ロック
2026年3月のヘビープレイ5選を公開。今月は図らずも「サイケデリック」なムード漂う作品が勢揃いしました。15年来の苦手を克服したThe Verveのデビュー盤から、思わず笑ってしまうほどキレッキレな坂本慎太郎の最新作、そして圧倒的な中毒性で1位に輝いたク…
伝説的兄弟デュオ、エヴァリー・ブラザーズが1960年に発表した傑作4thアルバムをレビュー。60年代初頭の作品ながら、古さを感じさせない「磨かれたアンティーク」のような輝きを放つサウンドを紐解きます。ビートルズにも多大な影響を与えた極上のハーモニー…
日本のオルタナティブ・ロックを象徴するバンド、ART-SCHOOLの衝撃的な1stアルバムをレビュー。ボーカル・木下理樹の切実な歌声と、初期メンバーによる強固なバンドサウンドが織りなす「大人になるための鎮魂歌」の魅力を紐解きます。名曲「車輪の下」に宿る…
NYのアート・ロックレジェンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの3rdアルバムをレビュー。前作までの過激な前衛性から一転、新メンバーのダグ・ユールを迎え、ストレートな美しさと「歌」の魅力を打ち出した本作の深みを紐解きます。終盤の「The Murder…
京都発のロックバンド・くるりの13thアルバム『天才の愛』をレビュー。一聴するとかわいらしくも、その実、極めて難解でアーティーな本作。野球ファン以外を置き去りにしかねない「野球」や、高度なジャズ・アプローチが連続する中盤など、リスナーに高い教…
ゆらゆら帝国のラストアルバム『空洞です』をレビュー。「完全に出来上がってしまった」として解散を決断させた本作の、圧倒的な完成度と説得力に迫ります。タイトル通り「空洞」をテーマにしながらも、そこにあるはずの空気がみっちりと詰まったような独自…
ザ・ヴァーヴの1stアルバム『A Storm In Heaven』をレビュー。TSUTAYA DISCASにも在庫がない貴重な廃盤状態の本作を、実店舗レンタルで発掘。タイトル通り「天国の嵐」を体現したような、轟音と浮遊感が交錯するサイケデリックな音像を解説します。代表的な…
Blankey Jet Cityの7thアルバム『ロメオの心臓』をレビュー。打ち込みを導入し、映画のサントラのような構成で攻めた本作。ロカビリーの熱量と、ロックバラードに宿る危ういほどの純粋性が同居する音像を紐解きます。代表曲「赤いタンバリン」が放つ圧倒的な…
ニュージーランドのサイケデリックロックバンド、アンノウン・モータル・オーケストラの4thアルバム『Sex & Food』をレビュー。メタル的なファズが炸裂する政治批判曲「American Guilt」の衝撃や、従来のファンキーなサイケ路線の健在ぶりに触れつつ、タイト…
埼玉のロックバンド、ACIDMANの13thアルバム『光学』をレビュー。8年ぶりに彼らの音楽に触れた筆者が、偶然の出会いから感じた「新旧の融合」を紐解きます。定番のインスト構成やスケールの大きな楽曲といった安定感と、ファンクやゴスペル、ブラストビート…
syrup16gが2017年に発表した10thアルバム『delaidback』をレビュー。五十嵐隆のソロプロジェクト『犬が吠える』時代の楽曲を蔵出しし、完成させた本作が持つ「過去の清算」としての意味を考察。生々しい楽曲群や、長年待ち望んだ「赤いカラス」の音源化など…
2026年2月のリスニングログから、特に再生回数の多かった5作品を紹介。現代の吟遊詩人とも評される折坂悠太のミニアルバムや、海外での評価も高いおとぼけビ~バ~の瞬発力溢れるパンクサウンド。さらに、90年代シューゲイザー・サイケデリックシーンを牽引…
ヒューストン出身のサイケデリック・バンド、クルアンビンの1stアルバム『The Universe Smiles Upon You』をレビュー。タイ語で「飛行機」を意味するバンド名の通り、タイのファンクやアジアのオリエンタルな空気感をまとった独自のサウンドが特徴です。どこ…
レディオヘッドの6thアルバム『Hail to the Thief』をレビュー。ロックへの回帰とエレクトロニカの深化が融合した本作は、まさに「レディオヘッドの全体像(ゲシュタルト)」を掴める総合的な一冊。圧倒的な情報量と緊張感、そして美しさが共存する「はじめ…
ビッフィ・クライロ(Biffy Clyro)の7thアルバム『Ellipsis』をレビュー。前作の圧倒的ボリュームを経て、よりコンパクトかつ実験的なポップさも取り入れた意欲作。持ち味の変拍子オルタナは健在ながら、あえて「普通に聴ける曲」が並ぶ本作をどう楽しむか…
