いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

2016-01-01から1年間の記事一覧

皮肉めいてるけど、「勧善懲悪的」にスカッとする一枚。【Whatever People Say I Am, That's W hat I'm Not/Arctic Monkeys(2006)】

Arctic Monkeysの歴史的デビュー作『Whatever People Say I Am, That's What I'm Not』をレビュー。初期衝動溢れる性急なビートと、シニカルで成熟した視点が同居する独自の魅力を解説。「I Bet You Look Good on the Dancefloor」など、日本のロックシーン…

情念を内に秘めた「奥ゆかしい」ロックンロール。【Triangle below canal street/Triangle below canal street(2002)】

中学時代、深夜番組で衝撃を受けたTriangle below canal street。13年の月日を経てようやく手にした1stアルバムは、思い出を瞬殺するほどの「本格派」でした。クボナツコの情念を宿したボーカルと、重厚かつ軽快なロックサウンドが織りなす、今こそ再評価さ…

「挑み」続ける、プロ意識の塊。(GO/KREVA)

挑み続ける、プロ意識の塊。 GO/KREVA 2011年9月8日 基準挑めKILA KILA蜃気楼 feat.三浦大知呪文runnin' runnin'HOT SUMMER DAYS微炭酸シンドローム feat.阿部真央パーティーはIZUKO?C'mon, Let's goEGAO探究心 ソロデビュー5枚目のアルバム。一番最初に記事…

一筋縄じゃいかないからこそ、新しい発見がある。【LOVE SCULPTURE/CARNATION(2000)】

日本のロックバンド・カーネーションが2000年に発表した名盤『LOVE SCULPTURE』をレビュー。小学生の頃の出会いから10年以上の時を経てアルバムに辿り着いた筆者が、大人になった今だからこそ理解できる「哲学的でアダルトな魅力」を紐解きます。夕暮れに溶…

「わかりやすく、楽しい。」~マーイシャローナ!は、全世界共通語。【GET THE KNACK/The Knack(1979)】

「マイ・シャローナ」のメガヒットで知られるザ・ナック(The Knack)の名盤『Get The Knack』をレビュー。「一発屋」の評価を覆す、安定したリズム隊と卓越したギターソロ、そしてシンプルで分かりやすいロックンロールの魅力を解説。ビルボード6週連続1位…

「やる気はマンマン」な、カトー先生のロック講座。(A Good Tip for a Good Time/Cato Salsa Experience)

ひたすら「楽しい」ロック講座。 A Good Tip for a Good Time/Cato Salsa Experience 2002年5月29日 LISTEN TO ME DADDY'OSO, THE CIRCUS IS BACK IN TOWNM.F.LUCKY GIRLI CAN GIVE YOU ANYTHINGDEADBEATMOVE ONHIGH HEALED LEATHER BOOTSTIME TO FREAK OUT!…

「めまい」がするほどの現実を受け入れたとき、「美しさ」に辿り着く。【ゆらゆら帝国のめまい/ゆらゆら帝国(2003)】

ゆらゆら帝国が2003年に放った、あまりにも美しく、そして淋しい傑作『めまい』をレビュー。同時発売の『しびれ』とは対照的に、削ぎ落とされた音像とゲストボーカルが織りなす「不思議な浮遊感」を徹底解剖。「ドア」が問いかける覚悟、子供の歌声が刺さる…

自分自身をえぐり倒した、奇跡の作品。(ヘッドフォンチルドレン/THE BACK HORN)

暗黒期を、自分で抜け出すまでの過程。 ヘッドフォンチルドレン/THE BACK HORN 2005年3月16日 扉運命複雑骨折コバルトブルー墓石フィーバー夢の花旅人パッパラ上海狂騒曲ヘッドフォンチルドレンキズナソング奇跡 今回、THE BACK HORNについて記事にするにあ…

「過去生のカルマ」から、あんたは救えるか?(Dirt/Alice In Chains)

ホント、この一枚があってよかった。 Dirt/Alice In Chains 1992年9月29日 Them BonesDam That RiverRain When I DieSickmanRoosterJunkheadDirtGod SmackIntro (Dream Sequence)Hate to FeelAngry ChairDown in a HoleWould? この穏やかじゃないジャケット…

