2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧
スコットランドが生んだオルタナティブ・ロックの源流、ザ・ジーザス&メリー・チェインの1stアルバム『サイコキャンディ』をレビュー。冒頭を飾る名曲「Just Like Honey」の甘い誘惑から一転、脳を焼くような強烈なノイズの嵐が吹き荒れます。ポストパンク…
伝説的兄弟デュオ、エヴァリー・ブラザーズが1960年に発表した傑作4thアルバムをレビュー。60年代初頭の作品ながら、古さを感じさせない「磨かれたアンティーク」のような輝きを放つサウンドを紐解きます。ビートルズにも多大な影響を与えた極上のハーモニー…
2000年代ミクスチャー・ロックの覇権を決定づけたリンキン・パークの衝撃的デビュー作『Hybrid Theory』をレビュー。3,000万枚を超える驚異的なセールスの背景にある、圧倒的な「わかりやすさ」と「カッコよさ」を紐解きます。故チェスター・ベニントンの魂…
日本のオルタナティブ・ロックを象徴するバンド、ART-SCHOOLの衝撃的な1stアルバムをレビュー。ボーカル・木下理樹の切実な歌声と、初期メンバーによる強固なバンドサウンドが織りなす「大人になるための鎮魂歌」の魅力を紐解きます。名曲「車輪の下」に宿る…
音楽ファンでも混同しがちな二つの用語「ジャングル」と「ジャングリー」の違いを徹底解説。90年代を席巻したH Jungle with tに代表される高速ビートの電子音楽「ジャングル(Jungle)」と、ボブ・ディランの歌詞に由来する、バーズのようなきらびやかなギタ…
NYのアート・ロックレジェンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの3rdアルバムをレビュー。前作までの過激な前衛性から一転、新メンバーのダグ・ユールを迎え、ストレートな美しさと「歌」の魅力を打ち出した本作の深みを紐解きます。終盤の「The Murder…
京都発のロックバンド・くるりの13thアルバム『天才の愛』をレビュー。一聴するとかわいらしくも、その実、極めて難解でアーティーな本作。野球ファン以外を置き去りにしかねない「野球」や、高度なジャズ・アプローチが連続する中盤など、リスナーに高い教…
ゆらゆら帝国のラストアルバム『空洞です』をレビュー。「完全に出来上がってしまった」として解散を決断させた本作の、圧倒的な完成度と説得力に迫ります。タイトル通り「空洞」をテーマにしながらも、そこにあるはずの空気がみっちりと詰まったような独自…
ザ・ヴァーヴの1stアルバム『A Storm In Heaven』をレビュー。TSUTAYA DISCASにも在庫がない貴重な廃盤状態の本作を、実店舗レンタルで発掘。タイトル通り「天国の嵐」を体現したような、轟音と浮遊感が交錯するサイケデリックな音像を解説します。代表的な…
「推しは推せるときに推せ」という言葉の真意を、身をもって体験したエピソード。母に誘われ、迷いながらも足を運んだ大型公演。それが、そのグループの「完成された形」を観るラストチャンスになってしまった……。突然の脱退や変化は誰にでも起こりうるから…
Blankey Jet Cityの7thアルバム『ロメオの心臓』をレビュー。打ち込みを導入し、映画のサントラのような構成で攻めた本作。ロカビリーの熱量と、ロックバラードに宿る危ういほどの純粋性が同居する音像を紐解きます。代表曲「赤いタンバリン」が放つ圧倒的な…
世界を股にかけるアーティスト、M.I.A.の2ndアルバム『Kala』をレビュー。南アジアやアフリカの民族音楽的ビートを、最新のクラブカルチャーへと鮮烈に昇華させた「ハイパー・ローカル」な傑作。銃声のサンプリングが象徴するリアルな緊張感と、ABBAを彷彿と…
日本を代表するハードコア・パンクバンド、BRAHMANの3rdアルバム『THE MIDDLE WAY』をレビュー。高校生の頃には咀嚼しきれなかった「穏やかさ」や「民族調の美しさ」が、アラフォーになった今、いかに深い魅力として響くのかを綴ります。激しいパンク魂と清…
世界的に活躍するハードロックバンド・BAND-MAIDの3rd EP『SCOOOOOP』をレビュー。8曲入りというアルバム級のボリュームと、相変わらずの圧倒的なテクニック、多数のアニメタイアップ曲のクオリティを評価。一方で、多忙ゆえか「遊び心」や「新機軸」に物足…
