いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

心を鎮める、懐かしい「悪魔の呪文」。(Focus at the Rainbow/Focus)

「悪魔の呪文」が響き渡る。

 

Focus at the Rainbow/Focus 1973年10月

Focus III
Answers? Questions! Questions? Answers!
Focus II
Eruption (Excerpt)
Hocus Pocus
Sylvia
Hocus Pocus (Reprise)

彼らとの出会いは、実はニコニコ動画。もう見た瞬間に、まずあっけにとられましたよね。えっ、これアリなん?っていう衝撃と、もしかしてこれはとんでもないバンドなんじゃないかっていうザワザワ感が立ち上ってきたんですよね。こうしちゃおれん!とタワレコに速攻で行ったのを思い出します。

なんせ、もうとりあえず見てください。説明だけではとてもじゃないけど追いつかないんで…

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本気だからこそ、おもしろい。(Vキシ/レキシ)

本気だからこそ、おもしろい。

 

Vキシ/レキシ 2016年6月22日

牛シャウト!
KMTR645 feat.ネコカミノカマタリ
一休さんに相談だ
古今 to 新古今
やぶさめの馬 feat.ハッピー八兵衛
SHIKIBU feat.阿波の踊り子
寺子屋FUNK feat.シャカッチ
旧石器ベイベ feat.足軽先生
刀狩りは突然に
最後の将軍 feat.森の石松さん

おそらく、今日本でも一、二を争うほど「面白い」アーティスト、レキシこと池田貴史氏。一体、なぜにここまでおもしろいんやろう?って聴きながら考えていたんですが…やっぱり、「全力だから」だと思うんです。

どのアルバムを聴いてもそうなんですが、とにかく、楽曲面のツッコミどころが一切、ない。べらぼうに上手いし、品目数も本当に豊富。理想の晩御飯ってぐらいにバランスがイイんですよね。だからこそ、耳を「笑い」へと一点集中できるんですよね。もしこれが、演奏面がしょっぱかったり、ミックスに「違和感」があったりすると、どうしても「?」が浮かんでしまうじゃないですか。この「疑問」を挟ませないほど精度が高い楽曲群…月並みではありますが「すげー」って思うんですよね。

今日はそんな「すげー」一枚の中から、特に好きな3曲について、お話ししていきたいと思います。

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自分がやりたいことをやるのに、許可なんていらない。(In the City/The Jam)

パンクにとどまらない、先見性。

 

In the City/The Jam 1977年5月20日

Art School
I've Changed My Address
Slow Down
I Got By in Time
Away from the Numbers
Batman Theme
In the City
Sounds from the Street
Non-Stop Dancing
Time for Truth
Takin' My Love
Bricks and Mortar

ザ・ジャムとの出会いは、YouTube。なんというか、サムネを見た瞬間に「絶対カッコいいはず!」と思って聴いてみたらやっぱりカッコよかった、っていうのがきっかけです。

実は私、このザ・ジャムよりポール・ウェラー個人のことを先に知ったので、どうしても現在のいわゆる「ブラック」寄りな音楽性の人だ、ってイメージがあって、今回取り上げるザ・ジャムでのパンキッシュな音楽性は意外!って思ったんです。(私自身の無知もあって、ものすごい伝説的なバンドだったというのも「調べた結果」知りました)

で、正直に申し上げると、私、パンキッシュど真ん中な音楽が得意ではないんですよね。開拓が甘いのもあると思いますが、なんというか「もっとアレンジしてもよくない?」みたいに思うことが多いんですよね。

※もっとも、この記事で取り上げた彼らは別、ですが。

musictherapy.hateblo.jp

この「アレンジしてよ!」って思う原因ってなんやろうな、と思ったら、なんというか「技術不足によるこれでいいや感」「練習したくねぇし」的なフィーリングを音から拾ってしまっているんだ、っていうモノだと思うんですよね。

ただ、その代わり、といってはなんですが、このフィーリングをくぐり抜けて耳にガツンと来た!ってバンドは、本当に素晴らしいと心から思えているんですよね。ザ・ジャムも、そういう「有無を言わさぬ」バンドのひとつだと思います。

それでは、おススメの楽曲、紹介していきます。

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激情や痛みさえも、「やさしい風」のようにすべて抱きしめる。(on/Sugar Soul)

Sugar Soulといえば、「Garden」…だけども。

 

on/Sugar Soul 1999年2月24日

Brand
Scat for mama 1(interlude)
ナミビア
青い月
Gin&lime(original ver.)
Ho-oh〜女神のうた
Parkasession1(interlude)
Cosmic family(original ver.)
Dopewire from mothership
Sauce(long edit)
Scat for mama2(interlude)
Back for free,do the freak
女の気持ち
Chang
悲しみの花に(album ver.)

Sugar Soulといえば、「Garden」。まず間違いなくその認識って方が多いと思います。

 

もちろん、爆発的なセールスを上げた作品(100万枚)だし、そこに関しては異存はない。むしろ、名曲中の名曲だと思います。

ただ、ね。どうにもこうにも「一発屋」のようなレッテルが貼られている節があるのが私は気になるわけですよ。確かにガーデンの次のシングルのオリコン順位は10位。セールスもまだCDが売れる時代だったけども売り上げはガーデンの10分の1。これは世間から見たら一発屋なのかもしれない。

せやけども、や。ちょっと熱が入って関西弁出ましたが、シュガーソウルの楽曲はガーデン以外も本当に素晴らしい!ってことがお伝えしたいんです。R&Bの枠にとどまらず、ポップス、レゲエ、ヒップホップ、ファンク…ミクスチャーしても自分の色に染め上げることができる表現力の高さは出色。

特に、ガーデンが世に出る前の1stアルバムである「on」は、R&Bがメインジャンルでない私でも、聴いてて気持ちいいなー、って作品です。ぜひ、この世界に触れてみてほしいと思います。

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