こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
今回は私のブログの中でもニーズ(アクセス)が多い、「落ち込んだときに聴きたい」楽曲について、今回は私自身が一番聴いている頻度の高い、「邦楽ロック」に絞って10曲、お話ししてきたいと思います。
ちなみに、選考方法はと言いますと…私のiTunes収録楽曲約24000曲から再生回数の多いものを抽出し、その中から私自身が「落ち込んだときに聴いているもの」をセレクトしました。また、アーティストの偏りがキツくならないよう、「いちアーティストにつき、一曲」という選考基準で選考しました。
参考にして頂けると幸いでございます。
■その1.私自身を「中二病」から救ってくれた一曲。
Reborn/Syrup16g 2002年9月25日(AL:delayed収録)
当ブログでもよく読まれているsyrup16gはやはり外せません。もっとも多感な中2のときに聴いた衝撃は今でも忘れませんね。私自身がギターの弾き語りを始めるきっかけにもなった楽曲です。
「昨日より今日がすばらしいのは当たり前のこと」というメッセージは、当時いさかいで孤立し、昨日を恨み今日を怖がることしかできなかった私にとって、非常に大きな転機となった楽曲になりました。
詳しくはこちらの記事でもお話ししたので、興味がありましたらご覧ください。
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■その2.自分のやっていることが報われてない…って思ったときに。
予習復讐/マキシマム ザ ホルモン 2013年7月31日(AL:予習復讐収録)
ホルモンはどうしてもハードなサウンド面と強烈なキャラクター性が目を引く部分が大きいと思いますが、この楽曲に関しては歌詞が本当に勇気づけられます。
例えば、その量りの針が指した重さ100グラムと
一周回った1100グラムの針は
同じ位置。同じ位置。同じ位置。
見た目で決めつける奴ら、
その重さもわからず たやすく軽く見下し、
何周回ってそこにたどり着いたかを
想像する事もできぬまま
ずっと裏の裏は表だと信じきってる
“普通”や”一般”という名の「異常な正常者」
そんな”まとも”な人々の「正気の沙汰」に
痛めつけられた結果がこれである!!!(予襲復讐/マキシマム ザ ホルモン)
自分自身がやってきたことを、表面的な部分だけ拾ってあーだこーだと言われるのって、ほんっとムカつくじゃないですか。どれだけのエネルギーを費やしとると思っとるねん、っていうね。でも、どうやって言葉にしていいのか、正直私自身もわかりかねていて、腹立つけど言い返せない…みたいなことがあったんですよね。そんなフラストレーションを、ここまで的確な言葉でバシッと言い表してくれた、ってところに感動したんですよね。
ハードな「表面」に囚われずに、その奥の想いまで感じ取ってほしい楽曲です。
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■その3.いつもは明るいけど、たまには落ち込むんやでってときに。
Hiding Place/dustbox 2010年11月3日(AL:starbow収録)
日本でも有数の美しいメロディを紡ぎあげるメロコアバンド、dustbox。中でもこの「Hiding Place」は、明るくただ背中を押すだけじゃなくて、苦しい思いが素直に吐露されている楽曲です。
蠟燭の火を見つめてる
ここは僕の暗い隠れ家
誰も本当の僕を知らない
作り笑いはもううんざりだどう生きろって言うんだ
君の言う誰かになればいいのかい?
縛り付けられて歪んだ僕の心は
叫び声を上げている(Hiding Place(訳)/dustbox)
普段は元気出せ!って感じで背中をガツンと蹴っ飛ばしてくれるバンドですけど、こういうダークサイドを素直に出してくれたら、より共感が強くなると言いますか…クラスの明るいヤツにもこんな一面があるんだ…っていう感じですかね。美しいメロディーと共に、苦しみを昇華してくれる楽曲だと思います。
★当楽曲のiTunes音源はこちらから試聴・ダウンロードできます。
また、この「Hiding Place」が含まれたアルバム「starbow」についてはこちらでも取り上げていますので、興味のある方はこちらもどうぞ!
