こんばんは。キタダハルキです。
年末の企画が年始に後倒しになり、毎月のこの企画が遅れておりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
ということで、今月もこの企画…
最近、こんなの聴き始めました。
1月号をお送りいたします。
※先月号はこちら。
今月号のデータ集計をしていたら、相当僅差でしたね。また、レビューしたりした関係で再生数が際立って多くなったsyrup16gの最新作は今回は殿堂枠、ということで外しております。それでは本題に入っていきたいと思います。
■World Of Echo/Arthur Russell(1986)
このアルバムは最初、度肝を抜かれましたね…なんだこれ?と。初回では、とてもじゃないけど「聴きやすい」とは言い難く…。なんだけれども、どこか不思議な温かみがあるというか…雑念から解放されるような…というか。いわゆるニューエイジ的な感覚もありつつ、という癒しが感じられるアルバムです。
しかしチェリストであるアーサー・ラッセルが、電子音楽に接近するとこんなアプローチになるんやぁ…と。何年かかっても理解はできないと思いますが、わからないからこそいいアルバム、ともいえると思います。
■Postcards From A Young Man/Manic Street Preachers(2010)
昨年の年間ランキングに引き続き、マニックスがランクイン。このアルバムは前作に比べてもさらにポップで迷いのない作風でしたね。ここで持ち味を残しながら聴きやすくもなれたのが、現在もセールスを保ち生き残れている大きな要因のひとつのように思います。
■Second Edition/Public Image Ltd.(1979)
これもまぁ、きわめて先進的な作風でしたね。
いわゆる「ポスト・パンク」のはじまりとも言えるクールな音像に、大胆にチャイコフスキーの名曲「白鳥の湖」を採り入れた「Swan Lake*1」のインパクトが強烈でしたね…。
不気味さも感じる方もいると思いますし、聴きやすいとは言い難い作品ですが、意外とクセになって何回も聴きたくなる…という感じでとらえて間違いはないかと思います。
■Aquemini/Outkast(1998)
アウトキャストも…日本でもめちゃくちゃ人気がある*2にもかかわらず、全然聴いてこなかったんですよね。
その「聴いてこなかった」時間、明快に損したなと思いました。ホント素晴らしいアルバムです。何回聴いても、ほんまに74分もあったか?って感じ。
表す語彙が少なくてこの程度しか書けないのが恐縮ではありますが、ヒップホップをあんま聴かない人でも、人「こそ」聴いてみてほしいです。
■White Tissue/美炎 -BIEN-(2022)
これはもう…やられましたね。鼻炎をテーマにしたV系ロックバンドってコンセプトでもう大勝利でしたね。しかも7曲通底しきってましたしね。コンセプトアルバムとしても出色の出来だと思いました。
そんで長田さ…いや、kushami(Vo.)のボーカル技術・世界観構築力はもう、メインストリームに居ながら守りに入らないという意味でも圧倒的でした。なんせ、単純に楽曲も優れているんで企画ものを忌避している、とかでなければぜひ。
■まとめ:今月号一番のおすすめは…。
今回はまぁ、バラッバラでしたねー。実は今回紹介しなかった、そこそこ再生回数伸びてる作品群*3もバラッバラで、結構いろいろな作品にさわることができた月間になったと思います。
今月号一番のお勧めは…マジな話、美炎です。圧倒的に一番聴きやすいですし、面白い…。今更ながらプッシュしておきたい作品です…。
もしよかったら、あなたが最近聴いている音楽も、コメント欄などで教えてくださるとうれしいです。