いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

音楽は一回聴いただけじゃわからん、を実感した話。

こんばんは。キタダハルキです。

今回はちょっと変化球的な内容でお話ししてみようかなと思います。

 

私、音楽の聴き方でひとつ、決めていることがありましてね。

それは「音楽アルバムは、1回だけで聴くのをやめたりしない」ということ。

 

理由はシンプルですが、やっぱり一回じゃわかんないんですよ。

 

ごく感覚的な話ですけど、1回目ってどうしても新しい情報がたくさんやってくるせいか、耳がいきなり拒絶反応のようなものを起こしたりして、狙い通りに聴けていないことが多いから。

それがもう、2回目になったらぜんっぜんちがうというか…「アレ?いいじゃん」ってなることも本当に多いです。そうやって何度も耳の「許容できる・受け入れられる領域」が広がっていった感じはあります。

今回は、そういう感じで「1回で諦めなかった結果、今では大ファン」っていうアーティストの話をしてみようかと思います。

■その1.UNISON SQUARE GARDEN

まずは当ブログでのディスクレビューもしましたが…UNISON SQUARE GARDENです。

 

↓これ、本当に素晴らしいアルバムです…。

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実は本人たちの楽曲の歌詞の中でもうっすら触れられていますが…やっぱり独特な高音ボーカルや独自性の高い言語選択で成り立つ歌詞が特徴的ですぐ入ってこない、苦手、ってのは1回目では感じました。

でもね、正直私はそういうのを感じたのは「1回目だけ」でした。もっぺんきいてみようか…と思って聴いたら…「あれ?これすごくない?」ってことに気づいたんですよ。とんでもない演奏力とか、それこそ当人にしか歌いこなせないんちゃうか?っていうメロディーとか。

そんなこんなですっかりクセになって、大学時代に一回コピバンをやるほど好きになってもう10年来のファンです。一回で諦めたとか、聴かず嫌いの方にはぜひ聴いてほしいと思いますね。楽曲がタフで、ずっと聴いててもバラし切れる感じがしないのって本当に貴重だと思いますんでね。

 

■その2.LOVE PSYCHEDELICO

続いて紹介するのは…デリコですね。今ではなんでこれが一回目合わなかったんや?と思います。

 

↓当時合わなかったのはこの曲。今ではもはや、超カッコいいとしか思わず…。


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まぁ、理由はごく単純。当時の私はロックは聴き始めたけれど、洋楽とかを全然聴いていなかった小学校高学年。なんというか「曲を聴く習慣がなくて、歌のみしか情報判断基準がない」ような状態だったんじゃないかと。その耳で聴くと、あの英語と日本語が混ざった脱力した感じが「すかしてる」とか思ったんやと思います。

一方、うちの母親はすぐにデリコにはまって聴いていたため、結構何度かいわゆる「エンカウント」的に聴く機会があるうちに印象が変わってきましてね。

 

この曲でがっつり定着して、ハマり切った感じです。


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こうしてデリコにはまっていって、結局すべてのアルバムを聴いた格好になりました。

まぁなんせ、特にミリオンヒットとなった1st、02年度年間セールス18位となった2ndは万人に勧められるアルバムだと思います。

 

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■その3.KICK THE CAN CREW

ラストはちょっと趣向が変わります。ヒップホップ部門から…キックですね。実は一番ガラッと評価が変わったのはキックです。

 


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いやね、本当にこれを最初みたときはもう…チャラいとしか思わなくてですね…苦笑。しかもラップに馴染みもなかったもんだから、結構強めに拒絶反応してた記憶があります。音楽専門チャンネルで流れたらチャンネル変えてたレベルでした確か(念のためいいますが、当然いま「好きだから」言えること)。

 

ただ、キックに対する目線はアッサリ変わりました。きっかけはこの曲。


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いや先述のイツナロウバの次のシングルやないかい、っていう…苦笑。自分の変わり身の早さに驚きます。

それぐらい、この曲のトラックは鮮烈も鮮烈でした。そしてもうすぐに口ずさみたくなる「上がってんの、下がってんの…」。当時中坊の私、完全降伏でしたね…。なんせ、キックはもう、日本のヒップホップブームが去ったのちでも第一線級でずっとやれてますもんね…。

おすすめは実は1番売れた2nd(もちろん聴きやすい作品ではあります)ではなく、上記2曲が含まれている1st、KREVA氏のソロへと繋がっていく流れの「新しいヒップホップ像」の出来上がった3rdです。

 

■まとめ:どこかで超える、臨界点…。

さて、ここまでやってきましたが…やっぱり、自分の身体の中に入ってきていないものって最初は拒絶反応のようなものが起きがちなんやなと。

だけど、どこかのタイミングで臨界点を超えると、いきなりぐっと馴染み始めるというか。その瞬間はどこで訪れるかは定かではないですけど、少なくとも1回で諦めるのはもったいない、とは思います。私にとって上記3組のアーティストは明らかに「聴けるようになってよかった!」と胸を張って言えるアーティストです。

 

皆さまもこういう経験、ありませんか?コメント欄で教えてくれると嬉しいです。