いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

Blizzard Of Ozz/Ozzy Osbourne(1980)今日のTSUTAYA DISCAS日記。#406

こんばんは。キタダハルキです。

昨日はほんと、サバスとオジーを聴きまくっていたんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。

今日のキーワードは…【ソロになり、パーソナリティが濃厚抽出】

それではレビューしていきたいと思います。

■Blizzard Of Ozz/Ozzy Osbourne(1980)

BLIZZARD OF OZZ


www.youtube.com

Crazy Train

Crazy Train

  • オジー・オズボーン
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ご存じ、オジー・オズボーンのソロ1枚目です。

アルコール依存などの諸問題でブラック・サバスをクビになってしまったオジーが、自分のバンドを結成してリリースしたのがこの作品なんですが…

改めて聴いてみて、これはすごい…ワクワクさしてくれますよね。

上記『Crazy Train(M-2)』が代表曲オブ代表曲なんですけど…すぐ「これ弾いてみたい!」ってなるわかりやすいイントロフレーズに加え天才ギタリスト、ランディ・ローズによる「ちょっとした刻み」でも、もう「あっ…こんなきれいには弾けん…疾走感もなんか出せへんぞ…」って思わせるぴしっとしたクラシカル志向も感じられるギターがほんとかっこいいんですよね。もちろんギターソロも当然のごとくかっこいい。

そしてこのアルバムもうひとつの超・代表作が『Mr. Crowley(M-6)』なんですけど…


www.youtube.com

Mr. Crowley

Mr. Crowley

  • オジー・オズボーン
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

こちらはニューウェーブとゴシックが組み合わさったような湿度・粘度の高いホラーチックなオジーの持ち味が全開のこってりソング。一度聴いたら忘れられないし、なんというか…日本人の郷愁というか哀愁というか…そういう演歌的抒情性にも通じるものがあって、グッとくるんですよね。

あと、昨日聴き直しててようやく気付いたのが、オジーに根差しているビートルズの影響。

彼は熱狂的ファンで、それこそ今までの灰色の人生に色がついたレベルで好き!今でも毎日聴くぐらい好き!という趣旨のことを話していたのを見かけたんですが…私はブラック・サバスを中心に聴いてたんであんまり気づかなかったんですよね。

ところが、『Goodbye To Romance(M-3)』を聴いて「あっ…」ってなりましたね。


www.youtube.com

Goodbye to Romance (2010 Guitar & Vocal Mix)

Goodbye to Romance (2010 Guitar & Vocal Mix)

  • オジー・オズボーン
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

これは…『Across the Universe』から来てるなぁ…間違いなく、と。

Across the Universe

Across the Universe

  • ビートルズ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ソロになって、パーソナリティな部分が一段浮き彫りになって、濃厚なオジー成分が味わえるアルバムだと思いますし、日本に与えた影響も計り知れない作品なので、これを機に聴いてみてほしいアルバムですね。

■終わりに:ふなっしーに影響を与えた…

レビューは以上になりますが…

日本に与えた影響の話で言えば、『Mr. Crowley』に影響されている吉井和哉などミュージシャンはもちろんですが…一番驚いたのがあの「ふなっしー」に影響を与えているということ。

あのヘドバン的なムーブはオジーが土台にあったとのことで…TVでオジーとの共演を果たして素に戻ってしまう彼を見て、そしてオジーにクレイジーだと言われ歓喜する彼を見て…*1こんなところにも影響を与えていたのかと。

改めて、振り返ってみて途方もない存在だったんだなぁと、逝去の悲しみ以上に、畏敬の念の方が勝っている、という状況ですね…

…今頃、ランディと会えているんでしょうかね*2

商品名
Blizzard Of Ozz/Ozzy Osbourne(1980)

それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。

★関連(個人的お勧め含む)記事・作品

上記『Across the Universe』収録のビートルズの解散前ラストアルバムです。プロデュースワークで揉めてポールが脱退⇒解散へ向かうきっかけになったいわくつきの作品。

musictherapy.hateblo.jp

 ↓ギタリスト、ランディ・ローズの元々所属していたバンド。ランディの死により一念発起し作られたのが当作品。ヘビメタ最初期の全米1位獲得作品。

商品名
Metal Health/Quiet Riot(1983)

↓アルバム名からも明らかですが、オジーのオマージュタイトルが冠された吉井和哉のカバー作品集です。注:『Mr. Crowley』はOPとEDで一部使用。フルカバーではありません。基本、邦楽歌謡曲のカバー集です。

商品名
ヨジー・カズボーン 〜裏切リノ街〜/吉井和哉(2015)

 

※前回の当カテゴリの記事はこちら。無理に「聴かなくてもいい、身を任せていい」自由さはあるオルタナティブカントリー作品です。

musictherapy.hateblo.jp

 

*1:番組では『Crazy Train』をセッション。

*2:将来が嘱望されまくっていたランディはツアー中のアクティヴィティで小型飛行機の墜落により事故死。わずか25年の人生…。このとき同時に奥様の友人も失ってしまう。この出来事をきっかけにオジーのドラッグ・アルコール依存が悪化。終生悔やんでいたとのこと。