こんばんは。キタダハルキです。
今回は、結構最近?(という認識でいいのかもわからないけれど)台頭してきたジャンルである…
インディーロックってなんだ?という話をしてみたいと思います。
私の記憶がたしかならば、iTunesの自動ジャンル分けでも結構最近になって登場した印象のインディーロック。正直、最初は呼称に抵抗感があってそういうわけ方はしないぞ、って思ったりしていたんですが…最近はもう、納得して「市民権を得たジャンル」として把握しています。
今回はそんなインディーロックについて、どういうものだと考えたのかって話をしてみたいと思います。
■インディーロックって、インディーズのもの?
まず、大前提として…なんで、インディーロックって呼称に抵抗があったのか、って話から…。
これはもう、至極単純な話で「インディーズの人がやってる音楽」みたいな印象しかなかったから。
要は「音楽性じゃなくて、メジャーへの抵抗という思想」みたいになっているのが嫌で、そういう分け方をしなかったんです。例えばずっとインディーズで結果を出し続けているメロコアバンドであるハイスタをインディーロック、なんて呼称したらぶん殴られそう、とか思ったわけですね。
一応、ウィキでインディーロックという言葉が生まれた「原義の時代」のことを念のため調べてみましたけど、やはり音楽性がバラバラだったり、「他のジャンル(よくある例としてポストパンクとか)」で明らかに事足りるようなバンドが多く、わざわざそんな呼び方せんでいいやん、って思っていました。
こうして、私は結構長い間、インディーロックという呼称を使わずに分けていたんです。少なくとも、音使いに共通性が見られるまでは使わないぞ、って思っていたんですね。
■00年代中盤からの、インディーロック旋風。
そんな中、ついにそういう私の意識を変えるムーブメントが来たんです。
それこそが、アーケイド・ファイアをはじめとする2000年代中盤からのインディーロックでした。
全米全英・ともに1位とセールス的にも一気にメインストリームにのし上がったこともあり、メジャーなフィールドでも音使いが取り入れられて影響が広まって、「こういう感じの音楽性」というなんとなくの共通性が見いだされるようになってきた…と私は感じたんですね。
では…その「共通性」ってのがどういうことかというと…具体的にはこういう感じ。
- 透明感が高い(歪んだ音も含め) or アコースティックな音使い
- 一般的なバンドサウンドでは使わない音を担当するメンバーがいる
- 内省的詞世界とテクニカル押しではない素朴 or 透明なボーカル
このうち2つ当てはまっていると、インディーロックやな、とくくって私は違和感がなくなった、という感じ(上記のアーケイドファイアはすべて当てはまる)。
これを踏まえたうえで、次の段からおすすめのインディーロックバンドを紹介したいと思います。
■危ういながらも、クセになる。(Vampire Weekend)
やっぱり外せないのが…
先述のアーケイドファイアと同時期に出てきて、現在もトップランカーであるヴァンパイア・ウィークエンド。
いやね、最初はなんじゃこれ、とも思いました。ヘロヘロした危うい演奏力も相まって「いいのか?これは」みたいに感じましたしね。でも、この素朴そのもの、と言った音使いの個性は本当にクセになると思います。気づいたら何度も聴いてる…みたいになってましたね…。
ちなみに世界的に名声を得たのは3rdアルバムですが、私は一番聴いたこの2ndアルバムを推したいですね。
■実は、岡崎体育の推しでもある。(Death Cab For Cutie)
続いてご紹介するのが上述二つのバンドと並べて紹介されることも多いデス・キャブ・フォー・キューティーですね。初期はいわゆるエモでしたが、00年代中盤以降はインディーロックの中核を占めるバンドになっていきました。
デスキャブの最大の持ち味はなんといっても「出されている音すべての透明感」。聴いてて気持ちいいですよね。それこそ最初期のエモ時代もしっかり歪んだ音が濁りなくクリアなんですよね。また、メロディもきれいなので、日本人にも聴きやすいバンドだと思います。
それこそ、実は岡崎体育も推しのバンドなんですよね…(この曲で言及されています)。
■セールス的にはメジャーじゃないけど名前は超メジャー。(Sean Lennon)
次はちょっと、セールス的にはメジャーじゃないけど名前は超有名どころとして…ショーン・レノンを紹介したいですね。
ご存じ、ジョン・レノンの息子という巨大すぎるものを背負っている彼ですが…期待が大きすぎたせいか評論家筋からは辛辣な評価のようでして。
なんだけど私はこの曲が収録されているアルバム、本当に本当によく聴きました(再生回数30回前後)。シンプルな感想ではありますが、声は絶対的にいいし、詞世界は非常に内省的で「素直に暗く」、メロディ・楽曲体裁の整い方もやはり血筋やと思うんですよね。
■透明、をそのまま形にしたようなバンド。(plenty)
日本のバンドも紹介しておくと…
惜しくも解散してしまいましたがplentyはインディーロックらしいバンドだったと思います。
江沼郁弥(Gt./Vo.)の透明をそのまま形にしたような超ハイトーンな声と、抒情的なサウンド、ハッとさせられる内省の果てのような詞世界…。聴きやすさも十分にあると思いますし、万人に勧められると思います。
■まとめ。
自分で書いてて思いましたが、日本では正直、そこまで大きなムーブメントになったとは言えなかった感があるインディーロック(強いて言うなら、SEKAI NO OWARIはインディーロックっぽい?ただ、彼らはポップ色の方が強く、どっちかというと他に分類されそうな気も…)ですが、音のソースが多い音楽でもあるので聴いてて楽しいと思いますんで、ぜひ一度、触れてみてほしいと思いますね。
また、インディーロックでこんなんもおすすめ!などありましたらコメントやらで教えてくださるとうれしいです。