こんばんは。キタダハルキです。
今日は久々に寝坊しかけて肝を冷やしたんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【たぶん、彼の中では一番聴きやすい】。
それではレビューしていきたいと思います。
■Brown Sugar/D'Angelo(1995)
ソウルにヒップホップ成分をうまくミックスし、アップデートさせた功績で名を挙げた、ディアンジェロの1st。
ごくごく単純な感想で恐縮ですが、彼のアルバムでは圧倒的に一番聴きやすいと思います。
上記『Brown Sugar(M-1)』は、ジャズっぽいなと思いながらメロディと女性コーラスをおっかけて…っていう、ポップスの耳で聴いても気持ちよくムードが作れると思いますしね。感想としてこれで十分じゃないか、と思うぐらい、彼の作品に触れてみよう、という動機を醸成するうえで聴きやすいことはきわめて重要だと思っています。
また、当時のバリバリハイファイなデジタル主導サウンドテクスチャ、という感じではなくオーガニックなゴスペル的土着っぽさがそぎ落とされた洗練性と両立しているのも特色。単なる懐古趣味で終わるのではなく、クールながらも歌からロマンがあふれているし…。
発売から30年ほど経ってますけど、十二分にいま聴いても古びたりしていない名盤だと思いますね。
■終わりに:寡作ながら、たしかな存在感。
レビューは以上になりますが…
ディアンジェロ、実はこの作品を含めてスタジオアルバムは3枚だけなんですよね、アルバム。だからこそ、聴きやすいところから入っても間に合うと思うんですよ。
わざわざ「間に合う」という表現をしたのは…後の2枚ももちろん素晴らしいんですが…やっぱり抽象度が高くて聴きやすいとは言い難い作品だと私は思うんで。その2枚から入ってギブアップしちゃうぐらいならここから入る方がいいのかな、と。
簡単に食いつぶされるようなレイヤー不足の作品ではないので、すぐ飽きたりはしないと思いますよ。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★D'Angelo・アルバム時系列レビュー
↓次作(2nd)のレビュー記事はこちら。耳というより「身体で」聴いていけば…グルーブそのもの、みたいなアルバムで敷居は高いけれど、後半に向けてどんどん音が聴こえてくるような体験もあり、濃密さある耐用性の高い作品です。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。既存曲のアップデートがかなりのクオリティ。アレンジがやたらと変わることなく、強度だけが上がっているかのような理想的な展開を見せてくれるただのベスト盤にとどまらない作品です。

