私の「純粋な」ロックの原点。
Love Psychedelic Orchestra/LOVE PSYCHEDELICO 2002年1月9日
Standing Bird
Free World
Unchained
green
Dry Town
I Will Be With You
Days Of Days Over You
You Ate It
Waltz
life goes on
"0"
California
ここ最近、少し趣向を変えた記事をちょこちょこ書き始めているんですが、その一環で出てきたデリコの2ndアルバムについてお話ししてみようかと。
こないだお話ししたんですが…まー、デリコは第一印象が本当に苦手だったんですよ。
※そのときのエピソードはこちらに…。
ですが、そこでいわゆる「ランダムエンカウント」を繰り返すうちに、カッコいいんじゃないか?と思い始めるようになって…。気づけばこのアルバム…20年前ですか…怖いわー…。
ちなみに、1stではなくこちらのレビューから始めた理由は特段大きなものではなく、単純にこのアルバムが「聴こう!」と思った最初のきっかけであり、なおかつ最も「原型に近いロック」の耳を開いた作品だから。実は昨日もこのアルバム聴いたんですが、まったく古いと感じなかったですね。
というわけで、そんな作品のレビュー、やっていきたいと思います。
■とにかく「飽きにくい」!
このアルバムの個人的に思う一番いいところって「飽きにくい」ってこと。
1曲目から最後まで、似たような曲やなとか思わずに最後まで行けるというか…。
まず1曲目の「Standing Bird」のギターリフでガッチリ耳を掴んで…
2曲目のシングル「Free World」で空気をオーガニックに変えて…
ここからサイケデリックな気だるいリフが特徴の3曲目「Unchained」につないで、4曲目「green」はインスト、ですからね。本当に耳の滑り出しがいいんですよね。
※特にこのインスト曲での耳の切り替わりって本当に大事だと思っています。実は個人的にこういう曲がない「ベスト盤」って全体では聴きにくいと思っているんです。なんせベスト盤は抜きどころがなく、ずっと同じ熱量で聴かされるからきついんじゃないか、と。
文章がダラダラするので全部は取り上げませんが、5曲目以降も似たような曲、とならずにバランスよく、耳には残るけれど食べ飽きるような味付けの曲はほんと、ないです。そこがとにかくすごいと思いますね。
■日本ではビートルズのようなバンドをやる人が少ない…
デリコはそれこそ、本当にロックらしいロックというか…。ルーツに近いロックをやっている日本では貴重なバンドだと思います。
本人たちがどこかで言うてたと思うんですが…日本ではビートルズのようなバンドをやる人が少ない、みたいな話ね。軽音やってた身なんでなんとなくわかりますが、ビートルズやストーンズに対しては、やっぱり「畏れ」のようなものはあるんですよ。それこそコピバンですら。
だからこそ、この音楽性で行くのは勇気も自信も相当に感じるんですよね。
ただ、このアルバムを聴けばその自信が無謀なものではなく、確信に基づいたものだったんやろうなぁ…ってのを感じさせる、そんな内容のアルバムだと思いますね。