いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

ジャンル分けに困ったら、紹介すると考えてみるといいんじゃないかって話。

こんばんは。キタダハルキです。

 

さて、前回はロックってなんだ?って話をして、その結果まぁ、ある意味「無難」な英国4大ロックバンドを基準にして、ロックのジャンル分けをしたらスムーズやで、って話をしたんですが…

musictherapy.hateblo.jp

 

このときに、実は上記「以外の」基準も結局、あるよねって思った面がありましてね。

というのも、まー日本のロックは「分けにくい」人が多いんですよ、ええ。日本独自のミックス・工夫文化の集大成と言いますか…。いわゆるその、さっき言った基準には当てはまらないけど、ロックに入れとくしかないケースも存在しましてね。

今日はそんな中からメジャーな方々に絞ってお話ししようかと。

■特に分けるのに困った例その1.椎名林檎氏。

ちなみに、現時点で私のiTunesの「Rock」ジャンルに入っているアーティストは88組。

これ、だいぶ細分化して減りました。分けてない頃はそれこそ300とかいましたからね。要は「探しにくい」から、いろいろと分けていったわけです。

 

その過程の中で特に困ったのが…椎名林檎氏。


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罪と罰はわりとわかりやすくロック、ですけど…

 


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これは、ロック?と言われるとまた違うような…というように、音楽性の懐がめちゃくちゃ深いんですよね。

他の曲だと「オルタナ」の要素(特に初期のアルバム)もだいぶ入ってるし、ジャズらしきものまで、もう千差万別。一方で、椎名林檎氏の場合は上記の4大ロックバンドの影響はそこまで感じないところもあるんでね…。

 

※wikiみたら、ジャンルがえらいことになってましたね…笑

ja.wikipedia.org

 

■特に分けるのに困った例その2.くるり。

あと、ジャンル分け泣かせなのが…

くるり、かなーと。正直、ほんまに同じアーティストか?ってぐらい、毎度音楽性変わりますよね。

 

初期はドストレートにロックですが…


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中期でエレクトロニカを思いっきり導入して…


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クラシックにも手を出す、っていう…


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余談ですが、くるりのすごいところはこんだけ音楽性が変化してもきちんと「売ってくる」ところも大きいと思います。一回オリコン10位内のセールスを出して以降は、スタジオ盤アルバムで10位割れすら一回もないはず。

 

■「紹介する」と考えたときに…。

さて、ちなみに椎名林檎氏もくるりも、どちらも「ロック」に入れています。

こうしたのはなぜか、というと…。今までリリースされた曲を繋ぐキーワード、ってなったときに、一番包括できるのが、ロックだったから、ということです。

 

例えばですが、「椎名林檎はジャズだ!」と紹介したら、なんか変な感じしません?

この曲とかどうなるねんって思いますし。


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それこそ、くるりも「エレクトロニカ」とか「クラシック」「だ、である」と言ってしまうと、それまでのキャリアを包括しきれないと思ったんです。要は「紹介する」って考えたときに一番違和感のない形を考えたら、それはロックだった、みたいな感覚ですね(伝わりますかね?)。

 

なので、ジャンル分けに迷ったら「このアーティストを紹介すると思ったら」って観点が、意外と役に立つかもしれません、というお話でした。皆さまはどう思いますか?