born For The 7th Time/Cornershop(1997)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#100

インド系イギリス人バンド、コーナーショップ(Cornershop)が1997年に発表した大ヒット3rdアルバム『When I Was Born For The 7th Time』をレビュー。シタールが響くインド音楽と、ヒップホップ、ファンク、サーフロックがユルく融合した「民族調ミクスチャ…

無理がなくなった。純粋でフォーキーな優しさ。【10 Songs/Travis(2020)】|今日のDMM月額レンタル日記。#292

スコットランドを代表するロックバンド、トラヴィス(Travis)の2020年発表の9thアルバム『10 Songs』をレビュー。前作での苦戦を経て再チャレンジした本作に見る、「無理のなくなった」コンディションの良さと純粋でフォーキーな優しさを紐解きます。静謐な…

乾いた、クールで、ダークで、ブルージーな”癒し”。【Keep On Your Mean Side/The Kills(2003)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#483

ザ・キルズ(The Kills)の1stアルバム『Keep On Your Mean Side』をレビュー。ベースレスにドラムマシンの無機質なビート、そしてすべてを牽引する渋いギターリフが織りなす独特のミニマリズムを解説します。ボーカルのアリソンが放つ強烈な色気と、2人組な…

日本独自企画盤、という、日本人気の裏付け。【全てが君に微笑む/Khruangbin(2019)】|今日のTSUTAYA店舗レンタル日記。#99

サイケデリック・ファンクバンド、クルアンビン(Khruangbin)の日本独自企画盤『全てが君に微笑む』をレビュー。1stアルバム前後のシングルやEPから、初CD化となる全10曲を収録した本作の魅力を紐解きます。アジアン・アウトローなワルっぽさを纏った『The …

肉体感の増したサウンドを、どう捉えるか…【Epoch/Tycho(2017)】|今日のDMM月額レンタル日記。#290

カリフォルニアのアンビエントアーティスト、Tycho(ティコ)の4thアルバム『Epoch』をレビュー。3部作の完結編となる本作は、前作までの静謐な空気感から一転、肉体的なドラムやベースが際立つポストロック的なアプローチへと進化。変化ゆえの戸惑いと、ア…

このムードは途切れない。遠くまで連れて行ってくれる。【Con Todo El Mundo/Khruangbin(2018)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#481

テキサスのサイケデリック・ロックバンド、クルアンビンの2ndアルバム『Con Todo El Mundo』をレビュー。中東やラテンの影響を深めたエキゾチックなグルーヴと、空気を途切れさせない圧倒的な演奏力が生む唯一無二の音世界。日常を忘れ、どこか遠くへ浸りた…

鎮静というより、内部覚醒体験。【Ambient 3: Day of Radiance/Laraaji(1980)】

ブライアン・イーノのアンビエントシリーズ第3弾、ララージの『Ambient 3: Day of Radiance』をレビュー。ハンマーダルシマーが奏でるガムラン調の華やかな響きと、瞑想的な静寂が同居する唯一無二の一枚。単なる「鎮静」を超え、内側から意識を覚醒させるよ…

独特なグルーヴに、ジワジワでもハマれるかどうか。【Nine Types Of Light/TV On The Radio(2011)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#480

ブルックリンのインディーロックバンド、TV On The Radioの4thアルバム『Nine Types Of Light』をレビュー。前作『Dear Science』のポップさから一転、アーティーなデジタル・ソウルへと深化。独特な後ノリのグルーヴと強いクセを持つメロディが聴き手をふる…

覚えきってしまわない、優しい時間が流れる。【Modal Soul/Nujabes(2005)】

日本を代表するローファイ・ヒップホップの先駆者、Nujabesの2ndアルバム『Modal Soul』をレビュー。ジャジーで美しい旋律と、一生懸命聴かなくても心地よく流れる「優しい時間」の魅力を紐解きます。発表から約20年が経った今も全く色褪せない、抽象的で奥…

”導く”という意思表明を”音”で伝える。【THE GUIDE/SPECIAL OTHERS(2010)】|今日のDMM月額レンタル日記。#288

SPECIAL OTHERSの4thアルバム『THE GUIDE』をレビュー。灯台のジャケットが象徴するように、インストゥルメンタルでありながら「導く」という強い意志を感じさせる一作です。代名詞である温かなグッドメロディはそのままに、プログレ的アプローチや即興性と…

ピアノって”具体的”なんだなと思わされる作品。【Ambient 2: The Plateaux Of Mirror/Brian Eno & Harold Budd(1980)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#479

ブライアン・イーノとハロルド・バッドの共作『Ambient 2: The Plateaux Of Mirror』をレビュー。アンビエント・シリーズ第2弾となる本作は、ピアノの「具体性」によってシリーズ中最も聴きやすい一枚。リラックスタイムやヨガのBGMとしてiTunes再生数70回を…

ここぞ!というところだけ、強烈なミドルを蹴り込んでくる。【The Beautiful Game/Vulfpeck(2016)】|今日のDMM月額レンタル日記。#286

ミシガンのファンクバンド、ヴルフペック(Vulfpeck)の2ndアルバム『The Beautiful Game』をレビュー。ジャクソン5を彷彿とさせるキャッチーな「Animal Spirits」から、緻密なインスト、現代のフェス風景が浮かぶ洗練されたサウンドまで。ポップさとマニア…

ストレートにロックしながら、実は非凡な実験性も…【さよならストレンジャー/くるり(1999)】

くるりの衝撃的な1stアルバム『さよならストレンジャー』をレビュー。「ストレートなロック」と「非凡な実験性」が同居する本作。名曲「東京」や「虹」の輝き、そして大学時代のコピバン経験で気づかされた「オールドタイマー」の説得力。なぜ彼らが第一線を…