ロック
プライマル・スクリームの傑作『XTRMNTR』をレビュー。冒頭4曲の圧倒的な畳みかけから、リスナーへの配慮が光る中盤の構成まで、心理学的な視点も交えて考察します。店舗レンタルという「ギャンブル」で引き当てた、今なお色褪せない衝撃作の魅力に迫ります。
ボブ・ディランが初めてエレキ楽器を導入し、フォーク・ロックの源流となった1stエレキ・アルバム『Bringing It All Back Home』をレビュー。MVの先駆け『Subterranean Homesick Blues』や名曲『Mr. Tambourine Man』に触れつつ、「気難しそう」という先入観…
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの時系列レビュー第2弾。ロックンロールの体裁を借りながら、一気にノイズと狂気の深淵へと引きずり込む衝撃の2ndアルバムをレビューします。17分超えのノイズ・セッション「Sister Ray」やサイコな朗読劇「The Gift」な…
アンディ・ウォーホルが手掛けた「バナナのジャケ」で知られる、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコの伝説的1stアルバムをレビュー。発売当時はわずか3万枚のセールスに留まりながらも、その3万人が全員バンドを始めたと言われるほど多大な影…
シンガーソングライター・小林建樹の11thアルバム『Gift』をレビュー。カエターノ・ヴェローゾを彷彿とさせる複雑なコードワークと、嵐への楽曲提供でも証明済みのポップセンスが共存。山下達郎への深い敬愛が滲むオマージュまで、音楽の「魔術師」による12…
サンボマスターの衝撃的1stアルバム『新しき日本語ロックの道と光』をレビュー。初期の名曲「そのぬくもりに用がある」に象徴される、パンキッシュな衝動とクリーンなソウル・テクニックの融合を解説します。単なる「熱いバンド」ではない、緻密な演奏力とソ…
THE YELLOW MONKEYの活動休止後、吉井和哉がソロプロジェクト「YOSHII LOVINSON」として放った1stアルバム『at the BLACK HOLE』をレビュー。煌びやかなロックスターの虚飾を排し、宅録による不完全さと暗い情念を曝け出した本作。名曲「TALI」すらアルバム…
ロスが生んだ世界的なポップバンド、マルーン5のベスト盤『Singles』をレビュー。「This Love」や「Sunday Morning」など、熱心なファンでなくとも「どこかで聴いたことがある」名曲が揃う驚異のベスト盤を紐解きます。近年の邦楽シーンにおける彼らの多大な…
スーパートランプの代表作『Breakfast In America』をレビュー。プログレ仕込みの高度な演奏技術を、誰にでも親しみやすい「ポップ」として結実させた本作は、全世界2000万枚超えのメガヒットも納得の完成度。ドラマチックなコードワークと美しいメロディが…
ピンク・フロイドの歴史的金字塔『The Dark Side of the Moon(狂気)』をレビュー。全世界5000万枚という驚異的なセールスを記録しながら、聴くたびに「わからなさ」と「心地よさ」が同居する不思議な体験。具体的な音と抽象的な浮遊感が交互に押し寄せ、気…
オリヴィア・ロドリゴの2ndアルバム『GUTS』をレビュー。1stの成功に続く本作は、アグレッシブなポップパンクから繊細なバラードまで、天性のポップセンスとパワーが炸裂。ティーン向けという先入観をぶち破る、圧倒的な楽曲の完成度とエネルギーを紐解きま…
フォークの神様・岡林信康の1stアルバム『わたしを断罪せよ』をレビュー。カストロ議長の言葉を冠した重厚なタイトルとは裏腹に、ニール・ヤングにも通じるフォークロック的な聴きやすさと完成度に驚かされます。当時の熱狂的な支持層による「思想的縛り付け…
日本のスリーピースバンド・STANの1stアルバムをレビュー。自画自賛や毒を吐き捨てる「不遜な」歌詞の裏側に潜む、真摯なロックの精神とエッジの効いたダンス・ミュージックとしての魅力を解説します。時代の欺瞞を暴き、聴く者を問答無用で踊らせる、鋭利で…
トム・ペティの1994年のソロ名盤『Wildflowers』をレビュー。フォーク、カントリー、ブルース、ロックを自在に操り、濃淡豊かなコントラストを描き出す作曲術を解説します。60分超の長尺ながら、ジワジワとせり上がるような高揚感と、大人の耳に心地よい「刺…
syrup16gの衝撃的な1stアルバム『COPY』をレビュー。代表曲『生活』『負け犬』に刻まれた、剥き出しのリアリティと美しいメランコリー。人生の「再生産」への絶望を淡々と綴りながらも、聴く者に「生きよう」と思わせる圧倒的な希望を放つ、筆者の原点ともい…
