こんばんは。キタダハルキです。
今日は日が短くなったなぁ…というのを実感しているんですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【バンドサウンドを取り戻し、クラシカルな愛を…】。
それではレビューしていきたいと思います。
■Viva Las Vengeance/Panic! At The Disco(2022)
最終的にブレンドン・ユーリ(Vo.など)のソロユニットになったポップロックユニット、パニック・アット・ザ・ディスコの7thかつ、解散前最後*1のアルバムです。
前作では非常にハイファイでゴージャスなミュージカル的作風だったわけですがそこからは撤退。今作では8トラックのレコーディングのレトロな音質で、最新寄りの作品としてはぶっちゃけ好き嫌い別れるかも、もそもそしてる感覚を覚える人もいるかも…ってのが一回目聴いたときの感想だったんですけども…
ただ、以前から聴いていた身としてはバンドサウンド的なものを取り戻し、クラシカルなオマージュでロックへの愛を提示してくれたことには喜びもありました。それこそ、上記『Viva Las Vengeance(M-1)』にはウィーザーの『Surf Wax America』のオマージュらしき構成があるし…ロネッツのような『Don't Let the Light Go Out(M-3)』…
あとはもう、もっとも多くの範囲をカバーリングしているクイーンの影響も見逃せませんよね。特に『Star Spangled Banger(M-5)』『God Killed Rock and Roll(M-6)』『Do It to Death(M-12)』ではもう、ギターから歌から、サウンドから、どこかしこにも影響を感じると思います。
↓ちなみに『Star Spangled Banger(M-5)』には、ビートルズの『Let it be』のフレーズも…
もっとも、オマージュが詰まりに詰まっている感じなので、独自性って意味では…うーんってなった方もいたようですね。それもわからんでもない。
ただ、それでもブレンドン・ユーリは絶対的に歌がうまい。だから聴いてられる。技術はやっぱり美点であるということを改めて感じる一枚でもありましたね。
■終わりに:ここまで長く聴くことになるとは…
レビューは以上になりますが…
なんだかんだ、私はこれで彼(ら)のすべてのスタジオ盤を聴きました。
流行し始めたのはちょうど私が大学生のときに2ndアルバムが日本でも売れて…って感じだったのでだいぶ長い縁になりました。ここまで長く聴くことになるとは…
先述のフェスの件でステージには立つようですが、リリース活動とかはあったりするのか、どうか…
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★Panic! At The Disco・アルバム時系列レビュー
↓前作(6th)のレビュー記事はこちら。ミュージカル『キンキーブーツ』の影響も受けた歌劇的内容で、ド派手でゴージャスなサウンドが特徴の作品です。ただ、筆者的には「バンド」から遠ざかり過ぎて寂しさも感じた作品。
★関連(個人的お勧め含む)作品 ・記事
↓当作品にもっとも大きく世界観に影響を与えていそうなのはクイーンの『オペラ座の夜』でした。歌唱スタイルから演劇性から、かなりの影響を受けていると思われます。クイーンの中でも最も評価の高いアルバムです。
↓オマージュとして先述した『Let it be』収録のビートルズのラストアルバムです。ぶっちゃけ、曲単位では名曲ぞろいながら、アルバムとしての空気感は苦しい一面も。いわくつきではありますよね…
↓先述したオマージュ元の『Surf Wax America』が収録されている、ウィーザーの代表作です。むしろ実は『Surf~』はこのアルバムの中ではマイナー曲寄りで、むしろほかの曲も聴いてみてほしいと思っています。musictherapy.hateblo.jp
※前回の当カテゴリの記事はこちら。世界進出も果たした藤井風の3rdアルバムは、包括的な愛のアルバム。この「悟った空気」をどう捉えるかによるかも…
*1:ただし、'25年にフェス出演は発表された。

