いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

「そこにある、自分」だけは、ずっとそばに、いる。(100s/中村一義)

哲学と、ポップ。

100s

100s/中村一義 2002年9月19日

ロード中...
キャノンボール
グッデイ
いつだってそうさ

Yes
<DAS>in
ラッタッタ
セブンスター
スノーキング
sui
ZEN
<DAS>out
メキシコ
新世界
ひとつだけ

中村一義氏も、私の「ロック黎明期に出会って当初理解不能だったけど聴いていくうちにはまっていったシリーズ」の一角を担うアーティスト。「10年にひとりの逸材」と言われていましたけど、本当にそうやなぁと思いますね。楽曲センスもしかり、あの汚れ0の声*1も。

このアルバムはそんな彼がソロからバンド活動へと機軸を移すきっかけとなった一枚。ポップでありながら、時々飛び込んでくる「ドキッ」とするような哲学世界がグッとくる一枚です。それでは、おススメの3曲、紹介していきますね。

*1:それでいて実は超がつくヘビースモーカー。マジかよ。

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やりすぎず、スマートで、クール。(BEST OF SOULHEAD/SOULHEAD)

群を抜いた「聴きやすさ」。

 

BEST OF SOULHEAD/SOULHEAD 2007年2月21日

STEP TO THE NEW WORLD
LOVER,KNIGHT,MAN
OH MY SISTER

GET UP!
YOU CAN DO THAT
NO WAY
AT THE PARTY
Fiesta
SPARKLE☆TRAIN
Got To Leave
Pray
XXX feat.KODA KUMI
キミノキセキ
いつまでも…
Dear Friends
FEEL LIKE JUMPING

私、ベスト盤をガンガン聴くってことあんましないんですが…SOULHEADは別。定期的に、飽きずにずーっと聴いてますね。で、なんで飽きが来ないんだろう?ってことをふと思ったんですよ。R&Bって、ぶっちゃけ似たフィーリングになりやすいことも多いですやん。だから結構不思議に思ってましてね。

ほんで、調べてみたら自身で作詞作曲してるとのことで、納得。作曲がいわゆる「売れ線」のテンプレート(ポップに寄せすぎアレンジ)からはみ出している部分がフックになっていると思います。あとは、R&Bにありがちな「やりすぎフェイク」が少ないので、とってもメロディの立ち上がりがいいです。比較的覚えやすいメロディーだと思いますね。その結果、シングルこそ際立ったセールスではありませんでしたけど、オリジナルアルバムは3作連続TOP5。このベスト盤も13回チャートインを果たしています。

そんな非常に聴きやすいR&BであるSOULHEADのベスト盤から、特におすすめの3曲についてお話ししていきたいと思います。

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【傑作PV特集】ホンキで、「ばか」やろう。~OK Goは、「ランニングマシン」だけじゃない!~

ホンキで、ばかやろう。

 

今日はアルバムの紹介ではなく…PVのご紹介。

皆様、OK Goってバンドはご存知でしょうか。彼らはおそらく、世界で一番「ばかやってる」バンド。もっとも、ネットやYouTubeをよくご覧になる方なら一度は目にしたことがあるかもしれません。彼らはこちらのPVで一気に有名になりました。

 

ランニングマシーンを贅沢に使い、よくぞここまでアホなことをしようと思ったな、と思いますね。でも、ワンカットで録ってますから相当に努力の跡が見られるんですよね。そこを想像すると、おもしろさから、感動へと感情がシフトしていくのが分かります。

この楽曲がもう10年ぐらい前ですから、ある意味YouTuberのハシリなのかも?と思うと「先見性」がすごい…ようにも思います。(もっとも、彼らからすれば「面白いと思うことを、ただやっている」だけなんでしょうけどね)

そんな彼ら、もちろんこのルームランナーPVの「一発屋」ではなく、その他にも多数、おもしろいPVを出してます。今日はそんなOK GoのPVから、これがおもしろい!っていうモノを3本、ご紹介したいと思います。

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「ひとひねり」加えるセンスが光る一枚。(猛烈リトミック/赤い公園)

「ひとひねり」加えるセンスが光る一枚。

猛烈リトミック

猛烈リトミック/赤い公園 2014年9月26日

NOW ON AIR
絶対的な関係
108
いちご
誰かが言ってた

ドライフラワー
TOKYO HARBOR
ひつじ屋さん
サイダー
楽しい
牢屋
お留守番
風が知ってる

赤い公園の存在をハッキリとした形で認知したのは、SMAPの「Joy!!」の楽曲提供から。彼らの楽曲は常にいいので「誰が作っているんやろ?」ってことに注目していたんですよね。しかし、当時はまだまだ無名(というか、赤い公園は今も有名とまでは言い難い部分がある)のアーティストに国民的アイドルの楽曲製作を依頼するってのも凄い話ですよね。

それはさておき、赤い公園の2ndアルバム「猛烈リトミック」を聴けば、なんでそういう依頼が来たのか、っていう謎を解くきっかけになるんじゃないかと思います。なんせ、アレンジ力がものすごいです。ほぼ同じことしてないやろ、ぐらいの多彩さがありますし、ソングライター・津野米咲氏(Gt.)の紡ぐ「ダイレクトさと暗喩のミックス」が絶妙な歌詞も素晴らしいと思います。

今回はそんなアルバムから、おススメの3曲についてお話ししていきたいと思います。

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