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順当に行きつつ、一発もかます。【It Is What It Is/Thundercat(2020)】

こんばんは。キタダハルキです。

今日はゆっくりしつつ、トレーニングもできていい一日だったんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、それでは今日は購入物レビュー、やっていきたいと思います。

今日のキーワードは…【順当に行きつつ、一発もかます】

それではレビューしていきたいと思います。

■It Is What It Is/Thundercat(2020)

It Is What It Is [解説・歌詞対訳 / ボートラ追加収録 / 国内盤] (BRC631)


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Innerstellar Love

Innerstellar Love

  • Thundercat
  • R&B/ソウル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

いま、ベーシストとしての成功を現在進行形でもっとも手にしているような気がするカリフォルニアのアーティスト、サンダーキャットの4thアルバムです。

ベーシストらしく、ベースが常にセンターにあるようなムーディーなサウンドで、すぐに「あ…これは特徴あるわ…」ってあんまり知識がなくても気づくほどの特色。それこそ普段を音楽を聴くときにベースを聴かない(わからない)人でも「ベースってこんな音すんねや…」ってなると思うんですよね。このアルバムの主なノリは、上記『Innerstellar Love(M-2)』のように続くと思ってもらえれば。

また、本人のメロウに溶けるようなボーカルとフュージョンライクな甘いグルーブ、そこにエレクトロニカ的デジタルさがうまく融合して、'70sディスコみたいな感覚もあるのに、新しいですよね。この『Dragonball Durag(M-9)』とか、横揺れで聴いていたいですよね。気持ちいいわ…。ちなみに、このDragonballは、アニメ『ドラゴンボール』のことです。鳥山明はほんま影響力すごいな…


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Dragonball Durag

Dragonball Durag

  • Thundercat
  • R&B/ソウル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

もっとも、このアルバムを聴いてて一番驚いたのは、実は『I Love Louis Cole(M-3)』でした。


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I Love Louis Cole (feat. Louis Cole)

I Love Louis Cole (feat. Louis Cole)

  • Thundercat
  • R&B/ソウル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ほっとんどの曲が横ノリで占めている中、突然現れるタテ乗りマックスのメロコアみたいなビートで、メロウなボーカルの美しさもかみ合って、もはや聖歌のような…といった、混然とした気持ちになりました。びっくりした。

実際、この曲があったことは大きなフックになっていると思いますね。

前作も相当に良かったですが今作で変わっちゃった…というものはなく、ともすれば「おんなじようなアルバムやな…」とも思いかねなかったところで決定的な変化となる一発をかましたことは結構エピックだったのではないかと思っています。

もちろん、すでに彼のことを気に入っていれば余裕で求めているものは手に入ると思いますし、必聴盤と言ってもいいと思います。日本でも思いのほか好セールス(オリコン25位。このジャンルなら快挙だと思います)あげましたし、ぜひとも注目してみてほしい作品です。

■終わりに:敷居を感じがちなジャンルだけれど…

レビューは以上になりますが…

ベーシストの出したアルバムで、しかもフュージョンってなると敷居を感じがちだと思うんですけど、彼のアルバムは本当に気持ちよく、意図的にわかろうとしなくても十分に”快”としてとらえられる音を出してくれていると思いますし、ぜひ臆せず手に取ってほしいですね。

商品名
It Is What It Is/Thundercat(2020)

それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。

★Thundercat・アルバム時系列レビュー

前作(3rd)のレビューはこちら。いわば、それまでは”変わり種”ポジションだった彼がメインストリームに躍り出たきっかけとなったアルバムです。このジャケットのようにドカンとインパクトある作品です。今作が好きなら前作も間違いなく好きかと思います。

musictherapy.hateblo.jp

★関連(個人的お勧め含む)作品・記事

↓実は、上記『I Love Louis Cole』でルイス・コールの字面を見た時既視感があるな…?と思ったら、おげんさんの'25年作品に参加していましたね(『MAD HOPE(M-2)』)。当ブログヘビープレイ紹介企画『最近、こんなの聴いてます。』'25年10月号の第4位作品です。

musictherapy.hateblo.jp

 

※前回の当カテゴリの記事はこちら。進歩しつつ、伸びしろという名の課題も残ったアルバムながら、その不器用さも彼ららしいと思うアイドルズの3rdアルバムです。初の全英1位。

musictherapy.hateblo.jp