アニメ『銀魂』のエンディングテーマとして爆発的ヒットを記録した「修羅」を収録する、DOESの2ndアルバム『SUBTERRANEAN ROMANCE』をレビュー。タイアップの華やかさに媚びない、スリーピースならではの無駄を削ぎ落とした硬派なロックサウンドが魅力です。…
プライマル・スクリームの傑作『XTRMNTR』をレビュー。冒頭4曲の圧倒的な畳みかけから、リスナーへの配慮が光る中盤の構成まで、心理学的な視点も交えて考察します。店舗レンタルという「ギャンブル」で引き当てた、今なお色褪せない衝撃作の魅力に迫ります。
ボブ・ディランが初めてエレキ楽器を導入し、フォーク・ロックの源流となった1stエレキ・アルバム『Bringing It All Back Home』をレビュー。MVの先駆け『Subterranean Homesick Blues』や名曲『Mr. Tambourine Man』に触れつつ、「気難しそう」という先入観…
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの時系列レビュー第2弾。ロックンロールの体裁を借りながら、一気にノイズと狂気の深淵へと引きずり込む衝撃の2ndアルバムをレビューします。17分超えのノイズ・セッション「Sister Ray」やサイコな朗読劇「The Gift」な…
アンディ・ウォーホルが手掛けた「バナナのジャケ」で知られる、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコの伝説的1stアルバムをレビュー。発売当時はわずか3万枚のセールスに留まりながらも、その3万人が全員バンドを始めたと言われるほど多大な影…
シンガーソングライター・小林建樹の11thアルバム『Gift』をレビュー。カエターノ・ヴェローゾを彷彿とさせる複雑なコードワークと、嵐への楽曲提供でも証明済みのポップセンスが共存。山下達郎への深い敬愛が滲むオマージュまで、音楽の「魔術師」による12…
サンボマスターの衝撃的1stアルバム『新しき日本語ロックの道と光』をレビュー。初期の名曲「そのぬくもりに用がある」に象徴される、パンキッシュな衝動とクリーンなソウル・テクニックの融合を解説します。単なる「熱いバンド」ではない、緻密な演奏力とソ…
THE YELLOW MONKEYの活動休止後、吉井和哉がソロプロジェクト「YOSHII LOVINSON」として放った1stアルバム『at the BLACK HOLE』をレビュー。煌びやかなロックスターの虚飾を排し、宅録による不完全さと暗い情念を曝け出した本作。名曲「TALI」すらアルバム…
ロスが生んだ世界的なポップバンド、マルーン5のベスト盤『Singles』をレビュー。「This Love」や「Sunday Morning」など、熱心なファンでなくとも「どこかで聴いたことがある」名曲が揃う驚異のベスト盤を紐解きます。近年の邦楽シーンにおける彼らの多大な…
スーパートランプの代表作『Breakfast In America』をレビュー。プログレ仕込みの高度な演奏技術を、誰にでも親しみやすい「ポップ」として結実させた本作は、全世界2000万枚超えのメガヒットも納得の完成度。ドラマチックなコードワークと美しいメロディが…
ピンク・フロイドの歴史的金字塔『The Dark Side of the Moon(狂気)』をレビュー。全世界5000万枚という驚異的なセールスを記録しながら、聴くたびに「わからなさ」と「心地よさ」が同居する不思議な体験。具体的な音と抽象的な浮遊感が交互に押し寄せ、気…
オリヴィア・ロドリゴの2ndアルバム『GUTS』をレビュー。1stの成功に続く本作は、アグレッシブなポップパンクから繊細なバラードまで、天性のポップセンスとパワーが炸裂。ティーン向けという先入観をぶち破る、圧倒的な楽曲の完成度とエネルギーを紐解きま…
フォークの神様・岡林信康の1stアルバム『わたしを断罪せよ』をレビュー。カストロ議長の言葉を冠した重厚なタイトルとは裏腹に、ニール・ヤングにも通じるフォークロック的な聴きやすさと完成度に驚かされます。当時の熱狂的な支持層による「思想的縛り付け…
日本のスリーピースバンド・STANの1stアルバムをレビュー。自画自賛や毒を吐き捨てる「不遜な」歌詞の裏側に潜む、真摯なロックの精神とエッジの効いたダンス・ミュージックとしての魅力を解説します。時代の欺瞞を暴き、聴く者を問答無用で踊らせる、鋭利で…
トム・ペティの1994年のソロ名盤『Wildflowers』をレビュー。フォーク、カントリー、ブルース、ロックを自在に操り、濃淡豊かなコントラストを描き出す作曲術を解説します。60分超の長尺ながら、ジワジワとせり上がるような高揚感と、大人の耳に心地よい「刺…