2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
パンク・ロックの金字塔、セックス・ピストルズ唯一のスタジオアルバム『Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols』をレビュー。世間の「粗暴・粗野」という強烈なイメージとは裏腹に、実は極めて緻密に整理され、耳馴染みの良い完成度を誇るサウン…
一青窈の1stアルバム『月天心』をレビュー。代表曲「もらい泣き」の印象を覆す、ヒップホップ系R&B、オルタナ、ロックまでを網羅した「点心」のような多彩なサウンド。1stアルバムらしい思い切りの良さと、バラエティに富んだ楽曲群が織りなす「耳が忙しい」…
パワーポップの代名詞、ウィーザーの1stアルバム『The Blue Album』をレビュー。大学時代のコピバンでの思い出を交えつつ、キャッチーなメロディの裏に潜む鬱屈や哀しみ、そして自分自身をさらけ出した「エモさ」の正体に迫ります。ギターを手に取りたくなる…
ザ・ドアーズの衝撃的なデビューアルバム『The Doors(ハートに火をつけて)』をレビュー。サイケデリック・ロックの金字塔でありながら、初心者には「つかみどころがない」と感じられがちな本作の魅力を独自の視点で解説します。代表曲「Light My Fire(ハ…
ストレイテナーの5thミニアルバム『Crank Up』をレビュー。1曲目の幕開けから5曲目の幕引きまで、完璧な流れと高い満足度を誇る本作を紐解きます。ダウナーなエレクトロニカから情感豊かなバラードまで、バンドの多彩な魅力が凝縮。キャリアを重ねてなお、新…
ボン・イヴェール(Bon Iver)の4thアルバム『I, I』をレビュー。難解を極めた前作を経て、カオティックな音響工作の中に「取り付く島」としてのポップさが戻ってきた一作。実験性と親しみやすさが絶妙なバランスで同居し、音の神聖さと深淵を同時に覗かせる…
日本のインダストリアル・メタルの金字塔、THE MAD CAPSULE MARKETSの9thアルバム『010』をレビュー。当時オリコンチャートを席巻した極限のデジタルサウンドと、パンクやラップを飲み込んだ圧倒的な情報量を紐解きます。リアルタイムでは咀嚼しきれなかった…
パニック・アット・ザ・ディスコの解散前ラストアルバム『Viva Las Vengeance』をレビュー。前作のハイファイ路線から一転、レトロな音響で描かれるロックへの愛とは?クイーンやウィーザーへのオマージュを紐解きつつ、全スタジオ盤を聴き終えた筆者が、絶…
Suchmosが約6年ぶりに放った復活作『Sunburst』をレビュー。ベース・HSUとの別れや活動停止を経て、彼らが辿り着いたのは「真っすぐな愛」だった。かつての皮肉屋のような姿を脱ぎ捨て、ド直球なラブソング「Marry」や真っすぐなリズムの「BOY」で見せた、迷…
藤井風の3年ぶりとなる3rdアルバム『Prema』を最速レビュー。全英語詞、'80s洋楽テイストが醸し出す心地よい「大いなる愛」の世界。しかし、初期の鋭さを知るファンとしては、その耳馴染みの良さにどこか寂しさも。あえて批判的視点も交えつつ、ボーナスディ…
ネオ・ソウルの金字塔、ディアンジェロの2ndアルバム『Voodoo』をレビュー。RS誌でも歴史的名盤と称される本作は、リズムが先行しメロディが後を追う独特の配置が生む、圧倒的なグルーヴが特徴。「耳ではなく身体で聴く」ことで見えてくる、セクシーで男性的…
カリフォルニアのアンビエントアーティスト、Tycho(ティコ)の3rdアルバム『Awake』をレビュー。タイトル通り「穏やかに目が覚めるような」クリーンで心地よいサウンドが特徴の一枚です。全編を通して一貫した空気感が生み出す、圧倒的なリラックス効果とリ…
伝説的ロックバンド、レッド・ツェッペリンの衝撃的なデビュー作『Led Zeppelin』をレビュー。1曲目から「かっこいい」以外の言葉を失う圧倒的なダイナミズム、ライブでの緊張感、そしてロックの歴史を塗り替えたサウンドの魅力を、独自の視点で解説します。
ビートルズの通称「ホワイト・アルバム」をレビュー。2枚組30曲というボリュームゆえに「散漫」とも評される本作ですが、そこにはロック、ポップ、サイケ、フォークまで、私たちが求める「ビートルズ成分」のすべてが詰まっています。1曲ごとの強度が導く、…
スーパーカー解散後、中村弘二がiLL名義で放った全曲インストの1stアルバム『Sound by iLL』をレビュー。リリース当時はその前衛的な作風に戸惑いの声もありましたが、エレクトロニカが浸透した現代だからこそ響く「ポップの原石」が詰まった一作です。聴き…