「命をかけて」生きることが素晴らしい。(感受性応答セヨ/eastern youth)

私の「感受性」が目を覚ました一枚。 感受性応答セヨ/eastern youth 2001年8月8日 夜明けの歌アバヨ、風の残像スローモーション黒い太陽踵鳴る静寂が燃える二月はビニール傘の中青の風景ズッコケ問答素晴らしい世界 イースタンユースとの出会いは、自己紹介…

「楽器のことなんもしらなくても」、分かる楽しさ。(Dawn Patrol/Night Ranger)

とにかく、わかりやすい一枚。 Dawn Patrol/Night Ranger 1982年11月 Don't Tell Me You Love MeSing Me AwayAt Night She SleepsCall My NameEddie's Comin' Out TonightCan't Find Me a ThrillYoung Girl in LovePlay RoughPennyNight Ranger 今日は気楽に…

『乳精』は、捨てるものじゃない。【乳精/YOGURT-pooh(2002)】

2002年にリリースされたYOGURT-poohの2ndアルバム『乳精』をレビュー。中学時代の出会いから、彼らの最大の武器であるアレンジ力の高さ、そして「青春の痛み」を鋭く描き出す歌詞の魅力を綴ります。ヨーグルトの乳清(ホエー)のように栄養満点な、今こそ聴…

「虚像」をはぎ取った、「健康的」なカッコよさ。【SICKS/THE YELLOW MONKEY(1997)】

THE YELLOW MONKEYの6thアルバム『SICKS』をレビュー。8分を超える大作『天国旅行』が描く不思議な時間感覚や、ロックスターの虚像を剥ぎ取る『TVのシンガー』の生々しいカッコよさを解説します。売れ線に媚びず、自分たちの本質を突き詰めてミリオンセラー…

耳というより、「頭」にダイレクトに語りかけてくる音楽。【チョモと僕は柵の中/Qomolangma tomato(2007)】

日本のオルタナティブ・ロックバンド、Qomolangma tomato(チョモランマトマト)が2007年に発表した衝撃作『チョモと僕は柵の中』をレビュー。強烈な熱量と圧倒的な圧で迫る「説教」のようなメッセージが、なぜこれほどまでに心地よく、10年以上にわたって心…

「自分のいま」に、問いかける作品。【Unknown Pleasures/Joy Division(1979)】

ポスト・パンクの金字塔、ジョイ・ディヴィジョンのデビュー作『Unknown Pleasures』をレビュー。ボーカル、イアン・カーティスの短すぎる生涯と、彼を突き動かした「無力感」や「制御不能なエネルギー」を考察します。淡々としたサウンドの裏側に渦巻くリア…

「会心の一撃」は、戦った者の特権。(I co Y/sumika)

「完成度」、ほんっと高いです。 I co Y/sumika 2014年11月12日 ソーダふっかつのじゅもんリグレットMY NAME ISリフレインイノセンス彗星 このバンドとの出会いも、こないだお話ししたクウチュウ戦と同じタイミング。クライアントさんがカラオケで歌っていた…

「奇妙」と「正統」の陰陽。(超能力セレナーデ/クウチュウ戦)

「クセ」になる以外の選択肢、マジでないんじゃないか… 超能力セレナーデ/クウチュウ戦 2016年8月3日 ぼくのことすきインドのタクシーアーバンフルートお願いUFO魔法が解ける クウチュウ戦との出会いは、クライアントさんとのカラオケ。 私、カウンセラーの…

恐怖と快楽は隣り合わせ。【Paranoid/Black Sabbath(1970)】

ヘヴィメタルの父、ブラック・サバスの歴史的名盤『Paranoid』をレビュー。大学時代のコピーバンドでの出会いから、怪物に追いかけられるような恐怖を感じた『Iron Man』の衝撃を綴ります。1970年産とは思えない驚異的な音質、オジー・オズボーンの唯一無二…

