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2021年に個人的に聴いた名盤ベスト10枚レビューする企画。

こんばんは。キタダハルキです。

いやはや、年の瀬が近づいてまいりました。ということで、年末っぽい企画を…。

 

題して…

2021年に個人的に聴いたベスト10枚レビューする企画。

 

まぁ、ベタなんですけど、私の企画趣旨としては「今年出たアルバム」ではなく、「今年、私が聴き始めたアルバム」ということです(新しいものばかりを追いかけているわけではないので…)。また、記事がダラダラ長くなるのを避けるために、レビューはもう「感想どまり」にしています。

で、ランキングはもう、単純に「iTunesでの再生回数、回数が並んだらそこに到達する期間が短い方が上位」という考え方で決めました。それではやっていきたいと思います。

■第10位:新しい果実/GRAPEVINE(2021)

さっそく今年の作品ですが…このアルバムすごかったですねー。

バインのすごいところは、毎回新しさは感じるけれど、でも「あぁ、これはバインのアルバムや」ってのは失っていないところ。

PVが早めに公開された「ねずみ浄土」はもう、最新流行のインディーポップのような削ぎ落しに削ぎ落としたアプローチだけれども、未消化のまま「やってみた感」は一切なく、掴んでますよね…。


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バインは「変わるけど、変わらないバンド」だと思っています。もう活動20年を超えましたけど、ずっと聴き続けている、という方も多いんじゃないですかね?

 

■第9位:Mezzanine/Massive Attack(1998)

マッシブアタックといえば、超評価の高い「Blue Lines」かこのアルバム、って感じらしいですね。私はツタヤディスカスを利用しているんですが、在庫が一回切れたため慌てて借りたのを覚えています。

 


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マッシブアタックはこのアルバムも含め、聴くシチュエーションを選ばないですよね。それも聴く回数が伸びた要因のひとつです。仕事してても聴けるし、ヨガとかするときにも聴けるし…。一生懸命聴こうとしなくても、身体に気持ちよさが残る、そういうアルバムだと思います。

 

■第8位:Radiator/Super Furry Animals(1998)

ディスカスの話が続きますが、こちらも名盤として認知していながらずっと在庫切れでしてね。で、実店舗にしびれを切らして借りに行った作品です。

しかしこのアルバムは良かったですねー。アルバム一枚聴いて、一枚の画って感覚が残るというか。曲単体に力みがありすぎず、だけど勝負所ではポップでクセになる作品。PVとか少ないの、本当にもったいないと思います…。

日本では残念ながら知名度が低く、来日公演では悲惨な客入りになったそうですが、そんなのなんのその、ってぐらい名盤だと思います。敢えて言うなら、ブラーとかが好みであれば十分に聴けるはず。

 

■第7位:This Year's Model/Elvis Costello & The Attractions(1978)

高校生のときに、まだ黎明期だったころのフェスについて友人と話していて…たしかそのフェスのヘッドライナーがコステロだったのかな?そのときに友人がガッカリしていたのを強く覚えています。

要は、コステロは高校生には早すぎたんかもと思い、なかなか聴く機会のないまま30代に突入。で、おそるおそる聴き始めたらむしろポップで聴きやすいやないかい、という感想。


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ある意味、私も少しは少し大人になったのかな?とも思った瞬間でしたね。

まだ代表作も聴ききれていませんが、いまのところコステロではこのアルバムが一番好き。

 

■第6位:Barbara Barbara, We Face A Shining Future/Underworld(2016)

個人的には、これの一個前のアルバムが思ったよりポップだった(期待したのとは違った、という意味。もちろん名盤です)のもあり、どうかな?と半信半疑で聴きましたが…

アンダーワールド節全開!って感じのアルバムでホッとした感じもありましたね。


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正直、私はテクノに造詣は全く深くないんですが、そういう人にもリーチして、なおかつ年間通じて聴けてるってのはやっぱりすごいんやなと思います。万人に安心してお勧めできるアルバムだと思います。

 

■第5位:4/The Red Jumpsuit Apparatus(2014)

おそらく、今回の記事でもっともマイナーなバンドだと思います。ポストハードコア・スクリーモ勢のレッド・ジャンプスーツ・アパラタス…うーん、覚えにくい笑。名前だけでも覚えて帰ってと言いにくい…。