月刊ヘビープレイ紹介企画「最近、こんなのよく聴いてます。」2025年11月号。今月のキーワードは「聴いているというより、感じている時間」。再生数1位のフローティング・ポインツによる桃源郷的なアンビエントを中心に、P-MODELの奇怪な緊張感、きのこ帝国…
ジョン・レノンの2ndアルバム『Imagine』をレビュー。世界平和を象徴する表題曲の影で、剥き出しの嫉妬やポール・マッカートニーへの攻撃性をさらけ出す、人間の多面性が詰まった一作。心理カウンセラーの視点から、ジョンの「内的平和」への問いかけと共に…
オアシスの金字塔、2ndアルバム『(What's The Story) Morning Glory?』をレビュー。全世界2500万枚超のセールスを記録し、「Don't Look Back in Anger」など時代を超えて愛される名曲を多数収録。小手先なしの真っすぐなロックが鳴らす、夜明けのような開放…
くるりの4thアルバム『THE WORLD IS MINE』をレビュー。エレクトロニカ、アンビエント、オルタナティブロックを自在に往来する本作は、既存のロックバンドの枠を打ち破った革新作。代表曲「WORLD'S END SUPERNOVA」が提示する、自由で予想のつかない音楽世界…
ゆらゆら帝国の10thアルバム『Sweet Spot』をレビュー。幕開けの「2005年世界旅行」が放つ緊張感から、中毒性溢れる「タコ物語」、そして美しき終焉「宇宙人の引っ越し」まで。サイケデリックな狂気と大いなるキャッチーさが同居し、聴く者を「とんでもなく…
スウェードの9thアルバム『Autofiction』をレビュー。復活後のアーティーな作風から一転、ロックバンドとしての剥き出しの肉体感が帰ってきた本作。ポエトリーリーディングが光る新境地や圧巻のバラードまで、オーバーアレンジを排した5人のサウンドが真ん中…
ACIDMANのメジャーデビュー作『創』をレビュー。代表曲「赤橙」に象徴される、洗練されたコードワークと圧倒的な「静と動」のダイナミズム。インスト曲が持つ真の意義を教えてくれる構成力と、デビュー作特有の爆発力が同居した、2000年代日本ロックシーンを…
millennium parade(ミレパ)の1stアルバム『THE MILLENNIUM PARADE』をレビュー。King Gnuの常田大希率いるプロジェクトが放つ、R&Bやジャズ、クラシックが溶け合う圧倒的エネルギー体。映像やアートを含む総合芸術としての完成度と、純粋に「音楽体験」と…
ナンバーガールのメジャー1stアルバム『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』をレビュー。向井秀徳が率いる伝説的バンドが放った本作は、熱病のような衝動と冷徹な鋭さが共存するオルタナの金字塔です。一瞬で空気を変える「タッチ」から、理性が崩壊する狂気…
ザ・ドアーズの衝撃的なデビューアルバム『The Doors(ハートに火をつけて)』をレビュー。サイケデリック・ロックの金字塔でありながら、初心者には「つかみどころがない」と感じられがちな本作の魅力を独自の視点で解説します。代表曲「Light My Fire(ハ…
ストレイテナーの5thミニアルバム『Crank Up』をレビュー。1曲目の幕開けから5曲目の幕引きまで、完璧な流れと高い満足度を誇る本作を紐解きます。ダウナーなエレクトロニカから情感豊かなバラードまで、バンドの多彩な魅力が凝縮。キャリアを重ねてなお、新…
パニック・アット・ザ・ディスコの解散前ラストアルバム『Viva Las Vengeance』をレビュー。前作のハイファイ路線から一転、レトロな音響で描かれるロックへの愛とは?クイーンやウィーザーへのオマージュを紐解きつつ、全スタジオ盤を聴き終えた筆者が、絶…
ビートルズの通称「ホワイト・アルバム」をレビュー。2枚組30曲というボリュームゆえに「散漫」とも評される本作ですが、そこにはロック、ポップ、サイケ、フォークまで、私たちが求める「ビートルズ成分」のすべてが詰まっています。1曲ごとの強度が導く、…
リヴァプールの伝説的バンド、ザ・ラーズ(The La's)の唯一のスタジオ盤をレビュー。無駄を削ぎ落とした「There She Goes」から、サイケデリックな熱量で燃え尽きる「Looking Glass」まで。リー・メイヴァース本人が「買うな」とまで言ったいわくつきの一枚…
ザ・モンキーズの1967年発表の2ndアルバム『More Of The Monkees』をレビュー。代表曲「I'm a Believer」や「Mary, Mary」を収録し、音楽的な進化を遂げた本作。しかし、その裏側では制作の主導権を巡る激しい衝突があった。ポップな仕上がりの奥に潜む、バ…