こんばんは。キタダハルキです。
昨日はマクドの新作食べて、やはりマクドのわかりやすさは武器やなぁ…と改めて思ったんですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは【傷を負いながら、枠を飛び出す】。
それではレビューしていきたいと思います。
■Think Tank/Blur(2003)
ブラーの7thアルバムかつ、長期活動休止の原因ともなったいわくつきのアルバム。
音楽性をめぐってボーカルかつ作曲イニシアティブを握っていたデーモンと、ギターのグレアムが衝突。グレアムがアルバム制作途中に脱退するという事態が起き、ツアーはなんとかサポートを受け乗り切ったものの活動停止*1に陥りました。
そんな経緯もあり、なおかつ上記PVからも明らかなように反戦メッセージも強く、アルバムとしては全体的に従来以上のダウナーな空気が漂っていて、聴きやすいとは言い難い側面もあります。
ただ、モロッコ音楽(『Moroccan Peoples Revolutionary Bowls Club(M-9)』)やフリージャズのようなものなど、音楽的アプローチとしてはロックバンドにとどまらない先進性も見せていて、おもしろいアルバムなのは間違いないと思います。
■終わりに:衝突を乗り越えられたからこそ。
レビューは以上になりますが…
ブラーはこの不和を長い時間がかかったものの乗り越えて、解散はすることなく現在も活動を続けています。結果的に、この時期に培ったもののおかげもあってか、音楽的にも深みが出たんじゃないかと。
ただ、やはりこれは「乗り越えられたからこそ」言えること。
そうじゃないとただの誰も望まぬ悲劇にもなりかねず、一生懸命向き合っていくことの大切さを改めて感じましたね…。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★Blur・アルバム時系列レビュー
※次作(8th)のレビューはこちら。10年以上の歳月を経て、仲直りのサウンド。今作以前のブラーを聴いていた方なら「これこれこれぇ!」と感涙できるはず。
※当カテゴリ、前回の記事はこちら。マニックス流の「未来志向」。デジタルでわかりやすいサウンドプロダクトが特徴的な作品です。
*1:加えて、デーモンが自身のソロプロジェクトであるゴリラズを当てたのも大きかったように思う。