それは置いといて、このアルバムは冒頭からこのジャンルとしては珍しい9分弱の長尺ナンバー「Grimm2.0」で始まるんですがこの曲がとにかくすごい。このジャンルお決まりの批判文句である「どれも一緒」を覆すようなプログレッシブな展開が特色。


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この曲以外も美メロの連続でストレートにカッコいい!と思えるアルバムだと思います。日本人にも受けるタイプのバンドやと思うんですけどねぇ…。

※配信のみリリースのアルバムです。私はiTunesで購入しました。

 

4

4

  • ザ・レッド・ジャンプスーツ・アパラタス
  • クリスチャンミュージック
  • ¥1528

■第4位:Just Bring It/BAND-MAID(2017)

いやぁ、自分の再生データを見返していて、本当に今年はよく聴きましたね、バンドメイド。

メジャーで初めてリリースしたこのフルアルバムはもう、パワー全開。提供された楽曲と、自分たちで制作した楽曲のクオリティが釣り合っていて、どんどん進化していく姿を目の当たりにできる作品。


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なんというか、アイドルだと思っている方にこそ聴いてほしいと思いますね。この音にそういう「ビジネス止まりのぬるさ」はない。だからこその「Just Bring It(かかってこい)」。

私はそう思います。

 

■第3位:WORLD DOMINATION/BAND-MAID(2018)

連続してのランクインになったバンドメイド。

このアルバムではさらに進化を遂げ、全楽曲作曲*1。演奏技術もさらにパワーアップ。世界征服というタイトルに込められた思いも、海外でもセールスを持っている事実も鑑み、絵空事でもなんでもない、とさえ感じさせるほどの作品。


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先ほども言いましたけど、バンドメイドのすごいなーと思うポイントは、本当に目に見えるぐらいの形で毎度「進化」を見せてくれるところ。こんなに真っすぐ右肩上がりで成長していくストーリーを見せてくれるバンドってそうはないと思います。

 

■第2位:The New Abnormal/The Strokes(2020)

いやぁ…お帰り!って思いましたねー。我々のストロークスが帰ってきたぞ!って作品でしたね。レンタル待ちで1年かかりましたが、本当に本当に聴いてよかった。

評価もセールスも伸び悩んだ前作から6年を超えて時が流れ、ギターのニックもソロ活動へ…ってなった時点で、このままフェードアウトするのか…?と正直思っていた中で、過去作を聴きながら「あぁ、ストロークスってやっぱりよかったなぁ…」とか思っていたんですよね。

で、コロナの恐怖が広がり始めて閉塞感が漂い始めたころ、YouTubeに新曲らしきPVがアップされたときの半信半疑、そして感動の流れは今も覚えていますね。


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特に、一回ハイファイよりな方向性になったあたりでストロークスを聴かなくなったという私のような方に聴いてほしいです。求めているものに近いものはきっと、あると思います。

 

■第1位:Cool Struttin'/Sonny Clark(1958)

さて、ぶっちゃけると1位はまさかという感じです笑。

まさか私自身もこんなに聴いているとは思わなかった…。

ジャズピアニスト、ソニー・クラークのド定番中のド定番アルバム。おそらく人生で一度くらいはどこかで耳にしていると思います。これとかね。


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ただ、アルバム全体をしっかり聴いたのは今年から、なのでこういう形でランクインしました。

しかしこのアルバムって、実は本国アメリカではヒットせず、日本からジャズ喫茶の影響で注文が殺到…っていう珍しいセールスパターンだったようです。だからこそなのか、日本人のDNAの中に染みついているようなところもあるのかもしれませんね。

家で流していて、一切違和感なく空間を彩ってくれる作品だと思います。聴いて損ナシ。

 

■まとめ。

さて、こういう企画を初めてやってみたんですが…楽しいですね、単純に笑。

特に、新作を追いかけることに疲れている方にこそお勧めしたい企画かも。自分がナウだと思えばナウ、それでいいのだ、と思うんですよね。

あなたが今年聴き始めたアルバムで「良かった!」と思ったアルバムは何ですか?コメント欄やらでぜひ教えてくださるとうれしいです!

*1:共作はあり。