道なき道を、「悪い予感」のする方へ。(NEXT ONE/GLIM SPANKY)

勇猛。ストレートに勇気を与えてくれます。 NEXT ONE/GLIM SPANKY 2016年7月20日 NEXT ONE怒りをくれよ闇に目を凝らせばgrand port時代のヒーロー話をしようNIGHT LAN DOTいざメキシコへ風に唄えばワイルド・サイドを行け 初めての出会いはスペシャのパワー…

命を「根源」から目覚めさせる音楽。【A FORLORN HOPE/BRAHMAN(2001)】

BRAHMANが2001年に放ったメジャー1stアルバム『A FORLORN HOPE』をレビュー。当初は「怖い」とさえ感じていたハードコアの熱量が、いかにして一生の「ロックへの目覚め」へと変わったのか。凄まじい覇気で迫る「FOR ONE'S LIFE」や、確信を決定づけた「BASIS…

「真実」なんて、しょうもないウソだ!【Tyrannosaurus Hives/The Hives(2004)】

ザ・ハイヴスの世界的ブレイク作『Tyrannosaurus Hives』をレビュー。ヒット曲「Walk Idiot Walk」の歌詞に込められた「常識(真実)という嘘」へのカウンター精神を紐解きます。粗削りなボーカルとタイトな演奏が放つ圧倒的なエネルギーは、理屈を超えて聴…

最高を体現し続けるのは、「生きている証拠」。(⊿/perfume)

「最高」を求め続ける強さ。 ⊿/perfume 2009年7月8日 Take offlove the world Dream Fighter edge(トライアングル -mix) NIGHT FLIGHT Kiss and Music Zero Gravity I still love U The best thing Speed of Sound ワンルーム・ディスコ 願い(Album-mix)…

今年最も「聴かず嫌い」をしていて後悔した一枚。(Hollow World/ぼくのりりっくのぼうよみ)

今年最も後悔した「聴かず嫌い」の一枚。 Hollow World/ぼくのりりっくのぼうよみ 2015年12月16日 Black Bird パッチワークA prisoner in the glassesCollapseCITIsub/objectiveVenusPierrotSunrise (re-build) 今年、最も「聴かず嫌い」をしていて後悔した…

「ふんわり」と「かっちり」のコントラストが引き起こす中毒性。【JAILHOUSE HITS/ホフディラン(2001)】

ホフディランのベスト盤『JAILHOUSE HITS』をレビュー。ワタナベイビーの「ふんわり」したファニーな毒と、小宮山雄飛の「かっちり」した直球の美メロ。対照的な二人のボーカリストが織りなす、ミスマッチゆえにクセになる不思議な中毒性と唯一無二のポップ…

落ち着いた佇まいで迎えてくれる「大人のおじ様」。【TIP OF THE TONGUE STATE/SLY MONGOOSE(2006)】

スペシャでの衝撃的な出会い。SLY MONGOOSEの2ndアルバム『TIP OF THE TONGUE STATE』をレビュー。ロック、ファンク、レゲエを飲み込んだ雑食なグルーヴと、ベーシスト笹沼位吉が育む心地よい中低域。配信未解禁ながら、一度聴けば離れられなくなる「大人の…

本当に必要とあらば、戻ってくるんじゃないか。【WHITE ROOM/YOSHII LOVINSON(2005)】

YOSHII LOVINSONの2ndアルバム『WHITE ROOM』をレビュー。前作『at the BLACK HOLE』の陰鬱な闇から一転、真っ白でクリアな境地に辿り着いた本作。実体験である「パスケースの紛失」と重ね合わせ、「トブヨウニ」の歌詞に救われたエピソードを交えながら、闇…

いまは、「待ち合わせ」の途中。~いつか、きっと逢える。【plenty/plenty(2012)】

いまは、「待ち合わせ」の途中。 plenty/plenty 2012年2月15日 はじまりの吟 普通の生活 待ち合わせの途中 人との距離のはかりかた おりこうさん 人間そっくり 空が笑ってる スローモーションピクチャー あいという 砂のよう 風の吹く町 蒼き日々 彼らに出会…