2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
スピッツが1993年に発表した4thアルバム『Crispy!』をレビュー。セールスの危機から脱出すべく、外部プロデューサーに笹路正徳を迎えて制作された本作の、歪でドラマチックな構造を紐解きます。ソウル風味やホーン隊が過剰に主張する前半3曲の「コレジャナイ…
スマッシング・パンプキンズが2007年に発表した、約7年ぶりの復活作となる7thアルバム『Zeitgeist』をレビュー。メタスコアでの酷評や当時の賛否両論を背景に、固定観念のない視点から本作の歪な魅力と課題を紐解きます。復活の象徴である「Tarantula」の勢…
アイスランドのポストロックバンド、シガー・ロス(Sigur Rós)が2008年に発表した5thアルバム『Með Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaust(邦題:残響)』をレビュー。ヴァンパイア・ウィークエンドを思わせる牧歌的でわかりやすいインディーロック調の楽曲が…
ポーランドのトラディショナル音楽グループ、ザガン・アコースティック(Zagan Acoustic)の1stアルバム『3:1』をレビュー。アコーディオンを中心に据え、伝統的なタンゴを思わせるクラシカルな音楽スタイルを土台に持ちながら、ボサノヴァを柔軟に採り入れ…
独自の疾走感あふれるサウンドでシーンに君臨し続けたロックバンド、モーターヘッド(Motörhead)の作風を決定づけた1979年発表の2ndアルバム『Overkill』をレビュー。バイクが近づいてくるかのような高揚感を煽るドラムから始まるタイトル曲の衝撃や、レミ…
Adoが発表した2枚組・全40曲に及ぶベストアルバム『Adoのベストアドバム』をレビュー。抜群の網羅性を誇る本作が抱える「選曲のバランス」や、同一の空間に並ぶことで見えてくる「楽曲ごとのマスタリング・プロデュースの技量差とコントラスト」といった音響…
ソフト・マシーン(Soft Machine)のドラマー、ロバート・ワイアット(Robert Wyatt)が1970年に発表したソロ1stアルバム『The End of an Ear』をレビュー。フリージャズのようなアヴァンギャルドな即興性や、ピアノをはじめとする楽器の音が激しく衝突し散…
ルイジアナ出身のカントリー・シンガーソングライター、ルシンダ・ウィリアムズ(Lucinda Williams)が10年近くの下積みを経て1988年に発表した、出世作となる3rdアルバム『Lucinda Williams』をレビュー。カントリーロックやアメリカーナに通じる聴きやすさ…
SPEEDのプロデューサー・伊秩弘将が手掛けたソロユニット、ザ・ガーデンズ(The gardens)が1998年に発表した1stアルバム『A Place in the Sun』をレビュー。CMソングとして大量オンエアされ、オリコン3位・30万枚のヒットを記録しながらもCDバブルの波に呑…
広島出身のシンガーソングライター・tonun(トヌン)の1stアルバム『intro』をレビュー。「ウィスパー・ファンキー・サーフライク」な心地よいサウンドを紐解きます。ジョン・メイヤーに影響を受けた洗練されたギターセンスや、マルーン5へのオマージュを感…
結成30周年を迎えたBRAHMANが7年ぶりに発表した8thアルバム『viraha』をレビュー。音が丸くなり、熱量で刺しに来るよりも聴きやすさが前面に出たサウンド面の変化や、民族的リズムに落とし込まれたモーターヘッドのカバー曲「Ace Of Spades」の完成度を解説…
お笑いコンビ・ラランドのサーヤを中心に結成され、川谷絵音や休日課長らも名を連ねるスーパーバンド・礼賛の2ndアルバム『SOME BUDDY』をレビュー。ドラッグストアでの偶然のエンカウントから始まった出会いを起点に、先行曲「鏡に恋して」のキャッチーな魅…
キング・オブ・ステージの異名を持つヒップホップグループ・RHYMESTER(ライムスター)が2010年に発表し、オリコン最高5位を記録したメジャー5thアルバム『マニフェスト』をレビュー。DJ WATARAIをはじめとする多彩な外部プロデューサー陣の協力による、ソウ…
ポップロックシーンの最前線を走る緑黄色社会が2025年に発表した5thアルバム『Channel U』をレビュー。長屋晴子による王道の「恥ずかしいか青春は」をはじめ、peppe作曲のCMタイアップ曲「ナイスアイディア!」、小林壱誓によるバラード「マジックアワー」な…
世界的に高い評価を獲得したデジタルロックユニット、BOOM BOOM SATELLITES(ブンブンサテライツ)が2010年に発表した7thアルバム『TO THE LOVELESS』をレビュー。リードナンバー「DRAIN」を筆頭とするテクノライクな電子音と、生々しいバンドサウンドが高次…
