こんばんは。キタダハルキです。
今回はこれまた難解というか…違いが分かりにくいとされる…「カントリーとフォークの違い」ってなんだ?というテーマでお話しします。
例によって、「カントリー フォーク 違い」と検索をかけて、上から5つ分ぐらい記事を調べてみたんですが…いかんせん、そもそも日本語で書かれた記事じゃないやろ?というような翻訳のものだったりして、少々私としてはわかりにくかったんです。
そこで、今回は小難しい話はなるべく短くして、パッとわかりやすいような形でお話しできたら、と思います。
■フォークとカントリーの原点は同じ。
まず、大前提として…フォークとカントリーはそもそもの原点は同じもの、なんですよね。いわゆるヨーロッパ民謡とか、ケルト音楽などを元として20世紀の初頭に生まれたもの、というルーツ。
この時点で、まぁ、似ていて当然なんですよね。原点が同じ分、雰囲気として類似点があるのは当たり前の話というか。
ただ、それでもやっぱり、カントリーとフォークでは、受ける印象がまったく違う…というか、逆と言ってもいいぐらいの感覚もあるなーと思ったんです。
すごーくざっくり言うと、カントリーは陽、フォークは陰、という感覚。
これはおそらくですが、カントリーとフォークがたどってきた「道筋」の違いに根っこがあると思うんです。
■カントリーは「大所帯感」。
まずカントリーの話からしますが…
音楽的には、社交的*1になっていったんですよね。バンドスタイルの採り入れも早かったですし、他ジャンルからの交流もありつつ、いわゆる「大所帯感、多くの人が関わっている感」があるんですよね。
その到達点のひとつの例が、このザ・チックス*2。
さすがに、これを「フォーク」と思う方はいないと思うんですよ。極めてポップな仕上がりで、開かれている感覚を感じますよね。
■フォークはもっと「独白的」。
一方で、フォークに関しては…もっと「独白的」というか…自分の考え(もしくは、私はこう思う、的なもの。政治観も含む。)が中心になっているんですよね。この辺りは身一つで弾き語るボブ・ディランであるとか、ニール・ヤングの影響が色濃いところかと。
両人のソロ作品…初期は特に「ひとりで、アコギの弾き語りスタイル」でしたが、途中からバンド形態になってもあくまで自分の名前という冠がついたバンド形態で、基本的にひとり、というスタンスは変わらない*3ですよね。
ちなみに、直近でもっとも成功したフォークに類推されるアーティストってエド・シーランだと思うんですが…彼もみんなでウェーイ!ってイメージからは遠いですよね。
■日本の場合はフォークが優勢。
一方で、日本の場合はほっとんどが「フォーク」だと思います。
遠藤賢司氏とか…
岡林信康氏とか…
それこそ初期の井上陽水氏だってフォークですよね。セールスも知名度も、日本ではフォークの方が大きいという側面は否めないと思います。
一方で、日本のカントリーで存在感を放っているのがハンバートハンバート。
CMソング*4等で知名度を高め、マイペースな活動も相まって「牧歌的」なカントリー本来のフィーリングが感じられるユニットだと思います。ただし、本人たちは「FOLK」と名を冠したカバーも含んだアルバムも出しており、こういうところもフィーリングとしては「やっぱり近いんやろうな…」と感じざるを得ないところではあります。
■まとめ:やっぱり「同根」だから…。
さて、ここまでいろいろと話してきましたが…なかなかこのテーマは難しいんやなと改めて感じました。基本的にはやっぱり「同根」ってところが大きかったです。だからこそ、一応「差異として大きそう」なところをピックアップしてなんとか…という感じの記事になりました。
ひとまず、私としてはこういう感じかな、という形で締めたいと思います。
…ということで、あなたが考えるカントリーとフォークの違いってどんな感じですか?コメントなどで教えていただけると嬉しいです。