こんばんは。キタダハルキです。
さて、2月になりましたのでこの企画…
最近、こんなの聴き始めました。
…これの2月号をお送りしたいと思います。
※先月号はこちら。よかったらご覧ください。
先月も書きましたが一応、この「最近」の定義ですが…昨年の12月に音源を入手したもの(例によって、その月にリリースされた、という意味ではありません)という形です。なぜその時期に得た音源の話をいまするのかというと…こういう定義にしないと12月31日に入手した音源はたいして聴いてなくて当たり前、ってなっちゃうから。要は、12月末にゲットしたものでも一か月は聴いてる状態つくってから…って形をとりたかった、ってことです。
それでは、今月号、さっそくスタートしたいと思います。再生回数が多かった5枚をピックアップしていきます…。
■A LONG VACATION/大瀧詠一(1982)
日本の音楽史に燦然と輝く金字塔…なんですけど、実は聴いたことなかったんですよね…。例によってあまのじゃく的根性で、すごいって言われても、そんなにすごいんか?ええ?みたいな気持ちでね。
…結論は参りました、でしたね…。
陳腐な表現で申し訳ないけれど、音が綺麗だし厚い。歌謡曲テイストに懐かしさは感じるかもしれませんが、一切、音に古臭さのような弱点は感じませんでした。これは本当にすごいこと。
しかもこのアルバム、それだけ精度の高いアルバムなのに真面目過ぎないのがまた、良いというか…。時々間の抜けたような音使いが出てくるんですけど…それが「集中させ過ぎない」役割を担っていると思います。
もちろんですが、万人におススメできますね。聴きやすさは間違いないと思います。
つい先日も川崎鷹也さんが収録曲の「君は天然色」をカバーするなど、何十年にもわたってずーっとコンスタントに売り上げが積み上がっている人気の高いアルバムです。
まぁ、とにかく聴いてない方はぜひ聴いてみてください。
少なくとも損はしないと思いますね。
■Endtroducing...../DJ Shadow(1996)
このアルバムもよう聴きましたねー。
ギネスが「初の完全なるサンプリング*1アルバム」と認定したことでも有名なDJシャドウの1stアルバム。
正直、言われなければ(というか、言われても)サンプリングのみで出来上がってるってわからないと思います。え?こんなんどっから引っ張ってきたん?って思うこと請け合い。ウン万枚という膨大なレコードの山から、気の遠くなるような探索作業の末に出来上がった作品とのことですが…その手間が不思議な温かみのようなものを感じさせてくれるのかも?
■2/Mac DeMarco(2012)
このアルバムは…
この曲に言いたいことが詰まっている気がしますね。
なんというか…トリップ感そのもの、みたいな音ですよね。脳が溶けてるような感じというか。ダウナーとか、退廃的とか、そういうニュアンスを音にするとこうなるのか、という…。PVも異常としか思えないレベルの狙った低画質。
ぼへーっとしたいときに、これ以上ないくらいの音楽やと思います。それ以外もはや説明しなくてもいいんじゃないか。なんなら説明を放棄したくなるぐらいに、ヘロヘロしたフィーリングのアルバムです。
短いレビューですが、ほんとおススメのアルバムです。サイケデリックな音楽が好きな方にはドンピシャで刺さるはず。
■Aloha Polydor/FISHMANS(1999)
実はフィッシュマンズ、極めて評価が高いことは存じながらも、ハマり切れずにこの歳になったんですよね。
タワレコ?のカウントダウン番組で小6で存在は認知(そしてあの悲しい出来事も…)していたけれど聴く機会を作れず、数年後にバンドマンになってから聴いたベスト盤がコアすぎて、当時の私の耳では馴染み切れず…。
だけど、諦めたくなかったのがフィッシュマンズ。耳が開いていないジャンルだからこそ、ここはこじ開けたいと思って。
で、アマゾンレビューの「音質はこのベストが一番では?」って言葉を信じて(かつ、一番最初に認知した「ゆらめき IN THE AIR」を聴くために)このベスト盤を聴いたんですがまー、信じてよかった!こんなに説得できる音を鳴らしていたとは…。
※この曲が本当にすごい…。
収録曲のもっと多いベスト盤も後発で出ていますけど、私もこのベスト盤を推したいですね。散らかり感もマニアック感もなく、エッセンスが抽出できているベストアルバムだと思いますね。
■Odessey & Oracle/The Zombies(1968)
このアルバムにはちょっとした因縁がありましてね。
いま、私はローリングストーン誌のベスト500で勉強している最中なんですが…たしかこのアルバムが初めての「TSUTAYAディスカス・在庫切れ」との遭遇だったんですよね。そのときはその意味がわからず、待ってりゃくるのかな?と思っていたら待てど暮らせど…。
ということで、実店舗レンタルに切り替えて、在庫があるのを確認したうえで借りに行ったんですが…探せども探せども、ない。ということで店員さんに協力してもらったんですが…結局30分ほどの探索ののち、在庫紛失という結論に…。
ただ、このアルバムはなんか諦める気になれなくて…。結局「購入」しました。それもリマスターされた2枚組バージョンを。
まぁ、こういう因縁があるので冷静でない耳かもしれないですが、冒頭から清々しい、純度が高く青いサウンド・コーラスワークに感動しましたね。隙だらけだけど、だからこそ生まれる人間らしさというか。そして、最後まで聴ききろうか、というときに超有名曲が流れてきて、「あぁ、このバンドなん!?」ってなりましたね。
結局この「ブレイク」したアルバムの制作途中で不仲になり解散したため、活動期間は非常に短かったながらも、19年にロックの殿堂入りを果たすなどこの1枚で爪痕をしっかり残したと言えるバンドだと思いますね。
■おわりに。
今月は評価の高いアルバムが勢ぞろい、って形になりましたね。
なんだかんだ、やっぱり評価されてるアルバムって聴き心地いいなと思います。今回の5枚は例にもれず、音そのものがすばらしいアルバムだと思いますんで、ぜひ聴いてみてください。
もしよかったら、あなたが最近聴いている音楽も、コメント欄などで教えてくださるとうれしいです。
*1:過去の曲や音源の一部を流用し、再構築して新たな楽曲を製作する音楽製作法・表現技法のこと。または楽器音や自然の音をサンプラーで録音し、楽曲の中に組み入れることである。wikiより。