オーディオテクニカの有線イヤホン「ATH-CK350iS」を4年愛用し続ける理由を綴ります。ワイヤレス全盛期にあえて有線を選ぶのは、紛失リスクの回避と「御堂筋線の喧騒から身を護る防具」としての実用性を重視するため。過度なノイズキャンセリングを排し、「…
ニュージーランドのサイケデリックロックバンド、アンノウン・モータル・オーケストラの4thアルバム『Sex & Food』をレビュー。メタル的なファズが炸裂する政治批判曲「American Guilt」の衝撃や、従来のファンキーなサイケ路線の健在ぶりに触れつつ、タイト…
イギリス・バーミンガム出身の才人、マイク・スキナーによるプロジェクト「ザ・ストリーツ」の2ndアルバムをレビュー。1,000ポンドを失った男の奮闘を描く高いストーリー性を持ちながら、予備知識なしでも心を掴むキャッチーなサウンドを紐解きます。独特の…
カナダの注目のポストロックユニット、Angine de Poitrine(アンジーヌ・ド・ポアトリーヌ)の1st EP『Vol.1』をレビュー。ライブレポでも触れた二人組による精緻なアンサンブルと、バンド名が示す「狭心症」のような不穏かつスリリングなビートを考察。ワク…
埼玉のロックバンド、ACIDMANの13thアルバム『光学』をレビュー。8年ぶりに彼らの音楽に触れた筆者が、偶然の出会いから感じた「新旧の融合」を紐解きます。定番のインスト構成やスケールの大きな楽曲といった安定感と、ファンクやゴスペル、ブラストビート…
YouTubeで話題のAngine de Poitrine(アンジーヌ・ド・ポアトリーヌ)のKEXPライブをレビュー。見た目のインパクトに反し、ツインネックギターとドラムの二人だけで構築される圧巻のサウンドは正に「正気か?」の一言。バトルズ好き必見の衝撃パフォーマンス…
日本ロック界のレジェンド、矢沢永吉の35thアルバム『I believe』をレビュー。76歳にしてオリコン1位を獲得した本作の圧倒的な熱量と、紅白歌合戦での圧巻のパフォーマンスを経て感じた「不変のカッコよさ」を紐解きます。グラムロックの疾走感から深みのあ…
ヒップホップ界の至宝、カニエ・ウェストの5thアルバムをレビュー。洋楽ヒップホップに不慣れだった筆者を惹きつけた、キング・クリムゾンやブラック・サバスを飲み込んだ圧倒的なサンプリングの妙を語ります。リアーナ、エルトン・ジョンら豪華ゲスト陣が彩…
syrup16gが2017年に発表した10thアルバム『delaidback』をレビュー。五十嵐隆のソロプロジェクト『犬が吠える』時代の楽曲を蔵出しし、完成させた本作が持つ「過去の清算」としての意味を考察。生々しい楽曲群や、長年待ち望んだ「赤いカラス」の音源化など…
人間椅子の24thアルバム『まほろば』をレビュー。1987年の結成以来、一貫して「和と仏道のメタル」を貫き続ける彼らが、今作で提示したのは“素晴らしい場所”を意味する「まほろば」の世界。伝統的な重厚さはそのままに、アコースティックなウェディングソン…
2026年2月のリスニングログから、特に再生回数の多かった5作品を紹介。現代の吟遊詩人とも評される折坂悠太のミニアルバムや、海外での評価も高いおとぼけビ~バ~の瞬発力溢れるパンクサウンド。さらに、90年代シューゲイザー・サイケデリックシーンを牽引…
シンガーソングライター・折坂悠太の3rdミニアルバム『朝顔』をレビュー。ドラマ『監察医 朝顔』の主題歌として知られる表題曲をはじめ、沖縄民謡のカバーや濃密なインスト、バラードまで、彼の独特な音楽的個性を凝縮しながらも「聴きやすさ」を両立させた…
ヒューストン出身のサイケデリック・バンド、クルアンビンの1stアルバム『The Universe Smiles Upon You』をレビュー。タイ語で「飛行機」を意味するバンド名の通り、タイのファンクやアジアのオリエンタルな空気感をまとった独自のサウンドが特徴です。どこ…
THE YELLOW MONKEYの7thアルバム『Punch Drunkard』を徹底レビュー。ダブルプラチナを記録した大ヒット作ながら、その実態は「焦げ付く寸前まで煮詰められた」ような、圧倒的な濃度と執念が凝縮されたサウンドです。名バラード『球根』から、性急なロックン…