こんばんは。キタダハルキです。
今日は身体を休めるために家の近くの温泉にいくつもりなんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
本日はTSUTAYA店舗レンタル日記。やりたいと思います。
今日のキーワードは…【”パンク”の来るべき、新たな光としての方向性】。
それでは、レビューしていきたいと思います。
■The Shape of Punk to Come/Refused(1998)
スウェーデンのハードコア・パンクバンド、リフューズドの3rdアルバムにして、ポスト・ハードコアの金字塔とも名高いアルバムです。ちなみに、正式名称はもっと長く『The Shape of Punk to Come: A Chimerical Bombination in 12 Bursts』と言います。
とにかくいえるのは、音の精度と密度が高くて、叫びにも聞き苦しさがないんですよ。いやほんまに。
『Worms of the Senses/Faculties of the Skull(M-1、上記)』からエンジン全開ですが…楽器から浮き上がっていないし、メロディ部分を担っているギターとのコンビネーションによる高揚感がすごいんですよね。嚙み合い方が半端ではないです。
加えて、特にポスト・ハードコアジャンルで叩かれがちな「単調」さとも無縁も無縁でして…。
エレクトロニカ的な繋ぎ*1、なんなら当ジャンルとはどうやったら繋がるねんとすら思うアップライトベースでジャズとのつながりも見せる変則ビートの光るトンデモ楽曲『The Deadly Rhythm(M-3)』、高尚なだけじゃない、というパンキッシュないい意味でのアホさも残っている『Summerholidays vs. Punkroutine(M-4)』など、聴いてて飽きが本当に来にくいんですよね。
この熱量が最後まで息切れせずに突っ込んでくるんで、人によっては聞き疲れてしまう方もいるかとは思います。実際、政治的メッセージもインタールードでちょいちょい挟まれてますしね。
ただ、個人的にはそれでも曲がカッコよく、精緻さもあって…なんなら、当ジャンルを聴かない方でも今作だけは別、って方も十分おるんちゃうの?と思うぐらいには推したい一枚です。最後に当アルバムを象徴する一曲として、ど真ん中に置かれている『New Noise(M-6)』を紹介しておきたいです。パンク自体が、同じアティチュードのままではいけないとして、パンクの来るべき、新たな光としての方向性を示せていると思います。
■終わりに:この内容で、批評も商業的にも失敗、だと…?
レビューは以上になりますが…
一番驚いたのは、このアルバムが商業・批評ともに当時は失敗していたということ。ウソやろ?
理由としては一応、妥当なもので言えば前2作との変化が大きすぎてついていけなかった方が多かったということ。それゆえに評価することを放棄し、拒否する方もいたとか…
でも、その前2枚を聴いていない身からすれば…このサウンドで評価されず、売れてもおらず、しかもそれが結構な大きなウェイトを占めて解散に向かっていった損失はきわめて大きなものだったと言わざるを得ないと思います。
現在では評価も高まり、セールスもある程度伸ばした作品*2ですが、もっともっと聴かれてほしい作品だと思います。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★関連(個人的お勧め含む)作品・記事
↓当アルバムのタイトルは、フリージャズの名盤であるオーネット・コールマンの下記アルバムから引用したもの、と公言されています。聞き難いとされがちなフリージャズの中では比較的聴きやすい作品でもあります。
↓当カテゴリ、前回の記事はこちら。イギリスのポストパンクリバイバルバンド、ブロック・パーティの1stEPは、フルアルバムへと繋がる萌芽を確かに感じる、後から振り返っても興味深い一枚でした…