ポール・バターフィールド・ブルース・バンドの1966年発表の名盤『East-West』をレビュー。白人ブルース・バンドの先駆者が放つ、カバー曲をも自分たちの色に染め上げる圧倒的なライブ感。モンキーズの代表曲「Mary, Mary」の意外な原曲エピソードを交え、ブ…
KICK THE CAN CREWが最初の活動停止前にリリースした3rdアルバム『GOOD MUSIC』をレビュー。前作までのゴージャスな路線から一転、音数を絞った「ファンキー・ミニマル」な進化を遂げた本作。配信終了という現状にも触れつつ、今なおコンスタントに聴き続け…
伝説のジャズベーシスト、ジャコ・パストリアスの2ndソロアルバム『Word Of Mouth』をレビュー。1曲目『Crisis』の鮮烈な幕開けから、バッハの引用、そして多幸感溢れる『Liberty City』まで。インストゥルメンタルでありながらタイトルと楽曲イメージが鮮や…
リヴァプールの伝説的バンド、ザ・ラーズ(The La's)の唯一のスタジオ盤をレビュー。無駄を削ぎ落とした「There She Goes」から、サイケデリックな熱量で燃え尽きる「Looking Glass」まで。リー・メイヴァース本人が「買うな」とまで言ったいわくつきの一枚…
ザ・モンキーズの1967年発表の2ndアルバム『More Of The Monkees』をレビュー。代表曲「I'm a Believer」や「Mary, Mary」を収録し、音楽的な進化を遂げた本作。しかし、その裏側では制作の主導権を巡る激しい衝突があった。ポップな仕上がりの奥に潜む、バ…
イギリスのエレクトロニカ・バンド、メトロノミーの2ndアルバム『Nights Out』をレビュー。代表曲「A Thing for Me」を筆頭に、常にどこか不穏で不協和な響きが続く「安心できない」サウンドを徹底解剖。奇妙な音像と、それとは対照的な「踊れるリズム」が共…
Gorillaz(ゴリラズ)の2ndアルバム『Demon Days』をレビュー。iPodのCM曲「Feel Good Inc.」で世界的な爆発を記録した本作は、ヒップホップとロックが高度に融合したバーチャルバンドの最高傑作。ダークなリリックとポップな聴き味、そして豪華客演陣が織り…
UNISON SQUARE GARDENの3rdアルバム『Populus Populus』をレビュー。アニメタイアップで話題となった「オリオンをなぞる」やライブ定番曲「場違いハミングバード」を収録。キュートな歌声の裏に隠された、圧倒的な演奏力そのものが放つポップさと、初期ユニ…
ブロック・パーティの5thアルバム『Hymns』をレビュー。リズム隊の脱退を経て、打ち込み主体のダンスミュージックへと舵を切った今作。ボーカル、ケリーの歌唱力の深化を認めつつも、かつての猛々しい疾走感とのギャップに戸惑う率直な感想を綴ります。メタ…
筋肉少女帯の4thアルバム『サーカス団パノラマ島へ帰る』をレビュー。代表曲「元祖 高木ブー伝説」のインパクトに隠れがちですが、その本質は高い物語性と超絶技巧の演奏が融合したプログレッシブ・メタル。小説家・大槻ケンヂによる文学的な詞世界と、重さ…
2025年9月のヘビープレイ5枚を紹介。ソウルレジェンド上田正樹の驚異的なライブ盤から、マーヴィン・ゲイの遺作、ジャスティスの最新作、ハンク・モブレーのアグレッシブなジャズ、そして今月ダントツで聴き込んだUnknown Mortal Orchestraまで。ジャンルを…
RYTHEMの2ndアルバム『夢現ファクトリー』をレビュー。代表曲「ホウキ雲」で見せる、友情を超えた絆から生まれるオーガニックで精緻なコーラスワークを紐解きます。CHOKKAKU、森俊之プロデュースによる上質なポップスとしての完成度と、再結成を経て今なお色…
星野源の6年半ぶりとなる6thアルバム『Gen』をレビュー。メッセージ性よりも「リズム」を軸に据えた最新型ファンクの衝撃から、初期を彷彿とさせる弾き語りまで。ARuFa氏が手掛けるMVの狂気と、ポップスの王道を突き進む端正さが同居する、キャリアの統合性…
マーヴィン・ゲイの遺作『Midnight Love』をレビュー。私生活の低迷から復活を遂げた本作は、80年代らしい洗練された「デジ・ファンク」が際立つ一枚。濃厚なソウル成分が程よくアップデートされ、歴史的名盤よりもとっつきやすいサウンドの魅力を解説。稀代…
Arctic Monkeysの2ndアルバム『Favourite Worst Nightmare』をレビュー。衝撃のデビューから成熟へと舵を切った本作を、現在の視点で再評価。爆発的な「Brianstorm」だけでなく、近年の作風へと繋がる「Only Ones Who Know」などに見られる野心的な変化を解…