こんばんは。キタダハルキです。
今日は誕生日です。自分がアラフォーになった自覚がないんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
本日はTSUTAYA店舗レンタル日記。やりたいと思います。
今日のキーワードは…【世界は自分のもの、とは】。
それでは、レビューしていきたいと思います。
■THE WORLD IS MINE/くるり(2003)
京都発の日本を代表するロックバンド・くるりの4thアルバムです。
このアルバムは…なっかなかついていくのが大変だったのを思い出しますね。
前作『TEAM ROCK(3rd)』で打ち込みの方向性でセールスがオリコン一桁クラスまで伸びて、今作はその方向性をさらに推し進めた感じ。それこそ、'03年ぐらいの自分のことを思い返すと、要するにロックにしか耳が開いてなかったので、このエレクトロニカ的方向性になかなか馴染めず…
だから、超のつく代表曲である『WORLD'S END SUPERNOVA(M-4、上記)』もなかなか受け入れられず、しかもこのアルバムのバージョンはリミックスでハウスっぽいインスト楽曲の『BUTTERSAND / PIANORGAN(M-5)』に繋がるため、なっかなか終わらんな、曲長いぞ!*1とか思ったりしてましたもんね。
結局、すぐに馴染めたのはロックンロール!って感じの『GO BACK TO CHINA(M-3)』や、短いながらもビートルズチックなスウィートさ*2も感じる『THANK YOU MY GIRL(M-11)』ぐらいで、なかなか悩ましい季節が過ぎていったんですよね。
さて、じゃあ今はどう思うのか?というと…
めっちゃすごいやんけ…これ…ということです。
そもそも、このころのミュージックシーンのイメージって、大胆な路線変更はそう許されていなかった印象も強く、実際問題として私も「えー?」って思っちゃった面はあったわけです。
でも、彼らはそれを実行し、完全にアウトスタンディングなロックバンドを超える存在へと成りあがっていったわけです。ロックにとどまらないことがむしろ彼らの音楽を自由にし、予想のつかないものへと進むきっかけをつかんだわけです。
世界は自分のもの、ってのは何も征服欲的なものではなく、自分たちの在りようが自由であれば世界は後からついてくる…当アルバムタイトルからは、エレクトロニカ・アンビエント・オルタナティブロックを並立させて一枚の世界を作ることに成功した、まさに自由な世界を提示する作品になったのではないか、と思いますね。
■終わりに:方向性の変わる自由…
レビューは以上になりますが…
自分が当初描いていた下書きの方向性とはちょっと違いましたが…こういう自由すら生まれてくるぐらいの、まさに自由な世界が広がっているアルバムだと思いますね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★関連(個人的お勧め含む)作品・記事
↓今作のピアノ中心で綴られるミニマルなナンバー『アマデウス(M-6)』はレディオヘッドの『Pyramid Song(M-2)』の影響を結構強く受けているんじゃないかなーと思っています。下記アルバムは、実験音楽的ながら有機的な作風で今作との共通項も感じられますね。
↓先述の通り『THANK YOU MY GIRL』にて、オアシス代表曲『Champagne Supernova(M-12)』のオマージュらしきギターソロが見られます。その収録アルバムは全世界2500万枚のメガヒットアルバムです。全曲聴きやすい、誰彼構わず薦めてもいいんじゃないか?とすら思う作品です。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。ACIDMANのデビュー盤はオルタナの衝動性とスケール感を両立した一枚。大騒ぎしながら聴いていた記憶も新しく、間違いなく筆者を育てた一枚です。

