こんばんは。キタダハルキです。
先月から「今日のTSUTAYA DISCAS日記。」という直球の題でレビューを適宜書きはじめて、意外とかけるもんやなと思いながら続けているんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、月が変わったということで…
当ブログ筆者のヘビープレイ紹介企画。
「最近、こんなのよく聴いてます。」やっていきたいと思います。
※先月号はこちら。
今月のラインアップは…個人的にはかなり渋いものになったと思います。
それでは、紹介していきます。
■Pink Flag/Wire(1977)
イギリスのパンクバンド、ワイヤーの1stアルバム。
このときなんと、楽器初心者上がり。それを逆手にとって衝動性をパッケージしたり、テクニック的に言えば簡単なフレーズの繰り返しだったり…といったパンキッシュなサウンドです。もちろん、それでカッコよくなるんだから才覚が早い段階で開いていたのは間違いないんやろうな、と思います。
このジャケットも好きですね。何もない地平に立つ、って感じが、パンクな精神を体現していると思います。
■Próxima Estación: Esperanza/Manu Chao(2001)
いやー、夏ですね。という感じで聴いていました。マヌ・チャオ。フランス人のいわゆるワールドミュージックのミュージシャンです。
アルバムとしてはアッサリした出来です。17曲、45分なんでね。ただ、そのおかげもあって聴きやすいし手が伸びる感じはありましたね。また「ワールドミュージック」と称した通り、超多言語で歌われています。アッサリしつつも情報量が多い、っていう矛盾したフィーリングも感じますが、飽きにくい作品なのは確かです。
■Hejira/Joni Mitchell(1976)
このジャケ、すごいインパクトありますよね。ジョニ・ミッチェル本人もかなり気に入っていたそうで…。アルバムタイトルは「逃避行」と翻訳されています。
しかしこのアルバムは…今までのアルバム以上に*1具体性を削ぎ落された感じというか…安易な解釈を許さない敷居の高い出来という印象です。
ただし、不思議と一番「気持ちがよかった」のはこのアルバムでした。聴かせられている感がまったくないからか、こちらが心を開けばきちんとそれに応えてくれるという感じがします。ポップか、と言われたらちょっと違う気はしますが、挑戦する価値は十分にあるアルバムだと思います。
■ひみつスタジオ/スピッツ(2023)
こちらの記事でも紹介した、スピッツ最新作「ひみつスタジオ」。
いやはや、何度聴いても素晴らしいですね。ここ10年のスピッツ作品で間違いなく最高の勢いでリピートしています。
やっぱり、どんな曲だったかきちんとほぼ全曲覚えてるって結構すごいことなんですよね。で、なおかつそういうアルバムにありがちな「濃すぎて急にパタッと聴かなくなる」症状を起こさなさそうな感じも素晴らしいです。
スピッツが好きでまだ聴いてない方はホンマに聴いた方がいいと思います。なんなら、一回スピッツに食傷気味になってしまった方にも。
やっぱりスピッツっていいなってなるアルバムだと思いますよ。
■Explorations/Bill Evans Trio(1961)
今月号の再生数1位です。
ビル・エヴァンス、正直「なんで好きなのか?」と言われると説明できないんですが、他のジャズに比べて私のiTunesでは再生回数が桁違いに多いし、持ってる音源枚数もトップです。
まぁしかし、音源を張り付けた「Israel」、本当にピアノがカッコいいですよね…。結構コードワークで言えば複雑なフレーズだと思うんですが、それでもまとまりとしては「ポップな耳残り」というか…。自由にやってるように見えるのに、きちんと「聴きやすい」のがやっぱりすごいところなんかなぁと思いますね。
■まとめ:「5枚とも別の国のアーティスト」に。
今月は夏場中心のリストだけに、夏に聴きたい感じの作品集って感じになりましたね。特にマヌ・チャオはホンマに夏っぽいアルバムでね。
あとはこう…暑いからこそ、涼やかな作品って感じで過ごしていましたね。次号も再生データは8・9月分から採るのでもしかしたら「10月に記事を出すのに、夏っぽい」感じが残りそうな気も。
ちなみに、実は今号初めて「5枚とも別の国のアーティスト」になりました。
ということで…最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
もしよかったら、あなたが最近聴いている音楽も、コメント欄などで教えてくださるとうれしいです。
それではまた次の記事で、お会いしましょう。
*1:筆者のジョニ・ミッチェル視聴歴は「Blue」「Court And Spark」「For The Roses」。