■その4.自分自身の無力さがイヤになったときに。
Kim deal/the pillows 1999年12月2日(AL:HAPPY BIVOUAC収録)
ご存知、日本を代表する「ミュージシャンズ・ミュージシャン」であるthe pillows。この楽曲の良さはシンプルなビートに乗せられた、山中さわお氏の飾り気のない真っ直ぐな歌詞。
キミの孤独を見破れるのは
TVでかせぐ心理学者じゃない
僕の涙を乾かせるのは
みんなの好きな下らない歌じゃない
世界中探してもキミしかいない
うたってよダーリン
わかってよダーリン(Kim deal/the pillows)
自分の孤独を見破ることができるのは、自分だけ。そして、誰かの涙を乾かすことだって、他人ではないあなただからこそできる、っていう、グッとくるメッセージ。
自分自身が無力だなぁ…って感じたときに、そうじゃないで、って見直せる楽曲です。
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■その5.何をしていいやらわからず、途方に暮れたときに。
タイガーアイ/STAn 2008年6月25日(AL:ROCK収録)
言いたいことを正直に綴られた歌詞と、タフでクールで踊れるサウンドが魅力のSTAn。その正直さゆえに「炎上」的なフレーバーも持っていた彼らですが、この「タイガーアイ」では、自分自身がどの方向に行けばいいか、迷ってしまったときに、ハッと気づかせてくれます。
僕と君が正気を失わなければ 森羅万象は好転するようにできてる
何か本当かさっぱりわかんなくなっても
価値とか意味とか見出すのは他の誰にもやらせちゃダメなのさ(タイガーアイ/STAn)
どれだけ自分が道に迷おうとも、人生のヒントを誰かにもらおうとも、最終最後、そこに価値や意味を見出すのは「自分」でなきゃいけない、っていうものすごい大事なことを伝えてくれています。自分で決めれば、後悔しないですしね。
何が本当で、どうしていいかさっぱりわからなくなったときに聴いてほしい楽曲です。
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■その6.誰かと比べて、劣等感を感じてしまったときに。
harmonized finale/UNISON SQUARE GARDEN 2014年2月5日(Sg)
圧倒的なポップネスでシーンを絶賛席巻中のユニゾン。この楽曲では、全体を通してずーっとメロディが前面に出てきています。アレンジメントが攻めまくっていることが多いユニゾンとしては珍しい構成になっています。その分、歌詞もグッと強く伝わってくるものがありますね。
I miss youを通過してどれくらいだろう
意地を張って何とかやってるつもりだよ
劣等感はI don't care 当たり前だろう
君を追いかけるよ 多分死ぬまで(中略)
be with youを懇願して どれくらいだろう
新しい時代へと橋が架かるだろう
何回だってI'm OKまだ立てるから
君を追いかけるよ その未来まで(harmonized finale/UNISON SQUARE GARDEN)
この歌詞、冒頭と末尾なんですけど…越えられない高い壁、としての君を、ずっとずっと諦めずに何度でも立ち上がって追いかけていくっていう、いわば「コンプレックス」的な弱さを乗り越えるような「強い意志」を感じる歌詞ですよね。
誰かと比較して落ち込んでしまったときに、もう一度立ち上がる勇気をくれる楽曲です。
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■その7.道はあるけれど、一歩進む勇気が出ないときに。
Sugar!!/フジファブリック 2009年4月8日(Sg)
2010年代に出てきているバンドの多くがサウンド面で多大な影響を受けているであろう、フジファブリックの限定生産シングル。この曲を推した理由は、私自身が野球も大好きでJスポーツのテーマソングに採用されていて感動のシーンがよみがえってしゃーないから、ってのもあるんですけど、歌詞がピタッとその「野球」にとどまらず、人生にも合っていたなと思うんですよね。
全力で走れ 全力で走れ 滑走路用意できてるぜ
上空で光れ 上空で光れ 遠くまで(Sugar!!/フジファブリック)
道はあるんだから、躊躇せずに走っていこうってシンプルなメッセージ。シンプルだからこそ、分かりやすく落ち込んだ心に入って来るんですよね。
