こんばんは。キタダハルキです。
今日は旅行から帰ってきて初日、意外と疲れすぎておらずいい感じなんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【デヴィッド・ボウイ流、ソウルの解釈】。
それではレビューしていきたいと思います。
■Young Americans/David Bowie(1975)
ご存じ、デヴィッド・ボウイの8thアルバムです。
このアルバムはいわば、デヴィッド・ボウイ流のソウルといった趣のアルバム。全体を彩るサックスとファンキーなグルーブの存在感で持っていけてる感じで、この辺りはさすが。
ただし、正直な感想を言えば…一番インパクトに残っているのはビートルズのカバー『Across the Universe(M-6)』なんですよ。
こちらはジョン・レノン本人も参加していて、ドラムにはデニス・デイヴィス*1…この2人が強力すぎて、かなり目立ってるんですよね…。特に、当カバーのデヴィッド・ボウイが「nothing!」とまくしたてるピークと、デニスのファンキーな手数が組み合わさったところはあまりにもインパクト大。
加えて、このメンバーでもう一曲『Fame(M-8)』も制作したんですが…
やはり、ファンキーだしダンサブルで、明らかにインパクトとしてそのほかの楽曲を上回ってしまっているのはどう捉えられるか…。アルバムの土台を担ったメンバーよりも目立っているのは全体バランスで言えば減点対象とも言えそうな。
ただし、『Can You Hear Me(M-7)』のアル・グリーンを彷彿とさせるようなソウルには格を見せつけるような完成度を感じるし、上記2曲のインパクトがすごいだけで断じて全体も凡作ではなく、十分に名盤であることは間違いない作品です。
■終わりに:この作品がのちの芸術性に…
レビューは以上になりますが…
いいアルバムではあるものの、このアルバム「から」薦めるのは違うかなーというのが正直な感想ではありますね。ただ、ここで昇華したソウル成分がのちの作品の芸術性に大きく寄与しているという背景もあるので、彼の作品を聴き慣れてきたらチャレンジしてみてほしい一枚、という感じですね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★関連(個人的お勧め含む)作品・記事
↓先述した『Across the Universe』収録。モメにモメて解散に繋がってしまった、ビートルズ最後のアルバムです。
※当カテゴリ、前回の記事はこちら。アーティーに突き抜けた、普通の頂に君臨する作品。敷居は高いけれど、そこを通過したら「普通」に当たり前に聴ける一枚。
*1:このアルバムでハマり、『スケアリー・モンスターズ('80)』まで参加。

