いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

「やる気はマンマン」な、カトー先生のロック講座。(A Good Tip for a Good Time/Cato Salsa Experience)

ひたすら「楽しい」ロック講座。

 

A Good Tip for a Good Time/Cato Salsa Experience 2002年5月29日

LISTEN TO ME DADDY'O
SO, THE CIRCUS IS BACK IN TOWN
M.F.
LUCKY GIRL
I CAN GIVE YOU ANYTHING
DEADBEAT
MOVE ON
HIGH HEALED LEATHER BOOTS
TIME TO FREAK OUT!
TANQUARAY
ALBERT BONES ELECTRIC MEAL
I GOT SOUL

カトー先生との出会いは大学一回生のとき。コピバンで4回生の皆さんに囲まれて…ってのが始まり。当時、まったく知らなくて「オレもまだまだ無知やなぁ…」って思ったのを覚えてますが、結局そこまでバカ売れしたわけではなく、活動期間も短く解散したようで…正直、あまり知ってる方、多くないんじゃないか、と思います。

それはさておき、このアルバムはジャケからもわかるかとは思いますが、それこそ最近の私の記事で取り上げたような「考えて聴く」タイプのアルバムではないです(笑)ガレージ感満載の、荒削りロックンロールです。

なんせ、考える要素がない、ってことは、このアルバムの日本盤のタイトルのひどさが物語ってます。(以下詳細)

カトーの楽しいロック講座

おい、オヤジ!
カトーが街にやってきた!
M.F.
ラッキー・ガール
やる気はマンマン
デッドビート
覚悟を決めろ!
ハイヒール・レザーブーツの女
ラリホー!
タンカレー
アルバート・ボーンズ・エレクトリック・ミール
ソウルを手に入れろ (BONUS TRACK FOR JAPAN ONLY)

…なかなかでしょ?「やる気はマンマン」とか、日本語で出す人もいなさそう(笑)

本日は、そんなおバカなロックンロールをお楽しみあれ。

■「ウー!ヘイ!」だけでしっかり成立させられる。

 

冒頭から飛ばしていきますね。非常にラフなイントロナンバー。ただ、コレライブ盛り上がるんですよ(コピバンした体験談)。「ウー!ヘイ!」だけでしっかり成立させられるといいますかね。

演奏面も遊びまくり。キーボードはテルミン風の不安定なフレージング、ギターはほぼ単音とパワーコードのみ、かと思えば途中のブレイクっぽい部分ではワウペダルでファンキーに…ベースもゴリゴリ、ドラムもパワー押し。

とにかく、やってて楽しい一曲です。簡単なんで、みんなでスタジオで合わせてみても楽しい一曲だと思いますね。

■「タモリ倶楽部」の加藤さんの正体。

 

もしかしたら、この曲は聴いたことがある人もいるかも。…というのも、実はこの曲よく「タモリ俱楽部」で出てくる曲なんですよ。「加藤さん」って方が出てきたときに必ず流れるんですよね(笑)

それはさておき、ギターリフが中核に置かれている楽曲なんですが、このリフがカッコいいんですよね。ペンタトニック+経過音っていう基本中の基本となるフレーズですけど、なんというか、PVでの彼らのように「うれしくなる」フレーズなんですよね。そりゃ、サーカスが街にやってきたぜ!って曲ですしね。フッフーってベースと寄り添いながらコーラスしたくもなるのも納得。

余談ですが、この曲、キーボードがほぼ出番ナシなんでひたすらパーカッションを叩く曲なんですよね…それはそれで楽しい、ですがね。

■「ロック講座」の締めにふさわしい一曲。

※タイトルが違いますが、内容は「I GOT SOUL」です。

 

最後に収録されているボーナストラックですけど、個人的にはこの曲がもっともまとまりがいいかなと思います。先ほどと違い、キーボードもバッチリすぎるぐらいに大活躍してますしね(笑)イントロから、ソロからメインリフから、温かみのあるオルガンサウンドが炸裂しています。冒頭は「学校のチャイム」みたいな始まり方で、締めも「駆け下がり系」の終わりまっせ感満載のフレーズ。ニヤリとさせられます。まさに「ロック講座」の締めにふさわしい一曲。

なんせ、難しいことは何もしていないです(コピーした体験談)。実際問題、4回生の方々から誘っていただいたときに一番不安やったのが「ムズかったらどーしよ…」ってヤツでしたからね。非常にシビアな問題だったわけですよ、当時はね。ただ、そんな心配は無用で、少し練習すれば(上級者なら「しなくても」)簡単に弾けるようなフレーズばかりで、ホッとしたのを思い出します。

こういうバンドをコピーすると、カンタンでカッコいいってエライしありがたいな、と思うんですよね。

■再生回数は少なくとも、楽しませるエネルギーを持っているバンドです。

動画の再生回数を観ていただけると分かるんですけど、再生回数は驚愕の「4ケタ」です。異国に知られているバンドとしては、ビビるぐらい少ないです。ホント洋楽のバンドでは珍しいくらい。そして、演奏面もハッキリ言って、技術面で特筆するものはないです。でも、聴く人を楽しませるっていう大事なエネルギーは持っているバンドだと思います。一番大事なことだと思いますしね。

元気をもらえる、まさに「楽しいロック講座」と言える一枚だと思います。

 

★この記事で紹介した楽曲はこちら。

<アルバム>

カトーの楽しいロック講座

カトーの楽しいロック講座

  • アーティスト: カトー・サルサ・エクスペリエンス
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2002/05/29
  • メディア: CD
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