こんばんは。キタダハルキです。
今日は自炊をなんとか継続してやっているんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【プロテストソングへの、プロテスト】。
それではレビューしていきたいと思います。
■わたしを断罪せよ/岡林信康(1969)
レジェンド級の評価を得ているフォークシンガー・岡林信康の1stアルバムです。
まず、このアルバムのタイトル由来があのキューバのカストロ議長の言葉*1から来ているそうで…おう…*2ってなりましたが…
ぶっちゃけ、思ったより聴きやすいやん、って思う方も多いんじゃないですかね?
上記『今日をこえて(M-1)』とか、ニール・ヤングにも通じるなぁ…とか思いながら聴いていたんですが…そもそも時系列的に同じぐらいなんで…すでにこの完成度のアーティストだったのか…と思うと、すごいな…と。
ただ、当時岡林信康を支援していた左翼思想的な方々的には収録曲に不満*3が寄せられ、結果的に「もっと政治批判をしろ!軟弱な曲を出すな!」みたいなどこか現代の状況にも通じるものを感じる空気になってしまって、距離を置くようになったとのこと。
まぁ、代表曲『山谷ブルース(M-5)』はゴリッゴリに労働者の悲哀を描いているわけですけども…
とりあえず、私としてはボブ・ディランのカバーであるわりとどぎつい放送禁止用語込みの戦争批判あふれる『戦争の親玉 (Masters of War)(M-8)』とかも入ってるんやから許してやれよ、って思ったのが本音*4。
感想を述べるのは自由だけど、それをアーティストが受け入れるかどうかも自由なんだから、自分たちの属性のためだけの象徴としてファンが縛り付けるのはよくない*5よなぁと改めて感じましたね。
■終わりに:音楽と自由について、考えさせられた…
レビューは以上になりますが…
音楽と自由…考えさせられましたね。
結局、支援してくれる人のこと”だけ”を見る、みたいな話になるとどんどん先鋭化していって、より受け入れられにくいものになっていってしまって自由から程遠いものになっていく…って画は、それこそ音楽に限らずともよく目にするものではありますよね…
私としては、それこそフォークロック的作風とソフトな楽曲があったおかげで、単なるプロテストソングに留まらず今日でも聴ける内容になっていると思うので、そうやってきちんと自分の立ち位置を見直した彼の才覚は本当に優れていると思いましたね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★関連(個人的お勧め含む)作品 ・記事
↓カントリーとフォークの違いについて考察した記事です。日本のフォークの例として岡林信康を取り上げています。今作はフォークロックに片足を突っ込んだフォーク、という認識です。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。ブルーノ・マーズからあふれる、R&B黄金期への愛。ポップにまとまった勧めやすい作品です。

