こんばんは。キタダハルキです。
今日はいったんゆっくりする日にしようと思っているんですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日は購入物ではないものの、ピックアップ作品レビュー、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【純粋な愛も、拗れた愛もぶちまけるリアリティ】。
それではレビューしていきたいと思います。
■DOOR/銀杏BOYZ(2005)
日本を代表するパンクバンド、銀杏BOYZの2枚同時発売となった一応デビュー盤*1です。
いやね…このアルバムのレビューはずーーーーーーっと避けてきてたんですよ。
すごいアルバムということは理解しているんですけども…生理的な嫌悪のようなものすら呼び起こしてしまうようなレベルで「男子」が持っている主にセクシャル面のグロテスクな欲望・本音をこれでもかと率直に、きれいごと0%の純粋性で歌詞だけでなく演奏面でも叩きつけてくるアルバムなのでなかなか聴くための心づもりが必要なんですよね。
その中でも、PVがある『援助交際(M-4、上記)』はね…初めて聴いたときショッキングもショッキングでしたもんね。そのほかの曲も…例えるなら黒歴史を目の前で再生されて停止ボタンを押したくなるような、そんな焦燥感に駆られるんですよ。
でもね、そのおぞましさの中にピュアすぎる美しさが詰まっているんですよ。
上記『夢で逢えたら(M-9)』(と、それ以降の楽曲)にその美しさが特に顕著で、コアの想いは…
君に好きな人がいたら悲しいけど
「君が好き」だという
それだけで僕は嬉しいのさ
という、原初的な愛の気持ちなんですよね。ただ、アルバム全体でみるとその純粋な愛が、傷を負う中で剣と鎧を持たねば自分を守ることができず拗れてしまうリアリティが詰まっていて、それを直視するのはぐちゃぐちゃな気持ちにさせられますね。だから、正直言っていつも聴くのはきついし、腹をくくらないといけないんですよね。収録時間もほぼ76分。誰彼構わず薦められる作品ではないとも思います。
でも、歳をとったとしても…いや、歳をとったからこそ、内面に息づいているこの危うい純粋性を見守るような時間はわざわざ作っていかないと忘れてしまうものでもあると思います。きちんと自分の中から出てきたものを、きれいにくるんだりしてごまかさずに見せつけた度胸も感服させられる作品です。
■終わりに:このレビューで書いたような気持ちを忘れないように…
レビューは以上になりますが…
名盤である自覚がありながら*2、ずっと「内面のセンシティブさにどうやって触るか…」という問題点がクリアできずに、とりあえず筆をとってみようやということすらできずに長い時間が経ってしまいましたが…今回、なんとか思いつくままにお話しできてよかったと思っています。
これからまた次、いつ聴くのか?と問われると正直それはわからない面もありますが…折に触れて、このレビューで書いたような気持ちを忘れないように…とは思いますね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★関連(個人的お勧め含む)作品・記事
↓『援助交際(M-4)』の末尾のギターリフはザ・ジャムの『In the City』のオマージュかと思われます。その収録作である下記アルバムも、非常にパンキッシュで勢いと衝動性のある一枚です。
↓実は歌唱力よりも、歌の説得力が大事なんじゃないかと考察した記事で、銀杏BOYZの当作品もピックアップしています。
※前回の購入物レビューはこちら。ゆらゆら帝国の10thアルバムは、スイートスポットの名にふさわしい、芯を食ったアルバム。どの曲もポップとかとは違う次元で、強い。

