こんばんは。キタダハルキです。
今日はゆっくり起きたものの、結構スムーズにいろいろとこなせているんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【ダウナー、オルタナ、大荒れの中に、アートの萌芽も】。
それではレビューしていきたいと思います。
■13/Blur(1999)
ロンドンのロックバンド、ブラーの6thアルバムです。
幕開けからこう…ゴスペル・ソウル調で優しいけれど傷の匂ってくる曲ですよね。『Tender(M-1)』ね。ボーカルのデーモン・アルバーンが当時交際していたジャスティーン・フリッシュマン*1との破局の傷が反映された曲、との話もありますが…
それはさておき、前作から本格的にポップというよりもオルタナ方面に顔を出すようになった作風と、ダウナーさもさく裂していますね。先ほどの『Tender』と打って変わり『Bugman(M-2)』ではまさにバグったような音像で鋭利なサウンドを見せつけてきて、このアルバムを代表するシングル『Coffee & TV(M-3)』ではポップさもありながらダウナーなメロディで、むしろ曲のポップさの根幹はギターが担っている*2ような状況。
このアルバムって…ダウナー、オルタナ、大荒れ…みたいなのを繰り返しつつ、特に後半はのちのデーモンのソロプロジェクト・ゴリラズに繋がるようなアフリカンチックなビート(『Mellow Song(M-8)』)、見ようによってはヒップホップのようなフィーリング(『Trailerpark(M-9)』が出てきたり、そういう面での萌芽を楽しむのは面白いと思います。
ただ、それらが”聴きやすい”か?と言われると…うーん…。
曲後半でせりあがる長尺の『Caramel(M-10)』、オルタナがくっついてくる『Trimm Trabb(M-11)』は、おもしろいとは思うんですけども…うん、アートだね…みたいな感覚*3にもなるので、薦め難いのも正直な感想。
なんなら、先述した破局の件をかなりはっきりと曲にしている『No Distance Left to Run(M-12)』の方が聴きやすいとすら思うぐらいなので…
この後、音楽性をめぐる大衝突を起こす*4ことになるんですが…まぁその不穏を感じていた方は当時もいたんじゃなかろうか、と思わされる内容ではありますね。
アート作品としては作曲構成がおもしろいので、優れた作品には違いないと思うんですけども…聴きやすいものを求めるのなら、彼らの中でも違う作品を薦めたいのが正直な感想です。
■終わりに:作曲レベルは確実に上昇している。
レビューは以上になりますが…
音楽としてはおもしろい作品だと思います。作曲レベルの複雑性は明らかに増していますしね。その代わり、やはり聴きやすさはトレードオフになっている感も否めず…匙加減の難しさも感じさせられる作品だと思いますね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★Blur・アルバム時系列レビュー
↓次作(7th)のレビューはこちら。先述したメンバー間衝突もあり、いわくつきのアルバムながら、先進性と洗練性は増していて、いま聴いても古臭く感じない作品に。
★関連(個人的お勧め含む)作品・記事
↓今作リード曲『Tender』の影響について、日本のロックバンド・くるりの下記アルバム収録曲『oh my baby(下記、M-7)』で言及されています。
↓当カテゴリ、前回の記事はこちら。ニューウェイヴの中でも異彩を放っていたロックバンド、アダム&ジ・アンツの代表作は、血沸き肉立つようなビートがクセになるロックンロールアルバムでもありました…

