こんばんは。キタダハルキです。
今日はもう…春到来の暖かさを楽しんでいたんですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【このひねくれた愛を、おもしろがれるかどうか…】。
それではレビューしていきたいと思います。
■天才の愛/くるり(2021)
京都発、日本を代表するロックバンド・くるりの13thアルバムです。
いきなり率直な話をすると…今作は敷居が結構高いと思っています。
それこそ、冒頭の『I Love You(M-1、上記)』から、ミニマルにまとめられたインディー・エレクトロニカ的な作風でかわいいながらもひねくれている、それこそ『天才の愛』と言わんばかりのわかりやすそうで、そうでもないような…みたいな楽曲なんですよね。
かと思えば、『潮風のアリア(M-2)』では雄大ながら従来から彼らの音楽に触れていたら馴染み深いコード進行のスタイルがやって来はするんだけど曲が6分半を超える長尺だったり、ぶっちゃけ昭和~平成の野球に興味がなかったらポカーンとしてしまうかもしれない『野球(M-3)』にしても、ちょっと置いてけぼりになってしまう*1かも…という懸念はありますね。
もっとも、これまで多面的に音楽をやってきた中で、その昇華度合いに「おお…」となるものは大きく、地中海のようなムードある『ナイロン(M-5)』は非常にエキゾチックだし、ジャズでプログレッシブにごったがえしてそうで実は調和がとれている『大阪万博(M-6)』など、聴いててすぐ飽きたりはせず、面白いのは間違いない*2んですよね。
この壮大さから、ビールの缶を開ける音を模したタイトル『ぷしゅ(M-11)』を象徴とするように最終盤でミニマルな生活へと帰ってくるような作風なんですが…
芸術的で完成度も高いアルバムではあると思う一方で、さすがにリスナーに強くアーティーを求めすぎかなぁ…とも思ったのはありますね…。少なくとも、くるりを聴いたことがない方がこっから触るのはちょっと難しいかなぁと思います。
■終わりに:ちょっと教養を要求される感覚がありつつも…
レビューは以上になりますが…
本作、一応10回は聴いているんですけども…それでも特に中盤のジャズパートは難しいかもなぁ…と感じました。いじわるな言い方ではありますが教養を求めてくるような感じ*3というか…。
とりあえず、くるりが今までいろんな作風でやってきたことに、これまでもついてきてるということが今作を聴くうえでの前提のような気がします。
ただ、アルバム自体がひねているとはいえ面白く、それこそ10回聴いてるのに全体像すらつかみ損ねているぐらいには深さのある作品なので、そこをどう捉えるか…という感じですかね…
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★くるり・アルバム時系列レビュー
↓前作(未発表曲集)のレビュー記事はこちら。まさにキャリアを統括した裏ベストと言える内容で、近年はあまり見られなくなったオルタナ直球ロック的内容も聴けるところにも大きな美点アリ。
↓次作(14th)のレビュー記事はこちら。20年ぶりに…オリジナルメンバー・森信行(Dr.)とのレコーディングになった作品。久々に「あぁ…ロックバンドだなぁ…」と素直に思えたアルバムでもあり、特に最近くるりを全然聴いてないという方にお薦め。
↓当カテゴリ、前回の記事はこちら。M.I.A.が提示するヒップホップはもはや、ローカルの枠を超えてハイパーに突き破るブチ上がる一枚でした…