国民的ロックバンド・サザンオールスターズが2025年に発表した、バンド名義として10年ぶりとなるアルバム『THANK YOU SO MUCH』をレビュー。「ジャンヌ・ダルクによろしく」などの打ち込みサウンドに見られる、桑田佳祐ソロ文脈(『ROCK AND ROLL HERO』期な…
伝説のシタール奏者ラヴィ・シャンカールの娘であり、自身も高い実力を持つアヌーシュカ・シャンカールの3rdアルバム『Rise』をレビュー。本作で試みられた伝統音楽からの脱却と、ポストロックとタブラを融合させた「Red Sun」、トリップホップ的なアプロー…
活動期間わずか3年ながら圧倒的な爪痕を残した伝説のブラスロックバンド、スペクトラムの1980年発表の2ndアルバム『OPTICAL SUNRISE』をレビュー。ゲーム・アニメ動画のBGMをきっかけに近年、世界的な再評価と急激なバイラルヒットを記録している背景に触れ…
ハワイ・オアフ島出身のサーフロック系シンガーソングライター、Jack Johnson(ジャック・ジョンソン)が2008年に発表した4thアルバム『Sleep Through The Static』をレビュー。リード曲「If I Had Eyes」を筆頭に、海辺でアコースティックギターを穏やかに…
SNS発のメガヒット「晩餐歌」で知られるtuki.の1stアルバム『15』をレビュー。10代の感性と、BUMP OF CHICKENやUNISON SQUARE GARDENの影響を感じさせる確かなサウンドプロダクトが融合。若い世代だけでなく、どの世代でも安心して聴ける「佳曲ぞろい」の一…
結成50周年を迎えた国民的バンド、THE ALFEE(ジ・アルフィー)が発表した記念碑的ベスト盤『THE ALFEE 50 SONGS 1974-1996』を4枚のディスクごとに徹底レビュー。チャートインすら叶わなかったサイモン&ガーファンクル直系の初期フォーク時代(Disc1)、エ…
ブリストルのパンクロックバンド、アイドルズ(IDLES)の2ndアルバム『Joy As An Act Of Resistance』をレビュー。かつて一度はスルーした本作と再会し、全英1位へと登り詰める彼らの「得体の知れないエネルギー」に圧倒される。ジリジリと焼かれるような熱…
レディオヘッドのトム・ヨークがソロツアーをきっかけに結成したスーパーバンド、アトムス・フォー・ピースの1stアルバム『Amok』をレビュー。本作の最大の見どころである、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー(Ba)がもたらす手数の多いベースプレイ…
イギリスの伝説的ブルースロックバンド、Free(フリー)が1970年に発表した4thアルバム『Highway』をレビュー。前作『Fire and Water』の大成功と同年末にリリースされながらもセールスに苦戦した本作の、ブルージーでありながらメロディアスな聴きやすさと…
ロンドンのインディーロックバンド、Razorlight(レイザーライト)が2008年に発表した3rdアルバム『Slipway Fires』をレビュー。ピアノを大々的にフィーチャーした冒頭の「Wire to Wire」や「Hostage of Love」に見るポップでわかりやすいメロディを評価しつ…
ブログの人気企画「何を薦める?」問題の第11回。今回のテーマは、驚異的なリリースペースで音楽シーンを疾走するVaundy(バウンディ)。本人が影響を公言しない中で、安易にサカナンクションや藤井風を薦めるお決まりのルートを避け、筆者が「血脈の繋がり…
ヒップホップ・レジェンド、Run-D.M.C.の1988年発表の4thアルバム『Tougher Than Leather』をレビュー。キャッチーなギターリフやモンキーズのカバーなど、ロックファンにも馴染みやすい「ミクスチャー」の先駆け的サウンド。掛け合いの楽しさと、敷居の低さ…
カナダが誇る伝説的シンガーソングライター、Joni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)が1975年に発表した7thアルバム『The Hissing Of Summer Lawns(夏草の誘い)』をレビュー。名ギタリストのラリー・カールトンらが参加した洗練されたAOR・フュージョンタッ…
ニュージーランドのサイケデリックロックバンド、アンノウン・モータル・オーケストラの2ndアルバム『II』をレビュー。全体に靄がかかったような「聴きにくさ」の奥にある、ジミ・ヘンドリクスを彷彿とさせる昇華能力を考察。「耳馴染みの良さ」の正体を探り…
ブログの月イチ恒例ヘビープレイ紹介企画「最近、こんなのよく聴いてます。」。穏やかな春のトーンや安心感を求めた筆者が、4月に愛聴した5作品をピックアップ。抜群の聴き味の安定感を誇るストレイテナーの最新作『The Ordinary Road』、選んで後悔しない安…