いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

放生会/椎名林檎(2024)今日のDMM月額レンタル日記。#66

こんばんは。キタダハルキです。

忙しい期間も、あとちょっとの辛抱…と言い聞かせてやっているんですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、それでは今日のDMM月額レンタル日記、やっていきたいと思います。

今日のキーワードは…【作風の中で争わず、穏やかに】

それではレビューしていきたいと思います。

■放生会/椎名林檎(2024)

【メーカー特典あり】放生会 (初回限定盤)(特典:シール付)


www.youtube.com

初KO勝ち

初KO勝ち

  • 椎名林檎とのっち
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ご存じ、椎名林檎の今年発売された7thアルバムです。読みは『ほうじょう』。インドの宗教行事と福岡の祭りのダブルミーニングになっているんですが、彼女のルーツに当たる福岡の祭りの読みを取っています*1

前作『三毒史(’19)』と対になるアルバムで、前作では男声がフィーチャーされたのに対し、今作では女声がフィーチャー。コラボメンバーもかなり豪華です。

どれも良かったですが特に驚いたのが上記楽曲(M-5)における、のっち(Perfume)。こんなに歌えるってことを知らんかった…。強さを見せつける姿勢も初めて引き出されたもの、という感覚に思いましたね。

また、アルバムとしての「新しさ」はそのコラボで十分なバランスでもあるためか、ソロ名義の曲は割と安心感のあるデキ。聴いたことない!みたいな感じではないですが…やっぱり、この辺も必要なんですよね。これこれ!こういうのが聴きたいのよ…ってニーズに応えるところはさすがのプロ。

あと、コラボが全員同世代から後輩ラインだったのもあるのか、作風の中で争っているようなバトル風味がなくて*2穏やかに聴ける作品にもなっていると思いましたね。

聴きやすさで言えば近年の椎名林檎関連作品の中でも一番*3かも?と思いました。

■終わりに:削り出した感がなくて、聴きやすかった。

レビューは以上になりますが…

いやー、聴きやすい作品でしたね。なんかこう…先述のバトル感にも繋がりますが、削り出した感が最近では一番なかったかなと。

それにしても、コラボとソロが行き来してもごっちゃりせず、違和感のないアルバムを作れるところはほんま凄いですよね…。

※英訳だと『カーニバル』になるんですね…

Carnival

Carnival

  • 椎名林檎
  • ロック
  • ¥2139

それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。

※前回の記事はこちら。

musictherapy.hateblo.jp

 

*1:インドの祭りの読みは『ほうじょう』。アルバムの中身自体は「ほうじょうえ」のニュアンスが強い。

*2:これは先述ののっちの楽曲『初KO勝ち』も含む。あくまで落ち着いた自然な強さで、暴力的に倒されたみたいな感覚はなかった。やられた!とは思いましたけどね。

*3:東京事変も含む。ただし、椎名林檎のベスト盤は除く。そりゃベスト盤は聴きやすいので。