いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

道なき道を、「悪い予感」のする方へ。(NEXT ONE/GLIM SPANKY)

勇猛。ストレートに勇気を与えてくれます。

 

NEXT ONE/GLIM SPANKY 2016年7月20日

NEXT ONE
怒りをくれよ
闇に目を凝らせば
grand port
時代のヒーロー
話をしよう
NIGHT LAN DOT
いざメキシコへ
風に唄えば
ワイルド・サイドを行け

初めての出会いはスペシャのパワープッシュだったんですけど…もう、声で一発で持っていけるなーと思いましたね。カッコいいっす。ジャニス・ジョプリンを彷彿とさせるしゃがれ声でありながら、幼少期はゴスペルチームで歌っていたとのことで、センスのみではない「礎」を感じます。

音楽性はジャニスが活躍していた時代…ザ・フー、ビートルズ、レッド・ツェッペリンなどのオールドなテイストでありながら、そこに固執するのではなく、機材は新しいものを使っているようで、音像はハイファイなモノになっています。

彼女たちは言うまでもなく、「ワンピース」の映画主題歌になった「怒りをくれよ」でブレイクを果たしたわけですが…(しかし、原作者の尾田栄一郎氏に「この声を探していた!」って言われるのってすごいっすよね)

怒りをくれよ

怒りをくれよ

  • GLIM SPANKY
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

 今回取り上げたいのは、このアルバムの最後を飾る強烈なメッセージソング。ドカッと背中を蹴り飛ばされるほどの言葉が込められています。

■ギッチギチに詰まった、力強いメッセージ。

 

※PVの衣装は、楽曲のハードなイメージっぽいものではないんですが…これはおそらく幼少期に聴いていたピチカートファイブのボーカル、野宮真貴氏っぽいテイストを感じますね。しかし、幼少期にピチカートファイブってのもすごいな…

それはさておき、この「ワイルドサイドを行け」にはギッチギチに力強いメッセージが詰まりまくっているんですが、全体を通して「自分で行け!」っていう言葉が背中をガッツリ後押ししてくれます。

↓例えばサビでは…

ワイルド・サイドを行け ヤバい場所で今夜会おうぜ
やわな平和に慣れた奴らも きっとそれはそれでヤバいのさ

(中略)

ワイルド・サイドを行け ヤバい場所で今夜会おうぜ
生きる場所が見つからないなら 見つけに行くしかもうないのさ

(ワイルド・サイドを行け/GLIM SPANKY)

 この強い声で言われたら、「お、おう…」って感じでも、やるしかねぇんだ、って気持ちで肚が据わりそうですよね。で、その中でもいっちばん私が好きなのがこのフレーズ。

進んでいこうぜ 今日だって道は分岐点ばかり
好奇心辿って 悪い予感のする方へ

どうしても、良さげな方良さげな方って形で、人間守りに入ってしまいがちじゃないですか。でも、ここでビビッて「安全策」を取ってしまったら、なにも変わらないわけで。だからこそ、今までと違う方(悪い予感がする方、って、わざわざ選ばなきゃ選ばないですし)を選んで行こうぜ、っていうことだと思うんですよね。ほんっと、パワフルです。

ワイルド・サイドを行け

ワイルド・サイドを行け

  • GLIM SPANKY
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

■強烈なエネルギーで、ぶっ飛ばしてくれます。

この一枚は、いま迷いの中にいてクヨクヨしてしまっている人にこそ聴いてほしいですね。

自分の足で突っ走っていくことに、躊躇してる場合やない、って目が醒めてくるのを感じると思います。強烈なエネルギーで、ウダウダした悩み、ぶっ飛ばしてくれますよ!

Next One

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  • GLIM SPANKY
  • ロック
  • ¥2100