目の前に道が広がっているのに、シンプルに「進む」勇気が出ないときに聴いてほしい楽曲です。
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■その8.何も考えずに、優しく包まれたい…ってときに。
幻想列車/CARNATION 2000年2月19日(AL:LOVE SCULPTURE収録)
このブログでも一度取り上げました、アダルトなサウンドが際立つロックバンド、カーネーションの楽曲。こちらの楽曲を取り上げた理由は、自分自身が抜け殻のようになってしまったときのフィーリングを、包容力で包み切れるようなサウンドがじんわり癒してくれるところがあるからなんですよね。
ぬけがらのようにたたずむ
厚いカーテンに巻かれて夕陽が苦悩に悶える
どんよりと深く息をしてみる
風はピタリと動きを止め街の色は流れる(中略)
指で触れた地図のどこかで
ふいに消える煙のように
ぼくは静かに目を閉じる
可能な限り思い出すのさ
幻想列車の到着を待ちながら(幻想列車/CARNATION)
じわーっと、この情景に身を重ねてみるだけで、ゆーっくり心がほどけていく。そんな楽曲になっています。
★当楽曲のiTunes音源はこちらから試聴・ダウンロードできます。
また、この収録アルバム、「LOVE SCULPTURE」についてはこちらの記事でもお話ししましたので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
■その9.生きるのが嫌だ、って思ったときに。
エヴリデイ/THE YELLOW MONKEY 1998年3月4日(AL:PUNCH DRUNKARD収録)
イエモンは数多くの名曲がありますけど、なんで敢えてマイナー(動画見つからず…)これなのか?ってところなんですけど…吉井和哉氏のルーツである歌謡曲のフィーリングに、バンドサウンドがグッと絡み合った完成度の高い楽曲だと思ったからなんですよね。自然と聴きこんでいましたね。
前半は完全に「性」を歌った楽曲なんですが、最後の最後でもっと大きな意味の「生きる」エネルギーを与えてくれるんですよね。
エヴリデイ嵐の坂道を エヴリデイ誰しも転げながら
エヴリデイこれ見よがしだろ?
エヴリデイ誰しも無限のともし火だ(エヴリデイ/THE YELLOW MONKEY)
生きていたら、いろんなことがあるし、イヤなこともいっぱいあるけれど、それでも人は「無限のともし火」って言えるエネルギーが詰まっているんですよね。転んでも転んでも、その火は消えずにともっているわけですから。
どんなにエネルギーが尽きそうでも、それでも生きているってことを再確認できる楽曲だと思います。
★当楽曲のiTunes音源はこちらから試聴・ダウンロードできます。
■その10.あと一歩の「踏ん張りどころ」が辛いときに。
けもの道/スピッツ 2002年9月11日(AL:三日月ロック収録)
ご存知国民的ロックバンド、スピッツの10thアルバムの締めの楽曲。パンキッシュなサウンドのザ・応援ソングです。
あきらめないで それは未来へ
かすかに残るけもの道
すべての意味を 作り始める
あまりに青い空の下
もう二度と君を離さない(中略)
怖がらないで 闇の向こうへ
手を伸ばす前のまわり道
すべての意味を 作り始める
あまりに青い空の下
もう二度と君を離さない(けもの道/スピッツ)
あとちょっとの踏ん張りでうまくいくって時が、実は一番怖かったりするじゃないですか。成功する一歩手前で引き返してしまう、っていうかね。でも、そこを進んでいけば闇を抜けて青空の下へと繋がっていくっていう、実にわかりやすいメッセージが込められています。その道を進んでいくために、草野マサムネ氏は背中を優しく押してくれています。あと一歩、踏ん張りどころで聴いてほしい楽曲です。
★当楽曲のiTunes音源はこちらから試聴・ダウンロードできます。
■まとめ<2000年代、やっぱ多め。>
以上、10曲をお送りしてきました。
ぶっちゃけ、私自身も意外な楽曲も入っていましたが、やはり自分自身が多感な時期だった2000年代が中心になっていますね。
どれも落ち込んだときに聴くと心が温かくなる楽曲だと思いますので、ぜひ一度聴いてみてくださると嬉しいです。
長文記事をお読みいただき、ありがとうございました!
★この記事で紹介した楽曲は以下リンクから試聴・購入・ダウンロードできます。