いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

【2022年4月号】最近、こんなの聴き始めました。

こんばんは。キタダハルキです。

さて、4月も中盤にさしかかりかけになりましたが…毎月のこの企画…

 

最近、こんなの聴き始めました。

 

4月号をお送りしたいと思います。

 

※先月号はこちら。

musictherapy.hateblo.jp

 

しかし先月末に大事件がありまして…。なんと、iTunesの再生データを破損するというチョンボをやらかしまして…。バックアップデータから音源そのものは無事でしたが…再生数やらのデータは1年分プラスアルファが飛んでしまい…ちょっと音楽の発信をすること自体が危ぶまれたんですよね(いつか、修正の過程も記事にしてみますかね…)。

そんなこともあったので、今回は「インパクトに残った、たぶん再生も結構してた記憶のある作品」という観点でお話ししていきたいと思います。

■Tago Mago/CAN(1971)

Tago Mago/40th Anniversar


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西ドイツ(このワードがもう、時代を感じさせますね…)のバンド、CANの最も高い評価を得ているアルバムです。実はこのときのボーカル、日本人*1なんですよね。よくよく聴くと、たしかに日本人っぽい英語詞のような…。

それはさておき、このアルバム、際立って評価が高い(メタクリティックスコア99点って相当すごいですよね…)実験音楽寄りで緊張感がかなりありますよね。10分超える曲が3曲続いたりしますが、ダレたりするタイミングがなく聴ききれる作品だと思います。

 

Tago Mago

Tago Mago

  • カン
  • ロック
  • ¥1528

 

■All Things Must Pass/George Harrison(1970)

All Things Must Pass


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ビートルズのギター、ジョージ・ハリスン氏の1stアルバム。

2枚組のフルボリュームで、それこそ、ビートルズで出来へんかったことの鬱憤晴らしじゃ!ぐらいの溢れんばかりのエネルギーが詰まってます。

しかしこの曲もそうですが「なんでビートルズでは採用されなかったんだ?」って感じの曲がたくさん。ジョンが歌ってても全然変じゃない気が…。まぁ、やっぱりビートルズってジョンとポールがイニシアチブ相当握ってたんやろうなってことかなぁ…と思いましたね。

 

All Things Must Pass (Remastered)

All Things Must Pass (Remastered)

  • ジョージ・ハリスン
  • ロック
  • ¥2139

 

■Kimono My House/Sparks(1974)

KIMONO MY HOUSE (RE-ISSUE


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いやぁ…これは衝撃的でしたねぇ…。それこそ今でもちょっとびっくりするぐらいの曲。

もちろん、50年近くも前の曲なんで「音使い」のなつかしさとかはあります。が、なんだろう…新しさも感じるというか…人間の奥底にある共通の感覚が呼び覚まされるようなパワーを感じます。

※ちなみに、ジャケの女性二人は日本人です。

 

ちなみに、今年のiPad AirのCM曲でもあるんですよねコレ。


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This Town Ain't Big Enough for the Both of Us

This Town Ain't Big Enough for the Both of Us

  • スパークス
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

この映像展開とガチっと一致してるなーと思いましてね。それこそ、もしかしたらスパークスは「早過ぎた」のかもしれませんね…。このアルバムも売れなかったわけではないけれど、商業的な意味での過小評価感は否めず…。

ですが、ずっとコンスタントに作品を出し続けて半世紀近くが…。今年はなんと自伝映画もあるそうで…ついに時代がスパークスを評価しだした、ということでもあるのかもしれないですね。

www.universalpictures.jp

 

■Brothers/The Black Keys(2010)

Brothers


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Tighten Up

Tighten Up

  • ザ・ブラック・キーズ
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

なんというか…潔いジャケットですよね笑。ただ、このアルバムの本質も表してる気がしていて。

2010年作品ですが、むしろ懐かしいフィーリングの方が強いアルバムですね。虚飾0、純度の高いブルースが鳴ってるアルバムだと思いましたね。きわめてシンプル。演奏はすべて二人で行われてますしね(そこも「兄弟」というタイトルに繋がる)。

しかもこのシンプルさで、商業的成功も手にしているのがすごいですよね。全米200万枚ですしね…。

 

Brothers (Deluxe Remastered Anniversary Edition)

Brothers (Deluxe Remastered Anniversary Edition)

  • ザ・ブラック・キーズ
  • オルタナティブ
  • ¥1833

 

■Disraeli Gears/Cream(1967)

Disraeli Gears


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Sunshine of Your Love

Sunshine of Your Love

  • クリーム
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

恥ずかしながら…実はクリーム、ほとんど通らずに今まで来てたんですよね(軽音でバリバリにやってたころでさえ、レイラは知ってる、でごまかしてる状態で来ていた)。なんというか、渋すぎてついていけない感があったというか。でも、巨匠オブ巨匠でもあるし、さすがにそろそろ通ってみるか…ということで聴いてみたんですが…

 

いやぁ…良いですね…苦笑。感想が当たり前すぎてアレですが。

 

映像を張り付けた「Sunshine of Your Love」って、楽器屋でのギターの試奏で弾くと恥ずかしいで、って言われるぐらいのベタ曲ですが…改めてこのシンプルな音でこれだけカッコいい、マネしたくなるフレーズを作り上げたのってすごいこと。

ちなみにこのアルバムタイトルって、あの世界史で出てくるディズレーリとなんか関係あるんかな?と思っていたら「言い間違い*2」がそのままタイトルになったそうで…。そんな遊び心というか…余裕も感じられるアルバムだと思いますね。

 

Disraeli Gears

Disraeli Gears

  • クリーム
  • ロック
  • ¥1426

 

■まとめ:ハイファイ過ぎないものを求めていた。

今回は振り返ってみて…ずいぶん渋めのラインアップになったなーと思います。

なんせ、2月・3月は非常に疲れていたんで…。継続してハイファイ過ぎないものを心身ともに求めていたんやろうなと…。こうやって振り返れる状態にしておくことって、結構意義深いことだと思いますね。

 

もしよかったら、あなたが最近聴いている音楽も、コメント欄などで教えてくださるとうれしいです。

*1:ダモ鈴木氏。ミュンヘンで路上パフォーマンスをしていたところをスカウトされた。

*2:バイクのディレイラー・ギアと言おうとしたとのこと。