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ミュージック・セラピー~心理カウンセラーセレクト、ココロが動く音楽。

バンドマンの心理カウンセラーが選ぶ、ココロが動く音楽たち。

現代社会にはびこっている「絶対的孤独感」。(Nevermind/NIRVANA)

アメリカ グランジ 気持ちがスカッとする一枚 落ち込んだときに聴きたい一枚

90'sという、時代をそのまま表し切った一枚。

 

Nevermind/NIRVANA  1991年9月24日

Smells Like Teen Spirit
In Bloom
Come as You Are
Breed
Lithium
Polly
Territorial Pissings
Drain You
Lounge Act
Stay Away
On a Plain
Something in the Way
Endless, Nameless

ロックを少しでもかじり、洋楽を少しでもかじり、さらにギターを少しでもかじると真っ先にたどり着くと言っても過言ではないバンド、ニルヴァーナ。

私も例にもれず、高校のときはじめてバンドを組んだ際、初めてコピーしたのはこの曲でした。

 

うん、もはや説明不要でカッコいいですよね。誰もが練習するこのイントロリフ。ふと振り返ると、爆発的に流行するものって、やはりカンタンに真似出来て「残る」ものなんだなぁと納得しますよね。洋楽で「スメルズ」って略しても何のことかわかるって、地味に結構スゴイことのように思いますね。爆発的な認知度の裏付けになっていると思います。

それはさておき、誰だったか忘れましたけど「影響を受けざるを得なかった」とインタビューで語るほどその影響たるやすさまじく、現在世界で4000万枚を売り上げている作品です。で、このアルバムの何がすごいって、90年代初頭のリリースながら、その年代(もっというと現代も)の空気感を完全に表わしていたってところ。

90年代と言えば、私は完全にガキの頃(3歳から12歳まで)ですけど、最も古い記憶が「山一証券の崩壊」(当時はおじさんが必死に謝っている、ぐらいの認知しかなかった)を初めとして、とにかく「不景気」が蔓延しまくっていて、震災であったり、オウムの事件であったりと、社会がガッツリ閉塞していて、病的に「なんとかならないかという救い」やらを求めてる時代…という印象を子どもながらに持っていたわけですよ。

そんな「社会的な闇」の部分を、90年代初頭に、この曲で既にかき鳴らしていたんです…

■現代社会にはびこっている「絶対的孤独感」。

 

I'm so happy 'cause today
I've found my friends ...
They're in my head
I'm so ugly, but that's okay, 'cause so are you ...
We've broken our mirrors
Sunday morning is everyday for all I care ...
And I'm not scared
Light my candles, in a daze
'Cause I've found god

(Lithium/NIRVANA)

これ、ものすごくざっくり意訳すると、自分のことが醜くて醜くてとにかくキライで仕方がないこの曲の主人公が、いわゆる「薬物」で脳内に現れる幻想(これを友達、と称している)を見ている瞬間だけが楽しい、ってな感じなんですよね。

いわば、日本で現れた「新興宗教の類い」って、これと似てますよね。脳内に作り上げた「共通認識」を持っている「お友達」が、それだけを元に絆を結び、イエーイと叫ぶ、みたいなね。

そういう現代社会にはびこっている「絶対的孤独感」を、見事なまでに表現しきっているのがこの曲だなぁと思うんですよ。これを決して暗い楽曲ではなく、ズドーンと真っ直ぐなロックとしてかき鳴らしているところも素晴らしいと思います。

Lithium

Lithium

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

■傷つきすぎた結果の「まっさら」。

 

一瞬、明るい?メジャー調で、なおかつ「刃」めいたものはしまっているかのように聴こえる楽曲です…が。実は、この曲が最もカート自身のダークサイドを反映しているんじゃないか、と思うんですよね。

っていうのも、歌詞が読むだけでギューって胸がつまるような感覚があるんですよね。

I love myself better than you
I know it's wrong so what should I do?
I'm on a plain
I can't complain
I'm on a plain

(On A Plain/NIRVANA)

コレ、いわゆる「自傷癖」をとがめられたときの切り返しのフレーズなんですが…「じゃぁどうしろと?」っていう怒り…にはもはやたどり着かず、平熱で「コレがオレの普通」って返すっていう状態なんですよね。

※こちらのサイトの意訳が個人的にスゴイと思いました。

nekoarukiwayaku.blogspot.jp

ここまで歌詞を感じながら聴くと、もはや「明るい」のが絶望の音に聴こえてくるから恐ろしいですよね。しかしまぁ、よくもここまで自分自身をえぐり倒せるよなぁ…と思いますね。だからこそ、冒頭でもお話しした「影響されざるを得ない」ほどの圧力をもって楽曲が響き続けているんだと思うんですよね。

On a Plain

On a Plain

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

■ロックに興味がなくても、ぜひ聴いてみてほしいです。

このアルバムに関しては、ロックに関心がなくても聴いてみてほしいなーと思います。メッセージこそググッと苦しくなるほどのモノがありますけど、基本的にはフツーに聴きやすいですし、洋楽に不慣れな方でも耳なじみのイイメロディーだと思いますしね。

なんせ、このアルバムの持つ強力なエネルギーは、そんじゃそこらのストレスならぶっ飛ばしてくれるぐらいの破壊力、十分に持ち合わせていると思います。

 

★この記事で紹介した楽曲はこちら。

<アルバム>

Nevermind

Nevermind

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥1200

<楽曲>

Smells Like Teen Spirit

Smells Like Teen Spirit

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
Lithium

Lithium

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
On a Plain

On a Plain

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes