こんばんは。キタダハルキです。
今日はお盆ラストで激込みのイオンに買い物に行って若干疲れたんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のDMM月額レンタル日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【『悲しい色やね』の色は、いったん置いといて】。
それではレビューしていきたいと思います。
■この熱い魂を伝えたいんや/上田正樹とサウストゥサウス(1975)
京都出身のシンガーソングライター・上田正樹が注目を浴びるきっかけになった、上田正樹とサウストゥサウス名義のライブアルバムです。
私は率直にいわゆる大阪ソングの一角である『悲しい色やね』しか存じ上げなくて、ここまで尖ったソウル/ファンクバンドをやっていたとは…実はうちの兄から、その『悲しい色やね』自体がアプデされまくっててすごいで?みたいな話は聴いていたんですが、なかなか手が伸びずここまで来て…つい先日、Xのタイムライン上でこのサウストゥサウスのライブ映像?らしきものが回ってきて、とんでもねぇ!こりゃすごい!となって聴いてみようと思ったんです。
それにしても、'75年でこのレベルのソウル・ファンク・R&B、どれも折衷できている音楽が日本にあったのか!と驚きました。率直に、当ジャンルが日本のポップシーンに定着したのはやっぱり'90年代後半のヒッキー以降の話だと思うんでね。
それこそ、JB、レイ・チャールズ、オーティス・レディングを髄から吸収している感じで、もはや鬼気迫る覇気すら感じます。演奏の緊張感もライブ盤ならでは…といえばそうですが、ライブ盤のような粗さはないと言ってもいいぐらいのきわめて安定した演奏力も出色。そのうえで、MCからパフォーマンスから、ナニワの土着フィーリングを叩きつけてもいるのにオシャレなんですよ。そこもかっこいい。
しかし、どこかのインタビューで彼が後年になって「やっと自分のソウルにたどり着いた」というような旨のコメントをしていたのを目にしたと思うんですが…当時からこの域に達していた中であくなき探求心を発揮し続けて…というところが、求道者やなぁ…と敬服させられますね。
■終わりに:『悲しい色やね』の色は、いったん置いといて。
レビューは以上になりますが…
今だからこそ、聴いてほしい作品かもしれませんね。ソウル・R&Bはずいぶん敷居が下がったと思いますしね。
それこそ、新しい音楽として聴いてもまったく問題のない*1作品だと思いますし、昔の作品と思いこまずに、またそれこそ『悲しい色やね』の色もいったん置いといて聴いてみてほしい作品だと思いますね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。やや気難しい内容で物議をかもした作品ですが、強固なアンサンブルでリスナーをねじ伏せる力のある作品です。
*1:ただし、エグ目の任侠的な『むかでの錦三(M-7)』など、歌詞の世界観とかは若干時代を感じる部分はあるので、そこは留意が必要かもしれません。

