こんばんは。キタダハルキです。
うだるような暑さの中、敢えての焼肉を食べに行ったんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【忘れられないインパクトと、複合的で卓越したアレンジ能力】。
それではレビューしていきたいと思います。
■Troublegum/Therapy?(1994)
この一度見たら忘れられないジャケットは…北アイルランドのオルタナメタルバンド、セラピー?の代表作です。
こんな身なりですが、中身は真っ向勝負というか。
基本的にはグランジっぽいダウナーなノリが中心ながら、音はメタルのようにタフで、だけれどもポップパンクのような軽快さも併せ持ち、ジョイ・ディヴィジョンのカバーからもうかがえるように複合的なアレンジ能力*1も備わっていて…
いろいろいいとこどりをしているような感じなので散らかっているかと思いきやそんなことはなく、オルタナメタルと思って聴いていれば耳があっちゃこっちゃ行くような不快感もまったくありません。一本芯はしっかり通っていて、なおかつ飽きさせない幅があり、パッと聴いて気難しそうじゃないと思えるポップセンス…
これは自信を持って推せますね。全英5位のセールスも示す通り、万人受けもすると思います。
■終わりに:忘れられない、インパクトの勝利。
レビューは以上になりますが…
やっぱり、セラピー?に関してはジャケを見てずっと気になり続けていたんで、聴けて良かったです*2。
山ほど音楽があふれている中、やっぱり「忘れない」ってのは大事なんやなぁと再確認。インパクトの勝利だとも思いましたね…。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★Therapy?・アルバム時系列レビュー
↓5th(次作)のレビューはこちら。上手に隠れた、いまいましさ…その内包された凶暴さを飼いならすサウンド強度を手に入れた快作。
★関連(個人的お勧め含む)作品
↓『Isolation(M-10)』の原曲に加え、そのアレンジに使われている『Atrocity Exhibition』も収録されているアルバムがこちら。ギリギリで切迫したフィーリングが形として残った、という事実はとても貴重なもの。決して聴きやすくはないものの後にゴシック(ロック)にも繋がる流れを生み出した歴史的傑作です。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。アルメニア民謡と、楽典に囚われないピアノのミックス…という伝統と革新を両立した作品。

